Ruina 廃都の物語 @ ウィキ

Ruina人物集

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
"Ruina 廃都の物語"に登場する人物集です
ゲーム中での概要から元ネタ、考察、その他ネタコメントまでご自由にどうぞ
書かれている解説には個人の主観や推測によるものが多く含まれている場合があり、
元ネタ等は全て推測なので、異論等ありましたら追記・コメントをお願いします
解説にあるセリフは印象に残ったものを、ゲーム本編から引用して記載しています。
また、ネタバレが多数含まれますのでご注意ください

あ行

アークフィア

父なる神・ハァルの末娘の女神で、「大河の女神」「川の娘」とも呼ばれる。
現代でも多くの人々に親しまれており、神官ルートの主人公が信仰しているのも彼女を崇めた宗教である。
人前に出るときは儚げな雰囲気を纏う少女のような姿で現れるが
その正体は死んだ人間の魂を喰い、新しいものへと転生させる白い大蛇の群れである。

かつて人間を滅ぼそうとしたハァル神を諌めるが、その責任を取り忘却界に幽閉される。
その後、やってきたタイタスの妻になるが、あるとき彼が人々を救うために出て行くことになると、
彼に「イーテリオ」と呼ばれる神秘の力を持つ宝珠を与え、ひとり彼の帰りを待つことになる。
それから千年以上の時が経ち、待ちきれなくなったアークフィアは忘却界を出て(!)タイタスを探すが、
力を悪用してアルケア帝国を築いたタイタスを見て ブチ切れ、
その都を大洪水で流し去った後、その上に神の山を投げ下ろして地の底に封じたとされる。

また、その際に エル という名の青年を救い出しており、
後に彼がアークフィアの教えをまとめた『大河教典』を広めることになる。

+ ...
タイタスの悪夢から守ってくれたり、最終決戦で助けてくれたりしたのは多分この人。
それ以外でも結構いろんなところでお世話になってるはず(墓所の泉で釣りしたときとか)。

作者も認める ヤンデレ であり、とても尽くしてくれるタイプだが裏切ると怖いことになる。
しかし、千年以上ほったらかしにされた挙句、知らないうちに旦那は別の女と再婚していて
子供まで作っていたことを知ったときの心中は察するに余りあるといえる。


『本当に罪を犯したのは、   
だから罰として、    はここで   すべての過ちを見続けている……』

『ここでは何も釣れませんよ。     女神  
―――かまぼこ板のようなもの


アダ

ホルムの町の神殿の老巫女。立場としては巫女長であるらしい。
一部の装備や書物を売ってくれるほか、呪い装備で呪われたキャラの解呪もしてくれる。
ただし、四つの秘石の呪いだけは解呪してもらえない。

主人公の生まれが「神殿に拾われた孤児」の場合の、主人公の育ての親。
他にも、バルスムスの知人であったり、生まれたばかりのエンダを引き取ってくれたりと、要所要所で出番のあるサブキャラクターである。

+ ...
あっさりさっぱりとしつつも温かみのある保護者として描かれているが、主人公を思って大量のものを持たせたりする典型的お婆ちゃんな一面も。
他ルートでは、全編必ず死亡するカムール、すでに故人のレナ、当該ルートで死亡するデネロスと保護者に恵まれない中、唯一最後まできちんと健在でいてくれる育ての親である。



『天地自然の摂理に逆らわず、毎日明るく楽しく生きてりゃ、それが神々の御心ってものさ』



アレム

本編から約300年前、名剣「エウルス」を手に、仲間とともに 魔王 を倒すことに成功した英雄王。
元々はシバという国の王子だったらしいが、魔王討伐後に大シーウァ王国の建国に着手し、
本編の舞台であるネス公国や隣国の西シーウァ王国の礎を築いた。

『歴史』や『よいこの神話 4』などで功績の一部が語り継がれており、
テレージャいわく「陰のある美形」で、魔王殺しの勇士とは 危ない関係 だったとされる。
一方で、ラバンの昔話では王子ではなく「お姫様」として語られており、
魔王を倒した美少年との間に子供も作ったとされているが…?

