第21話「ローディと挨拶」


ロードバイク乗り(ローディ)の方は知っていると思いますが、他のローディとすれ違った時に、手を挙げたり、ペコリと頭を下げたり、親指を上げたりして、挨拶することがあるかと思います。

単車乗りもピースサインをしたり、マウンテンバイカーも挨拶する時がありますよね。

マウンテンバイカーはちょっとした会話もしたりして、ルートの情報を得たりするようですが。



それで、ローディの皆さんは、どういう挨拶をされていますか?

私は、基本的に挨拶しませんが、相手がしたら、同じ挨拶を返すようにしています。


確かに、初めて挨拶をされると、仲間意識ができて、嬉しく思います。

ですが、自転車道を走っている時に、前から次々に来るローディ一人一人に挨拶をしていては、全然しっかりペダルを漕げません。

そういう時は、むやみに挨拶をしないようにしています。

こちらが挨拶しても、向こうが挨拶を返してくれないこともあります。

気付かなかっただけかも分かりませんし、頭を下げる余裕があるほどバイクに慣れていないのかも分かりません。
タイムを測っていて自己ベストを目指しており、余裕が無かったのかも分かりませんし、ローディが挨拶をすることがあるということを知らないのかもしれません。

いずれにせよ、気にせず行きましょう。

で、いくつかジャンル分けができるかなと思い、ちょいと分けてみました。


●挨拶を自分からしない人
自転車道などでしょっちゅうローディに会う時や、どれだけ速度を上げれるかを試している人、レースに向けて練習中の人でしょうか。わたしのようにめんどくさい人が大多数のような気もしますが。
ネガティブに行くと、挨拶することをそもそも知らないとか、走るだけで必死とかでしょうか。


●頭を下げる人
たまにローディに会う時や、ハンドルから手を離したくない人。
ネガティブに行くと、本当は手を挙げたいけど、ハンドルから手を離して走れない人とかでしょうか。


●手を挙げる人
爽やかですね。この部類の人は、手を挙げながら、「こんにちはー」とか言ったりする人もいます。逆方向にも関わらず、うっかり一緒に走りたくなりますね。


●親指を上げる人
まれにいますね。何でしょうねぇ。いや、こっちも面白いですし、ワクワクしますけど。


●両手を離して、ガッツポーズしつつ、空を見上げる人
何に優勝したのかは知りませんが、やたらと嬉しそうです。

集団で走っていて、単独ローディとかとすれ違う時に、前の人たちは手を挙げたりするだけなんですけど、後ろの人たちがボケるボケる。それぞれのボケ方、あ、いえ、挨拶があるようです。

さてさて、挨拶は人それぞれ。
あんまり気にせずに、ロードバイクライフを楽しみましょう。




第22話「家族とバイク」



全国のロードバイクにはまる方々!

ご家族にあなたの趣味はご理解されていらっしゃるでしょうか?

いえいえ、仰らなくても痛い程、あなたの気持ちは理解できます。

仕方なく安いホイールを購入しようとしている時に家族から「何でそんな車輪1個に10万もかけんのよ。自転車10台買えるじゃない」と言われ、安いサドルで我慢しようとしたら家族から「何でそんなふざけた値段すんのよ。ダイヤでも入ってんの?」と言われるんですね。はい。痛い程、心中お察しいたします。
(ってか、なんでサドルって6万とかするんでしょうね。
それだけでロードバイク1台買えちゃうんですが。)

ですが、そこで怒ってはいけません。
最近はキレる若者、キレる中年がブームになっています。
ブームに乗ってはいけません。

グッと耐えるのが真のロードバイク乗りというものです。


では、一体どうすればロードバイク乗りの地位を(家族内で)向上させることができるのでしょうか。

まず、普段から家のことを手伝いましょう。
コミュニケーションをしっかり取りましょう。

なぬ?
それは出来ている?

そうですか。分かりました。

なら、自分のバイクだけでなく、家族の自転車も整備をしてあげるのは如何でしょうか?

娘さんからは「パパすごーい」と言われ、奥さんからは「あなた見直したわ」と言われ、旦那さんからは「お前、やるな」と言われ、愛人からは「愛してるっ!」と言われ、ペットからは「ワンッワンッ! がるるるる!!」と言われること間違いなしです。

また、購入したいものがある場合は、まず一番高いものを言いましょう。

例えば、自転車を買う場合

「自転車買いたいんだけど」
「え? いくらよ?」
「175万」
「はぁ? そんな高いの買えるわけないでしょ!?」
「だよねー。だから、100万ぐらいならいいかなーっと思ってさー」
「いいわけないでしょ!? 自転車よ自転車!? 車が買えるじゃないの!!」
「うーん、ならさ、80万ぐらいのなら!」
「ふざけないで! 普通の自転車だったら、1万円ぐらいで売ってるじゃないの!!」

