ROTTEN KNIGHT 「ぷり・プリ」をプレイ

『ゲーム概要』
2005年6月に発売されたBLブランド「あまなっとう」の処女作。
王子である主人公が、隣国の王や王子、その側近と交流し恋に落ちる。



『難易度』
一般的な恋愛ゲームであれば攻略したいキャラクターを選択してフラグを立てるが、そうではない。
前半では外交重視の選択をする必要があり、隣国の4つひと通り訪れないといけない。(キャラは関係ない)
後半からは攻略したいキャラをひたすら選べばフラグを立てられる。

それらを知っていれば易しい難易度であるが、初見プレイ時ではそう簡単に行かない。
一応、ヒントは出てくるものの、よく文章を読んでないと気づかないだろう。
セオリー&初見潰しの難易度と言える。


『操作性&仕様』
Qセーブ、Qロードは下部の文章が表示されるウインドウに格納されており、右クリックで各種操作メニューが開く。
他のゲームと違いを挙げるとすれば、ウインドウにステータスボタンが格納されている点である。
そのボタンを押せば「愛情値」「外交値」なるものが見れ、自分がどのルートで進めているのかを随時確認することができる。

操作性でもこれと言った不都合も無い。スクロールボタンで文章を進められるので、左クリック連打ということもない。

欠点を挙げるとするならば一点だけ、ゲームを終了する際に確認が無いことだ。
現在では当たり前となったゲーム終了時の確認が、このゲームをには一切ない。これによりセーブ忘れやボタンの押し間違いによる終了が起きてしまう。
CGは回収できても再びやり直しになる可能性が出てくる。

発売されたのが2005年と考慮すれば、この欠点に目をつぶることはできるだろう。



『グラフィック』
可もなく不可もなく。紙芝居が淡々と続くが、特別見難いわけでもない。ごくごく一般的な恋愛ゲームの水準。
絵のタッチは「いかにも恋愛ゲーム」といったもので、それほど特徴もない。強いて挙げるなら「可愛いらしく描かれている」と言える。



『総評』
エロゲをそのまんまBL化したようなゲームである。中性的な主人公の王子が総受けで、濡れ場のシーンはお姫様が男に侵されているようにしか見えない。
「濃密なホモ」と言うよりは「あっさりとした少年の戯れ」といった内容で、腐の要素としてはライトである。
男がプレイしてもそれ程気分を害すというものでもない。

人生で初めてプレイした市販のBLゲームが「ぷり・プリ」で良かったと思っている。嫌悪感を抱かず、すんなりプレイできた。
確かに、ノンケ視点で言えば「そこは違うだろw」とツッコミを入れる内容は多々ある。が、ツッコミを入れるだけでプレイを中断する事態には至らなかった。

ヘビーユーザーには物足りないかもしれないが、入門としては良作ではなかろうか。
最終更新:2012年07月10日 21:59