+ ...
仮にシーウァの王族が「美少年」ラバンと「お姫様」アレムの子孫だとすれば、パーシャ・テオル・アルソン・チュナはラバンから見たらひいひいひい…孫にあたるのかも知れない。



「きみは 国にかえって 王さまになれ」
『そういうと勇士は 王子の手から 魔王ころしの剣をうばいとって ちっともためらわず 魔王をさしました』
―――よいこの神話 4


偉大なる種族

賢者の弟子固有イベントで仲間になるゲストキャラ。出典はクトゥルフ神話、イスの偉大なる種族。
精神寄生体である彼らは、他生命体と精神を交換してその肉体を得、知識を収集する。
ネルの「ダウジング」でもたまに交信可能。
友達になろうと誘われるが、ネルは選択肢も出さずばっさり断ってしまう。
もし受け入れたらどうなるのだろうか……


『私ははるか遠い星から、この世界の調査に来た者デース。ヨロシクして下サーイ』


ウリュウ

盗賊編限定の登場人物。
悪徳商人ピンガーに雇われた美しい女剣士で、失われたはずの英雄剣技を使う。

生死を賭けた極限状態での戦いに「自由」を見出す独特の美学の持ち主で、
ただ強者と殺しあうことだけに執着している戦闘狂。
非常にキレた人物であり、自身の剣筋と同様にその性格は危うさと狂気に満ちている。

彼女の使う英雄剣技はかつて魔王を殺した英雄が使っていたとされ、凄まじい威力を誇るが、
ラバンのみ彼女の剣技に耐性があり、戦闘ではダメージをほとんど受けずに見切ることができる。

元ネタは藤沢周平『臆病剣松風』の主人公瓜生か。松風は攻撃を受け流すことに徹し相手を
心理的に追い込み打ち負かす剣技。こちらのウリュウはラバンの松風の前に翻弄されてしまったが、
ラバンいわく現在はまだ未熟だが、今後成長すると恐ろしいことになるらしい…。

+ ...
漆黒の長髪とマントに隠れがちだが、その下はかなり軽装であり
素肌や胸元が大きく露出した キワドイ 格好をしているようである。
古代アルケアの蛮族の女戦士はビキニアーマーを着ていたが、
彼女もそうした部族出身なのか、単に趣味で着ているだけなのか。



『……ゆらり……』


エル

「大聖エル」とも呼ばれる。帝国時代の人物で、あるとき アークフィア の神託を受けて方舟を作り、
心の清い人や獣たちとともに大洪水を逃れる。その後、ユールフレール島に辿り着き、
彼女の教えである『大河教典』を広めたり、大神殿を建てたりした。

モチーフになったエピソードは聖書『創世記』のノアとその方舟だと思われる。

初代テオルが魔族の宝で血族殺しの呪いを受けた際にテオルとその仲間を導いたとされるが、
例によって書物の中での話の為、事実ではない可能性がある。

+ ...
主人公が古代都市を訪れた頃には既に方舟を用意した後だと思われるが、
本編にそれらしい人物は登場せず、古代都市には方舟も見当たらない。
忘却界で見ることのできる十六世の「黒い方舟」の性質から推測すると、
エルの方舟も単純な「船」ではなく「魔術的な結界か何か」の比喩だった可能性もある。

『川の娘』では「生き残った子供」が女神に星(=イーテリオ)を返す約束をしていたり、
「裁きの司」を極めると何故か「方舟の記憶」を習得したり、
(主人公及び主人公の祖先である白子族は地下にいた為、16世の方舟に関わっていない)
神殿に拾われた孤児が忘却界で「舟」を釣ったり、
大河神殿で幽閉される(バッドエンド)と神殿内で大活躍するフラグが示されたりと
主人公とエル・大河神殿には関連性がありそうだが、考察するにはソースが足りない。



『地上の栄光と、樹上の楽園を約束されたというのに、どうしてまだ思いわずらっているのか。
なぜあなたたちは、女神の許しとあがないを、まだ信じようとしないのか』
―――大河教典『エルの書』


