奇眼藩国

アイドレス工場

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アイドレス工場

(絵師・プロフェッサーG)

(絵師・木曽池春海)

(絵師・舞花)

工業区は市街区から離れた場所に作られている。
静かに、整然と立ち並ぶ工場や資源保管施設などの群れはいっそ壮観であろう(最も、施設の半ば以上は地下に展開されているのだが)
ただ、良くあるようなもくもくとした煙は噴き上げていない。
これは市街地や食料生産地などに影響を及ぼさないために配慮が義務づけられている為でもあり、自然を害さないクリーンなエネルギーの開発・実用化が進んでいる為でもある。
良くあるような騒音がしないのも、こうした配慮の一貫などである。(他にも様々な理由は存在するが)

工業区から更に離れた所に存在するブリジット山からは上質の鉱石が採掘される。ここなどから資源を確保しているのだ。
かつては過酷な坑道での作業に身体を壊すものも居たそうだが、現在では作業機械の発達や環境の整備、作業の機械化などでこうした負担は限りなく軽減されている。
その分、単純な肉体労働力に代わって、ある程度の技術力が要求されるようになってしまったのが一時社会問題となった。
時の藩王は専門技術を持たない国民に対し、代わりの仕事(主に農作業や運搬業などに加え、工事などの公共事業である)を用意し、一時的にこれを何とかした。
その間に、技術教育や訓練・職業斡旋などを広く徹底して行い、国民の仕事を上手く調整することに成功したのである。
元々整備士や吏族など、後方支援系の能力を持つアイドレスを保有するだけあり、技術への適応は速かったのである。
同時に湧き水が溢れ出しており、工業に絶対必要な綺麗な水をも揃えたここは、まさしく工業生産に適した土地といえるだろう。

工場の設計には伝来の智恵と、最新技術による工夫が施され、万全の環境となっている。
例えば幾重もの防寒対策が施されていたり、などだ。
これは油が凝固したりしないように、などなどの実務的配慮などの為であり、この辺りは整備工場と同じ原理が用いられている。
(一部では、女性職員による強い要望を受けてのものである、という話もある。実際には両方の影響があるのだろう)
他には工場に強い衝撃が来ても崩れないような耐震設計や、もしも爆発事故などが合っても、安全に退避・施設機能を維持(地下の予備システムを起動、一時的に地上が稼働しているのと同じだけの機能を果たす)する、などなど。
こうした念には念を入れる考えは、設計者の思想の影響を強く受けており、二重にも三重にも「もしもに備えて」「こんなこともあろうかと」という対策が備えられているのだ(少々、無駄が多いとも表現できる)

工場内部では複数の生産ラインに部品が乗せられ、組み上げられていく。音はこれが意外に、静かである。(騒音対策が幾度も図られた為である。市街地から離れているとはいえ、当時の設計者が気を遣う人だったのだろう)
設備はかなり機械化(自動化)されており、やはり働く者にはある程度の技術が求められる。
この際、鉱山の際と同じような問題が起きてしまったのだが、鉱山の経験を生かし、藩王はこの問題を上手く解決し、現在に至る。
最も、点検や機械の整備、最終チェック、一部の組み立てなどなど人のする仕事も当然ある。

作業員は設備が機械化されている関係もあり、整備士の身につけるそれに近いデザインの作業服を身につける。
(最終チェックや書類仕事の職員などは、当然またそれ用の衣服を身につける)
また、機械でできない加工を行う場合、耐熱用の装備や頭部保護シールドなどを装備し、これらの作業を行う。
こうした装備はごつい、と言われており、機能を維持しつつももう少し軽く、かさばらないようにできないかと日夜検討されている。

工業区の中に存在する開発区画では、アイドレスの設計や量産に移行するにあたっての検討などが行われる。
どれだけの資源をつぎ込むのか、どうしたら効率よい生産が行われるのか、悩みと努力は尽きることが無い。
(藩国の地下図書館に存在するデータベースにアクセスすれば、この苦労の経歴を辿ることもできる)

工場での合言葉は『安全第一!』(実際に張り紙が張られている。実に達筆、と評判だ。無駄に)となっている。
その為、職員の安全対策や点検の徹底がなされ、製品の試験や、動作チェックが入念に行われる。
耐久試験、圧力試験、連続稼働試験、その他etc……(一部のチェックは飛行場などを間借りして行われる)
設計段階でのチェックは済んでいるが、実際に量産体制に移行するに当たって、問題が出ないとは限らないからである。
一本のネジが命を左右しかねないという場所。ここもまた、弾丸こそ飛び交わないが、過酷な戦場なのだ。

こうした思想の為か、奇眼藩国の工業地帯で作られる各製品はとにかく「安定性」「信頼性」を重視して作られている。
優れた道具とは飛び抜けた性能を持つものではなく、安定して量産でき、信頼性高く安心して使えるもののことなのだから。
そして厳しいチェックを潜り抜けた証に、製品には流星のマークが刻み込まれる。預けられた信頼に答える、誇りの証として。

(文士・水瀬悠)

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アイドレス工場
リクエスト:イラスト3点+設定文章
イラスト一点につき4時間です。設定文章は2000文字程度(2時間)とします。

名称:・アイドレス工場
要点:・工場・乗っているライン・工場で働く国民
周辺環境:・工業地帯・工業に向いた地形
評価:その藩国はI=Dを量産できる
→次のアイドレス:・I=Dの改良・大型I=D・原素子(ACE)&BALLS・造船所

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