ここで中国製自転車の話やBAA基準とかを持ち出すとややこしくなりますし、上手く行っても5万円ぐらいがせいぜいですので、話題を変えてしまいましょう。

「いや、本当はバイクが欲しいんだよ」
「何言ってんのよ」
「だから、バイクが欲しいんだけど、高いし、維持に金もかかるでしょ」
「うん」
「だから、バイク並みに速度が出る自転車で我慢しょうと思ってるんだよ」
「そんなに速度が出るの?」
「うん。60kmとか出るんだよ」
心の中で「プロならね」と言っておきましょう。
「自転車なら維持費もかからないし、メタボ対策にもなるじゃないか。痩せるし、適度な筋肉も付くしさ~」
ここで、もしも相手がロードバイクの何たるかを知っていれば、お金がばんばんかかることを突っ込まれるので、注意しましょう。
「でも、やっぱり高いわよー」
「じゃ、60万!」
「う~ん」
「55万!」

急にガクッと落とすとこちらの考えがばれるので、反応を見ながら値段を落としましょう。

この方法でお目当てが買えない場合は、相手の好きな物をプレゼントした後、土下座しながら謙遜な態度で購入許可をお願いしましょう。

これで駄目なら家出するしかありません。

ではでは、あなたがロードバイクを購入する上で、数々の難関をクリアできますよーにっ!




第23話「入門用に良いロードバイクは?」


と聞かれます。


結論からすると、好きなのを買うのが一番です。

そりゃ、安ければ安いほどお財布に優しいのは事実ですよ。

ただ、パーツをグレードアップすることはできますが、フレームはできません。

後でもうちょっといいもの買っておけば良かったなーと泣くのは、私ではなくてあなたです。

っというわけで、用途にあったバイクが一番だと思います。

ここで終わってしまうと、入門用のバイクと聞いてる方は、どんな基準でバイクを選べばいいのかすら分からないと思います。

ですので、大体の流れを見てみましょう。


●フレーム
お金があるならフルカーボンです。ただ、あまりに値段の高いフルカーボンフレームは軽量化してあるため割れやすいです。プロ選手なら壊れてもすぐに新しいバイクをスポンサーからもらえますが、我々はそうは行きません。
カーボンは色んな硬さや剛性の物があります。
割れやすいものもあれば、アルミと同じぐらい強いものもあります。
柔らかい乗り心地のものもあれば、アルミより堅いんじゃないかと思うものもあります。
概して言えることは、値段が高い方が、乗り心地が堅くて、割れやすいということです。
堅いと、速度は出ますが、プロでもない限りツーリングがしんどいです。

次に考えられるのはカーボンとアルミのハイブリッドです。アルミフレームにカーボンフォークもあれば、アルミフレームにカーボンフォークとカーボンバック(カーボンシートステイ)もあります。乗り心地もそれぞれです。
ですが、大体において、強めで柔らかめなカーボンが使用されています。

次はフルアルミです。
乗り心地は堅いのでツーリングに向いてるとは言い難いですが、しならないので、加速感は良いと言えます。カーボンよりも寿命は長いです。

最後にクロモリです。
これを選ぶ人はあまりいないと思いますが、細身のフレームに独特のしなりがあるクロモリ愛好家は必ずいるもの。壊れても溶接して使い続けることができたりと、ある意味寿命が長いです。

●コンポ
入門用と言っているぐらいですから、性能は大して変わらないのに値段の高いカンパやスラムを除き、シマノで考えます。
シマノのロードバイクコンポーネントは、上から

デュラエース(11速)
アルテグラ(10速)
105(10速)
ティアグラ(10速)
ソラ(9速)

です。
それぞれ材質や構造が異なります。

ソラからアルテグラまではなだらかに価格が上がりますが、デュラエースはいきなりアルテグラの2倍ほどの金額になります。

ざっくり言うと、レースに出る気なら105以上、出ないならソラで十分です。

これを目安にして、大体の目処が立つかと思います。


●まとめ
一番大事なことは、自分が好きになったデザインのバイクを買うことです。
コンポーネントなんか、後からどうにでもなります。
色んなメーカーのサイトに行き、値段も見ずに、自分がビビっと来るデザインのフレームに出会うまで、ひたすら探し続けましょう!!




第24話「ローラー台のおはなし」



冬場にロードバイクで走るのは結構辛いと思われる方が多いのではないでしょうか?

ただでさえ寒いのに、走るから余計に寒いし、すぐ日が沈むし、でも体が鈍るのは嫌だし。

そう仰られる方のために、ローラー台という便利なものがあります。

分かりやすく言うと、ハムスターがくるくるやってる回し車みたいなもんですね。

これさえあれば、大好きなアニメ(?)を見ながら、大好きなロードバイクに乗れるというものです。

雨の日にも濡れなくて嬉しいですしねっ!