オハラ

ホルムの酒場「ひばり亭」を経営する、したたかな女主人。
さっぱりした性格で面倒見もいいため、彼女を慕う者は多い。
お店ではパンなどの軽食を売ってくれるほか町の情報や冒険の知識も豊富で、
ときには主人公たちの相談役になってくれることもある。
また、罪人の遺児かつ女性でプレイした場合、主人公の雇い主にもなる。

現在の姿からは想像できないが、かつてはパリスたちの育ての親の女性・レナとともに
美少女怪盗 として、西シーウァで義賊活動をしていた過去を持つ。

+ ...
ラバンに対しては、なにやら ロマンスな感情 を抱いている節があり、
もしかしたら年上好き、もしくは年寄り趣味なのかもしれない。
ひばり亭の持ち主もじーさんだったし。



『ちなみにあたしはその頃、死にかけの年寄りをたぶらかして、このひばり亭を手に入れてました』


オーバーロード

本作品のラスボス。強力な攻撃を多数持つが、プレイヤーに非常に有利なイベントが用意されている為、
苦戦することはほとんどない。不憫。
本編では不死を求めたタイタスが最終的に到達した姿として登場するが、
賢者ルートでは、彼が技を盗んだオリジナルと思われる同じ姿をした存在が登場する。
元ネタはA・C・クラーク作「幼年期の終り」に登場する高度な文明を持つ宇宙人。

か行

怪仙ダッタ

巨人の塔寺院にて遭遇する中ボス。
胡散臭さ全開の顔と言動だがそれでも厳しい修業をおさめた高僧らしく、
まともに戦いを挑んでもまず勝てない強敵。
名前は釈迦の弟子の一人、提婆達多(だいばだった)から取られたものと推測される。
レ○ンボーマンを連想すると年がバレます。

元は旧き巨神を崇め、彼らの様に永却を知ろうとした苦行僧だが、
その巨人も遂には無に返りつつある時それを認めずに拒んでいるのが彼らの一派。
ネルの「お・ね・が・い☆」に対して「だ・め・だ☆」と返す辺り案外お茶目な所も垣間見れたりする。

+ ...
彼が言う通り、確かにどんな攻撃も受け付けないのだが、
暗黒料理を食べさせられただけでも破られてしまうような虚弱な術である。
(むしろ暗黒料理の方が凄いのかもしれないが)
他の弱点である故郷の料理や捨てた妻など昔の想いを捨て切れていないあたり、
そもそも自然との調和が不完全だったのだろう。

ちなみに遺跡を荒らしまわるテレージャすら知らない彼らの寺院だが、
キレハだけは「タシリ人の作った寺院に似ている」と見覚えがあるようなことを言っている。
また妻がキレハそっくりだったり、キレハが「ホルムの料理は味が薄い」と
ダッタとよく似た不満を言っていたことを考えると、
彼らはキレハと同じマルディリアか、その周辺の出身だったのかもしれない。



『ああ……。故郷の味、バンザイ!』

『なんてこった、お前はスーシャにそっくりだ!はるか昔修行のために捨てた妻……』


鍵の守護者

賢者の弟子編のみの登場人物。
古代皇帝が記した魔道書「鍵の書」の力で行くことのできる星幽界・最奥で会うことができる。

「世界の果て」から更に先へ進もうとする者の資格を試してくる番人で、
自身も「星落とし」などの強力な魔術を操る強敵。

+ ...
鍵の守護者が何者なのかは作者インタビューでも明言が避けられている。

稀代の魔術師で「鍵の書」の執筆者と思われるタイタス四世は、
墓所玄室で登場した際の外見がよく似ているため何かしら関わっている可能性が高いが、
一方で名乗っていないはずの主人公の名前を最後に呼ぶ上、フェイスグラフィックは
フードをかぶった主人公の師匠 に見えなくもない。解釈によって意見が分かれるところ。


