Claim CI130:
Design is indicated by functional integration, which is multiple parts working together to produce a particular function or end.
複数の部品がいっしょに働くことで一つの機能あるいは結果を作り出す機能的統合はデザインを示す。
Source:
Lumsden, R., quoted by B. J. Alters, 1995. A content analysis of the Institute for Creation Research's Institute on Scientific Creationism. Creation/Evolution 15(2): 1-15.
Response:
- 機能的統合は自然にも生じうる。部品が同時に集まって、エネルギーが付加されれば、いっしょに動く。そのような働きが時には、誰かが機能的だと考えるような結果を生み出すのは不可避である。自然に起きる機能的統合の例は気候である。これはインテリジェントデザインの証拠として提示された[Morton 2001]。気候は地形と貿易風と水と緯度の相互作用によって作り出される。これらは任意に起きるが、何らかの機能的な気候を生じさせる範囲に限定される。
- 機能的統合は進化から予測されるものである。進化は繁殖するユニットを必要とする。ユニットは少なくとも、何らかの統合を意味していて、繁殖はひとつの機能である。そして、自然選択は生存と繁殖を助ける数多くの機能に対して働く。
- 統合についてのインテリジェントな計画に反して、生物学的システムには不完全さや応急措置が含まれていることが多い。たとえば:
- DNAには間違ったシーケンスが含まれていることがあり、DNAが転写された後にedit[mRNA の塩基配列を変えることにより、翻訳されるタンパク質に変化をもたらす]されなければ、致命的になることもある。たとえば、マウスのニューロンの遺伝子にはグルタミンを指定しているコドンがある。通常のマウスでは、DNAから転写されたRNAを酵素がeditするので、コドンはアルギニンを指定することになる。このediting酵素が働かないとマウスは死亡する。しかし、最初からアルギニンを指定するようにDNAを遺伝子改変されたマウスはediting酵素がなくても健康に生き延びる[Keegan et al. 2000]。
- 男性では、尿道は前立腺を通過している。ありがちだが、前立腺が感染して腫れあがれば、生殖と排出の両方に問題が起きる[Colby et al. 1993]。
- ヒゲクジラの成体は歯を持っていないが、胎児は歯が生えていて、成長する時に吸収される[Colby et al. 1993]
- その他多くの例がある[Behrman et al. 2004; Colby et al. 1993]。
- 機能的統合はデザインに不可欠な項目ではない。たとえば、部品が単数なシンプルなデザインには統合は存在しない。進化はつねに機能的統合を生み出すが、デザインはそうではない。機能的統合はデザインよりも進化の証拠である。
Links:
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Colby, Chris et al., 1993. Evidence for jury-rigged design in nature.
References:
- Behrman et al., 2004. (see below)
- Colby et al., 1993. (see above)
- Keegan, L. P., A. Gallo and M. A. O'Connell, 2000. Survival is impossible without an editor. Science 290: 1707-1709.
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Morton, Glenn R., 2001. Nineteenth century design arguments. Reports of the National Center for Science Education 21(3-4): 21-22,27.
Further Reading:
- Behrman, Edward J., George A. Marzluf and Ronald Bentley, 2004. Evidence from biochemical pathways in favor of unfinished evolution rather than intelligent design. Journal of Chemical Education 81(7): 1051-1052.
最終更新:2009年10月10日 12:14