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グラウンドループ

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概要

グラウンドループノイズとは、グラウンド(アース)への経路が二つ以上ある時に発生するノイズです。
DTMみたいなコンピューターを使うオーディオシステムにはつきもので、基本的にコンピューターがノイズ源となります。

わしがグラウンドループノイズを見つけた時は上の図のように、USB接続したオーディオデバイスとシンセサイザーの電位差が原因となっていました。

影響

グラウンド電圧の差が大きいと結構目立つノイズとなる。
ノイズの種類はブザーノイズやハムノイズ。わしの経験的にはPCのHDDのノイズ音が聞こえる。結構不愉快な音。

対策

軽減策

ループを解消しないでノイズを軽減するには、各機器のグラウンドの電位差を少なくすれば良い。そして、ループを接地させるとなお良い。
Earth Wire 1M
  • グラウンドの電圧の差を縮めるために質の良いアース線を張る。特に電位差の大きいもの同士を繋ぐ。グラウンドは良く機器の金属ボディに取ってあるからそこから引っ張るのがわしの方法。ボディとボディにテスターを当てて、電位差を計ると分かる。PCとミキサーを繋ぐと結構良い感じに軽減された。
  • PCに接続している部分があれば隣り合わせるなど、端子を近づける。他にも、グラウンドがしっかりしているUSBハブを使い、隣り合わせるのも良い。
  • 電源を同じタップやコンセントに繋ぐ。これも結構有効。

解決策

グラウンドのループを切れば良い。
  • S/PDIFの光接続など、グラウンドを伝えないオーディオ接続でグラウンドループを切る。
  • アイソレーショントランスを用いる。アイソレーショントランスはトランスを用いてオーディオ信号を磁気信号に変換し、再びオーディオ信号に戻すことで元の信号からノイズを除去するものである。磁気信号は空気中を通るので物理的にオーディオのケーブルが絶縁される状態になる。そのため、グラウンドループを切ることができる。
  • 端子のグラウンド部を絶縁する。例えばUSBは図のようにテープを巻く。しかし、機器によっては不具合が起きる可能性があるため、注意すること。


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