『かつて多くの者がこの道を通った。だが、帰ってきた者は一握りだけ。
お主は帰還の道を選べるだろうか』


カムール

本名「カムール・グリムワルド」。
代々ホルムの町を治めてきたグリムワルド家の伯爵で、騎士の嫡子編では主人公の父親にもなる。
町の領主というだけあって本編では出番が多い。以下、彼の簡単な来歴。
  • 30年ちょっと前?…父から領地を受け継ぐ。間もなく「ラルズーエ戦争」勃発。
  • 30年前…ネス公国と西シーウァ王国間の侵略戦争「ラルズーエ戦争」に参加。
    その際に敵将ゼペックを助け、以後彼とレンデュームはホルムに仕えることになる。
  • ?年前…妻との間に子供を授かるが、後に失う。
  • 12年前…西シーウァとネスの大公の命令で女盗賊レナを捕らえ、処刑。
    彼女の子供たちは森番の一族に預けて秘密裏に匿う。
  • 2年前…妻が逝去する。

自身の統治するホルムの平和をただひたすらに願う、非常に真面目で誠実な人物であるが、
嫁や子供を亡くしたり、子供連れの女盗賊を処刑することに苦悩したりと作中屈指の苦労人でもある。
しかし、本編ではテオルの計画に邪魔だと判断され、全ルートで必ず死亡してしまう。

年齢的には初老といったところだが、騎士としての腕前は高く、
兵を率いて戦場に出陣したり、ルートによっては主人公やパリスと戦ったりすることもある。

+ ...
『ホルムの伝説』で語られる英雄 グリムワルド は彼の祖先であるとされ、
もしかしたら彼も英雄の素質があり、タイタスの憑代になる可能性もあったのかもしれない。(魔の血が薄いから多分無理)

余談だが、主人公の生まれが騎士の嫡子であるかどうかで主人公への接し方が変わるが、
騎士の嫡子でも、主人公の性別が男か女かで更に変化する。
男主人公だと基本的に勇敢で誇り高く、騎士の名に恥じない父親として描かれているが、
女主人公だと娘を異常なまでに溺愛する、まったく違う一面を見ることができる。



『キャシアスよ、お前は町を回り、襲われている者を助けよ!』
―――騎士の嫡子編・男主人公の場合

『ウェンドリンよ、お前は危険の無いよう、安全な場所に隠れていなさい!』
―――騎士の嫡子編・女主人公の場合


ガリオー

遺跡の噂を聞きつけて、ホルムの村にやってきた鍛冶師。
職人気質の典型的な頑固オヤジで、やたらとぶっきらぼうな話し方をするが腕は確か。
特定の期間中にネルとともに彼の元を訪れると、条件付きで武器や防具の製作技術を教えてもらえる。

本編に直接関わることはないが、テオルが持ってきた名剣「エウルス」を鍛えなおしたり、
場合によってはネルのエンディングに関わることもあるため、サブイベントでは結構出番が多い。

+ ...
テオルには「エウルス」の復元や鉄騎兵の部品製作について色々依頼されたらしいが、
後者については仕事の内容が気に入らなかったようで依頼を断っている。

その独特の風貌と鍛冶の腕から、小人族なのではないかと思われるが、
ネス公国の首都・ナザリ出身のようで、ただ単に見た目がそれっぽいだけなのかもしれない。



『おい、あの小娘はどうしてる?
……べ、別に、あいつのことが気になってるわけじゃないんだからな!?   勘違いするなよ!?』


ギュスタール

ホルム南西に暮らす部族の郷・レンデュームの若長。ホルム伯の執事 ゼペック の孫で、フランの弟。
歴戦の荒武者を思わせる屈強な偉丈夫だが、これでも 14歳の少年 である。
ホルムに従属しているレンデュームの現状に不満を持っており、
主人公が騎士の嫡子だった場合は、とげとげしい態度を取られることも。

魔将アイビアの襲撃を受けて交戦するも敵わず、郷の民とともに隠し砦に避難していたところ、
救援に駆けつけたテオルと会ったことで、彼に協力するようになる。
その後、ルートによってはホルム伯 カムール を暗殺し、主人公やフランに勝負を挑んでくる場合もある。