また、信号待ちや渋滞、人の飛び出しや車の幅寄せなどもないので、ノンストップで安心してトレーニングできます。

レースとローラー台の上でしかロードバイクに乗らない選手もおられるぐらいです。


しかしながら、ローラー台は実際に走行する感じ(実走感)とは結構違いますし、また、ローラー台のソケットに合うクイックと合わないクイックがありますので、そこら辺は注意しましょう。
(大体の製品は、専用のクイックが付属して来ますので、それを付ければ問題ありませんが。)


ではでは、ローラー台の種類とその特性をご紹介して行きたいと思います。


●タイヤドライブ式
実走感があります。
タイヤが磨耗します

●リムドライブ式
実走感は薄いです。
タイヤが磨耗しません。
どんなタイヤでも対応できます。
高速になるとスリップした感じがします。

●3本ローラー式
実走感があります。
タイヤが磨耗します。
どんなタイヤでも対応できます。
車体が固定されていませんので、ペダリングや、バランス感覚を磨けます。
乗るのがすごく難しいです。


以上です。


では、売れていないリムドライブ式と、乗るのが難しい3本ローラー式は置いといて、一番売れているタイヤドライブ式の種類と特性を詳しく説明したいと思います。


●マグネット式
高速になると負荷が効きにくいです。

●フルード式
しっかり負荷をかけれます。
長時間使用すると負荷が効きにくくなります。
マグネット式に比べ、実走感が高いです。

●マグネット式&フルード式
両方のいいとこ取りをしたものです。値段も結構します。オススメです。


値段や構造も様々ですので、お財布と相談しながら選びましょう!

ちなみにタイヤドライブ式は、自重でセットできるタイプをオススメします。


●その他の注意点

トレーニングをする時は、硬くて磨耗しにくいトレーナータイヤをオススメします。

振動を床に伝えたり、汗で汚したくない人は、マットを引くことをオススメします。

ヘッドやフレームには汗がかかるので、タオルをかけておくといいです。
専用のタオルも販売されています。

バイクをローラーに乗せると車体が水平ではなくなりますので、前輪を乗せるための台も必要です。(大体の製品は同梱されています。)



ではでは。
皆さん、これからもトレーニングに励んでください!




第25話「タイヤの外し方」



どうやらロードバイクやクロスバイクのタイヤの外し方を知らない方がおられるらしいので、こんなとこで説明しなくても他のサイト様で分かりやすく図解で説明してありますので、そっちを見てくだされば全然OKだと思うんですが、とにかく説明いたします。


1.リアをトップに入れます。
2.ブレーキを解除します。
キャリバーブレーキならブレーキアーチ横にあるレバーを上にくるりと回すだけ、Vブレーキならバナナを外すだけです。(バーエンドバーブレーキを付けたバイクはバナナを外さずにワイヤー締め付けを緩めなければならないかも知れません)
3.バスタオルを引きます。
(自転車が傷付いてもOKなら不要です)
4.自転車をその上にひっくり返します。
5.クイックリリースレバーを前後輪ともOPENにします。
6.タイヤを持ち上げて外します。
(前輪の場合は、クイックリリースレバーの反対側にあるナットを手で緩めて、隙間を広げてあげましょう)



で、タイヤの取り付け方

1.タイヤをはめます。
後輪はチェーンに引っ掛けるような感じで。しっかり奥まで入れましょう。
2.クイックリリースレバーを半分倒して、反対側のナットを締めます。
3.クイックリリースレバーを倒します。
手のひらで倒し切った時に、少し手のひらが赤くなればOKです。
小指で軽くOPENにできるなら緩すぎです。
全身全霊を込めなきゃCLOSEにできないなら締め過ぎです。
締め過ぎはベアリングに余計な負荷がかかり、抵抗となるばかりか部品の寿命を縮めます。
クイックリリースレバーを半分だけ起こしてから、ナットを回して調整し、もう一回クイックリリースレバーを倒しましょう。
クイックリリースレバーの倒す方向は車体内側もしくは上向きにしときましょう。車体外側に向けるとぶつかった時にOPENになって、タイヤがおむすびころりんになります。
ちなみに、前輪のクイックリリースレバーは後ろ向けに倒しておけば、少しだけ整流効果があります。
4.ブレーキをロック状態にしてOKです。
たまにブレーキを忘れるので気を付けましょう。
キャリバーブレーキなら何とかなりますが、Vブレーキでロックを忘れると、ブレーキが全く効きません。
下り坂を走っている時にブレーキが効かないことが分かると、もうパニックです。
ぶつからないようにコントロールしながら、靴と地面の摩擦で止めるしかありません。
ブレーキ確認だけは必ずしてください。


長々と書いてますが、すごく簡単なので、是非皆さんやってみてくださいー。


ではでは。


最終更新:2013年05月01日 20:22