Claim CI120:
A purpose for an object indicates that the object is designed.
物の目的は、その物がデザインされたことを示す。

Source:
Paley, William, 1802. Natural Theology: or, Evidences of the Existence and Attributes of the Deity. London: J. Faulder, p. 2.

Response:
  1. 何かをデザインするとき、通常は目的があるが、目的はデザイナーの目的であって、デザインされた物の目的ではない。たとえば、人は自動車の窓やエアバッグについて目的を持っているが、自動車自身はそんな目的は持っていない。目的な論を生物に適用するとき、デザイナーは意図的に完全に未知なので、目的は議論の対象外になる。我々はその物の一部に対する目的のみを知っていて、その物が自分自身をデザインしたと主張したくないのであれば、それは何の関連もない。
  2. 生物の特徴には目的があるとするなら、その目的は、最終的には生物の遺伝子の繁殖の成功である。そのような目的は、進化とまったく一致している。
  3. デザインされていない物が目的を持つことは珍しいことではない。たとえば、北極星は航行では目的を持つが、その目的を持っているのは、特定の位置にあるからだ。デザインされた物であっても、目的は変わっていく。同じ物が、違う時には違う目的を持ったり、同時に複数の目的を持ったりする。条件が違えば、目的を得たり失ったりする。
  4. 幾つかの生物形態には、明らかな目的はない。孤立した洞窟で、まったく偶然に見つかる種がある。同じように孤立した種でも、決してみつからないものもある。
  • 生物形態の一部は目的を持たない。たとえばジャンクDNAなど。
  • 生物の間には相反する目的がある。ウサギについてのアカオオヤマネコの目的は、ウサギの目的と全く異う。

References:
  1. Decu, V., M. Gruia, S. L. Keffer and S. M. Sarbu, 1994. Stygobiotic waterscorpion, Nepa anophthalma, n. sp. (Heteroptera: Nepidae), from a sulfurous cave in Romania. Annals of the Entomological Society of America 87: 755-761.



最終更新:2009年08月09日 01:02