+ ...
領主暗殺はレンデュームのことを考えて良かれと思ってやったことだが、
そのせいでブチ切れたフランやゼペックなどの身内からガチで殺されそうになるなど、
どこか報われない印象がある(主人公にやられる場合もある)。

また、その際にどのルートでも必ず左目を負傷し、その後は行方をくらませる。
作者インタビューによると
「そのうち別の地域で隻眼の頭領に率いられた流浪のレンデューム忍群が暗躍したりするのかも」
とのこと。


『――祖父さん。元々はおれたちの一族だって、貴族と言っていい家だったはずだ
だが戦争に負けたせいで使用人扱いだ。奪われた誇りは、こうやって剣で奪い返すしかない』

『うわあっ、ごめんよ姉ちゃん!』


グラガドリス

かつてアルケア帝国の町を根城にしていた盗賊団「天覇超帝邪星党」の首領。 本名「パッポス」。
鍛え抜かれた肉体を持つ大男で、ごろつきたちを従えて打倒・皇帝の野望に燃えている。
寡黙で自ら喋ることは無いが、手下たちは彼の呼吸音や唸り声で何を言おうとしているか分かる様子。

キャラのモチーフは人気漫画「北斗の拳」に登場する世紀末覇者・拳王「ラオウ」だと思われる。
また、同作中には「ユリア」という名前の、ラオウの想い人だった女性が登場しているが…?

+ ...
選択肢によっては戦闘の末に彼を殺害し、死体を衛兵に引き渡すことも可能だが、
古代都市にいる彼は本物の彼ではないため、仮に殺してしまってもその後の歴史に影響は無い。

また、どうやったのかは不明だが、本物の方は大洪水から逃れることに成功していたようで、
現代では彼の血と意志を受け継ぐ 「グラガドリス八十二世」 が存在しており、
ランダムダンジョンの奥で戦いを挑んでくることがある。
現代の八十二世は古代都市のグラガドリスと違って絶対に逃げ出すので一切死なない。



『ふしゅるるるー……』

『こーほー、こーほー、ぐごごごごご』

『ふしゅるー、しゅるるるるっ!こーほーこーほーくはぁあああ!』


グリムワルド

ホルムの妖精郷伝説で語られる英雄。
かつてホルムを治めていた伯爵で、現・ホルム領主である カムール はグリムワルドの子孫である。
『ホルムの伝説』によると、かつてのタイタスのように大河の岸辺で拾われた後、
地下にある妖精郷へと導かれて、立派な英雄になったとされる。

盗賊ルートの固有ダンジョンで騎士に変装して潜入しようとした場合、
敵の火車騎士に名前を尋ねられる場合があり、そのときに答える名前の候補にも挙がっているが、
現在のグリムワルド家の当主であるカムールは既に子を失っており、
彼自身も戦死したことになっているため(実際は暗殺だが)、すぐに嘘だとバレてしまう。


『まず特別な力を持った子供が大河の岸辺に流れ着く。
子供は養親に育てられ、英雄的な人物に育つ。』

(中略)

『一説によれば、現在のホルム伯グリムワルド家の祖先は、
こうした妖精郷の英雄の一人だったと言われている。』
―――ホルムの伝説


さ行

雑貨屋(ネルの母)

ホルムの広場にを構える女性で、ネルの母親。名前は不明。
町に出現した遺跡のことよりも、店の商品や娘の将来のことを気にかける小市民的な人物。
ネルと違って心配性な性格だが、どこか抜けたところがあるのは娘と同じ様子。

夫(ネルの父親)に関しては不明な点が多いが、
作者インタビューによるとネルが幼い頃に亡くなっているらしい。

+ ...
傍から見ると、ネルとは姉妹に見えるほど若く見えるが一体いくつなのだろうか。
なお、ネルとのグッドエンドを見る限り、どうやら娘と主人公の関係は親公認のようである。


『テオル様も「廃都物語」を読んでらしたんだねえ。アルケア帝国ってあれに出てきた国でしょ?』


シャルクー

帝国時代以前の人物。「偉大なる帝王(タイタス)の出現」を言い当てた預言者。
神帝記1の冒頭で彼の名前と発言が引用されているほか、
ランダムマップではボスとして登場することもある。

時期的にはタイタスよりも先に誕生したはずの人物で、
現代では既にアンデッドと化しているものの、いまだに現世に留まり続けている。
その真意や目的は不明だが、タイタスと違って他者の支配や救済などには興味がないらしく、
何かをひたすら書き記すことにのみ執着しているかのような言動を見せる。


『時が至れば、人間の中から最も偉大な王が出る。
この者こそ諸王の中の王であり、法と都を作り、境界線をめぐる争いを調停する者である』
―――神帝記

『邪魔をするな……。記録が滞る!』


修羅丸

忍術と格闘術を修めた巨猿で、またの名をジャスミンという。フランとは姉妹のように育ったらしい。
元々レンデュームの郷のある場所では彼女?の仲間たちが暮らしており、
約300年前に魔王の従属から逃れてきたレンデュームの一族と出会ったことで共存を始めたとか。

一連のイベントをクリアした後、彼女?との特訓に応じ、合計10回倒すと
「手裏剣乱れ投げ」を習得する『レンデューム秘伝書』をもらうことができる。
元ネタは板垣恵介作の漫画「グラップラー刃牙」に登場する巨猿・夜叉猿…かもしれない。

ゼス

本作に登場する、古代の人気小説『廃都物語』の執筆者。変人。
夜種王と瓜二つの姿をしているが、両者の関係は不明。

アーガデウムでその姿を確認できるが、
特定の条件を満たせば古代都市の自宅にて生前の彼に会うこともできる。
余談だが、古代都市で彼に会った後、現代に戻って彼の住居があった場所に行くと、
何の因果か 巨大な軟体生物の住処になっている


『もしも、あんたが長年の仇敵を追いつめて、とどめを刺そうとしている瞬間に――
十万の敵軍に囲まれたらどうする?
しかも敵はあんたの恋人を人質にしていて、処刑しようとしている!
なおこの時、あんたは片目片足を失い不治の病に冒され、
あと二月で死ぬと宣告されているものとする
さあどうする!?この状況をどう切り抜ける!?』


隙間に潜む女性(仮)

宮殿突破後、新たに宮殿内の小部屋の一つに登場するようになる正体不明の存在。
宮殿攻略中の段階では該当箇所を調べても登場しないため、
気付かないままゲームを終えるプレイヤーも多いはず。

本来なら人間が入れるはずのない狭い空間に潜む謎の人物で、何のためにそこにいるのか、
死者なのか生者なのか、タイタスの影響下にあるのかどうかなどの詳細は全て不明。
分かるのは背の高い女性であることと 非常に危険な存在 であるということだけである。

元ネタは都市伝説で有名な「隙間女」か。

+ ...
もしかしたら宮殿突破以前の段階でも単に主人公が気付かなかっただけで
実際は最初からそこにいたのかもしれない。


『振り向けば死ぬ。』


ゼペック

ホルム領主 カムール に仕える執事で、フランとギュスタールの祖父。
もとはレンデューム出身の戦士で、本編から約30年前に起きた国家間戦争「ラルズーエ戦争」に
部隊長として参加した経歴を持つ。その際に敵国に味方した敗軍の将として殺されそうになるが、
カムールの恩赦によって命を救われたため、彼に仕えることになる。

現在では、温厚で恰幅のいい老執事といった印象だが、戦士としての力量は健在であり、
必要とあらば二刀を手に、機敏な動きで敵に立ち向かう勇猛さも秘めている。
領主の執事ということもあり騎士の嫡子編では、他のルートとは違った一面を見ることができる。
また、カムールに随行して戦場に出たり、一部のルートではカムール共々暗殺されてしまうことも。

+ ...
本編中では明言はないものの、立場としてはちゃんとした騎士として仕えているとのこと。
彼の子供(フランたちの父or母)は登場せず、話題に上がることもないが、
フランやギュスタールの年齢を鑑みると、ラルズーエ戦争に際して亡くしたというわけではないようだ。
その後に亡くしたか、あるいは本編に登場しないだけで、傭兵や密偵として出稼ぎに行っているのかもしれない。
ゼペック自身は30年前の戦争では部隊長レベルに納まっている辺り、彼の子供が当時の族長に嫁入りor婿入りした可能性もある。
しかし設定資料集を見る限りは、ゼペック本人が長という認識で間違いないようである。

中盤に訪ねると世界情勢について教えてくれるが、このときの会話は全ルート共通のため、
騎士の嫡子で世界情勢を聞くと、このときだけ タメ口を利かれてしまう。


『年寄りと思って甘く見るな。覚悟せよ、曲者!』


た行

ターニャちゃん

巨人の塔寺院で特定の条件を満たしたときのみ、ラバンとの会話の中で登場する女性。
あるときラバンに危ないところを助けられ、その恩に報いるべく彼の旅の同行を願い出るが
「風来坊に女は不要」と断られたため、そのとき身に着けていた あるもの に自身の想いを込めてラバンに託す。
なお、このとき渡したものは、後に怪仙ダッタの説得に使われることとなる。

+ ...
ラバン本人は事実だと言い張っているが仲間からは疑問の声が上がっており、真相は定かではない。
なお、ラバンが彼女と会ったのがいつの時代の話なのかは不明である。


『なら、せめて……(ごそごそ)
これを私だと思って、持っていってください』


ダリム

小人族の王子。外の世界へ行くのが夢。
現在は約200歳。これでも小人族としては若い方だとか。

通称・編髭のダリム。小人の塔で仲間になるゲストキャラ。
自身の父である王・アーバリンの命令で編髭の一族を率いており、
黒鉄の一族を率いる叔父・ミーベルとの戦いを続けている。
真面目で紳士的な人物だが、ストーリーの展開によっては指輪の魔力に見入られ、
主人公に殺害されてしまう場合もある。

キャラクターの元ネタは指輪物語の主要人物のドワーフ「ギムリ」と思われ、彼の叔父であるミーベルの名前は、
リヒャルト・ワーグナーの戯曲「ニーベルングの指環」から取ったもの…かもしれない。

+ ...
特定の期間しか仲間にならないものの、種族の特性上、高い肉弾戦能力を持つ。
また、何気に腕力スキル持ちで、武器・防具作成もできる頼れるゲストキャラである。

ただし、装備武器が対地属性の固定装備のため、小人の塔・下層に出てくる火喰鳥には
手も足も出ないことも珍しくない(「強打」を使ってくれれば攻撃できるが)。

余談であるが、彼のとほうもない夢であるはずの「外の世界に行く」ことは、
一部の小人限定でテオルとタイタスが手引きすることによりあっさり叶えられてしまうのだが…。
知らぬは本人ばかりなり。



『ごきげんよう、背高き人よ。
私は編髭の一族の戦士、ダリム。まずは歓迎します』

『――さあ、これで騒動はすべて終わりです』


できそこない

宮殿のイベントなどで登場する敵。
その名の通り何かのできそこない、宮殿のものは生まれてすぐ殺されていった子どもの怨念的な何か。
軟体生物のような身体に妙にリアルな乳児の顔の組み合わせが異様に気持ち悪く
例のメッセージのインパクトとあいまってプレイヤーにトラウマを植え付けるであろう敵筆頭。

+ ...
見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ
見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見ているよ見て●るよ見て●●よ●ているよ見て●るよ
見ているよ見て●●よ●ているよ●て●る●●てい●よ見て●るよ●て●●よ見●●るよ見●い●●
●●い●●見●●●●見て●●●●てい●●●てい●●●●い●●見●●●●●て●●よ●●●●●



デネロス

ホルムの町に住む老賢者で、普段は町医者として暮らしている。
酒好きでだらしないところがあるが魔術師としての力量は高く、調合に必要な素材を売ってくれたりもする。
ネルはデネロスから魔術や薬草の知識を学んでいるほか、
主人公の出生が賢者の弟子の場合、彼または彼女の育ての親にもなる。

本編中盤で バルスムス 率いる神殿軍の襲撃に遭い、庵を焼かれて行方知れずになるが、
実際は遺跡の中に避難しており、大廃墟で会うことができる。
ただし、賢者の弟子編のみ、襲撃を受けた際に弟子をかばって命を落としてしまう。

+ ...
魔術師の間では名の知れた人物であり、古の時代に始祖帝が記したとされる秘術書
「鍵の書」を隠し持っている。
「鍵の書」は元々キール山の者が東方神殿に預けていたものであり、
デネロスが40年前に東方を旅した際になんらかの理由で神殿が滅びてしまった『跡』から発掘。
その後それの継承を許された(シーフォンは又聞きで細かい事を知らない)のだが、
本編ではタイタス復活を危険視し、書の悪用を恐れたバルスムスの一派によって
無理矢理返還を求められることになる。

ちなみに、賢者の弟子編ではデネロスが死亡してしまうため大廃墟で彼に会うことはできないものの、
代わりに彼が避難してくるはずだった場所には、採取ポイントが設置されるようになっており、
ここでしか採れない「聖なる骨」や「竜の血」などの貴重な素材を手に入れることができる。


『だが長い探索の果てに、先人の残した魔術の奥義を手に入れた時、
それが自分の求めた物とは違うと気付いた。
以来、儂はこの地で、失われた知恵の番人として生きている』


な行

ナリス

帝国時代、シバ地方ウーの都を治めていた王。 魔将ナムリス は、彼の双子の弟。
王位を奪われることを恐れて弟・ナムリスを都から追放したことで彼の恨みを買い、
後にタイタスの軍勢を引き連れて現れたナムリスの手によって殺害される。

そういうわけで、彼は魔将になる前に死亡したため、ナムリスと違って本編では登場しない。
なお、予言のモチーフとなったのはウィリアム・シェイクスピアの記した悲劇の一つ
『マクベス』のものと思われる。


『兄ナリスはこう予言された。』
「この子供は、刃で殺される事はない」
『弟ナムリスはこう予言された。』
「この子供は、人間の手で殺される事はない」
―――ナリスとナムリス


  • ↑ゲーム内の流れでいくとタイタス。作者ホームページの流れから邪推するとアイビアの可能性もゼロではない、くらい。けどまぁあのテオルの性格から考えて魔将になった自分と同列の魔将アイビアを師と呼ぶとは考えにくいからやっぱタイタスだろうね。 -- (名無しさん) 2012-07-13 01:40:53
  • アイビアとク・ルームが他の魔将より上ってのは、役割考えると納得。他の奴らは主人公を単なる敵としか扱ってないが、この二人だけは -- (名無しさん) 2013-06-18 19:57:22
  • この二人は、主人公を助けたり、倒される悪として振る舞ったりと、より核心的な振る舞いをしている。 -- (名無しさん) 2013-06-18 19:59:44
  • アイビアは分からないけど、ク・ルームは一世の膝元である墓所で憑代の選別という大役を任されているので特別だろうね。倒した時タイタスを奴呼ばわりする辺りも格上っぽい。 -- (名無しさん) 2014-07-20 17:12:58
  • イグナティウスって何者なんですか、知ってる人いたら記事加えてくださいお願いします -- (名無しさん) 2014-07-23 16:26:01
  • 妖精王は載せないんですか? -- (名無しさん) 2015-08-20 23:30:33
  • ↑×2 アイビアとク・ルームの他の魔将との違いは「影を作る前()」 -- (名無しさん) 2021-07-23 16:03:42
  • ↑×2 アイビアとク・ルームの他の魔将との違いは「影」を作る前(狂う前)のタイタスを知っていること、だと思われる。 -- (名無しさん) 2021-07-23 16:04:25
  • ハァル神の名前の元ネタだけど北欧神話のオーディンの呼び名のひとつにハール(高き者)っていうのがあるようだ -- (名無しさん) 2021-12-03 00:51:02
  • ゼペックの余談部分なんだけど、設定資料集のレンデュームの説明で「~現在、レンデュームの長は騎士としてホルム伯に仕えている。」と書かれてるのでやはりゼペックが長らしい -- (名無しさん) 2022-09-25 20:16:05
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー