(1)√3 (2)解説参照
解説
(1)
まあ、普通にやっても出来ますが少しトリッキーなことをやってみると
A_(n+2)*A_(n+1)*A_(n)=A_(n+2)+A_(n+1)+A_(n)
-A_(n+2)=(A_(n+1)+A_n)/(1-A_(n+1)*A_n)
A_1=tan60°,A_3=tan45°(-A_3=tan135°)とすると上の式はtanの加法定理と同じだからA_2=tanθとおくと
60°+θ=135°∴θ=75°である。
-A_4=tan(45+75)=tan120°よりA_4=tan60°=A_1。
A_5=-tan(75+60)=tan45°よりA_5=A_2。
これより、A_n=A_n+3である。
つまり、三の倍数の余りによって第n項の値が定まる。
2008=669*3+1よりA_1=A_2008=√3
(2)
(Ⅰ)まず、あるnについてA_n=0の時
A_(n+a)*A_(n+(a-1))*…*A_n=A_(n+a)+A_(n+(a-1))+…+A_nと
A_(n+a+1)*A_(n+a)*…*A_(n+1)=A_(n+a+1)+A_(n+a)+…+A_(n+1)
これを引き算してA_(n+a+1)=A_n=0。
これは、左辺にA_nが存在する時に同様に成立する。つまり、最低項がA_nの時から最大項がA_nの時までについてである。
(A_(n+a+1)=A_nからA_(n+2a+1)=A_(n+a)が成立。)これより、A_(n+a+1)=A_n=0が全てのnについて示された。
(Ⅱ)任意のnでA_n≠0の時
A_(n+a)*A_(n+(a-1))*…*A_n=A_(n+a)+A_(n+(a-1))+…+A_n
⇔A_(n+a)*A_(n+(a-1))*…*A_(n+1)=(A_(n+a)+A_(n+a-1)+…+A_(n+1))/A_n +1①
A_(n+a+1)*A_(n+a)*…*A_(n+1)=A_(n+a+1)+A_(n+a)+…+A_(n+1)
⇔A_(n+a)*A(n+a-1)*…*A_(n+1)=(A_(n+a)+A_(n+a-1)+…A_(n+1)/A_(n+a+1) +1②
①②を解いてA_(n+a+1)=A_n
-
補足
A_(n+a)*A_(n+(a-1))*…*A_n=A_(n+a)+A_(n+(a-1))+…+A_n
A_(n+a+1)*A_(n+a)*…*A_(n+1)=A_(n+a+1)+A_(n+a)+…+A_(n+1)を引いて
(A_(n+a+1)-A_n)(A_(n+a)*…*A_(n+1)-1)=0みたいにやってしまうと
A_(n+a)*…*A_(n+1)=1
A_(n+a+1)*…*A_(n+2)=1から
A_(n+a+1)=A_(n+1)⇔A_(n+a)=A_nとなってこの場合を考えることになってしまいます。
これの矛盾を導く方法もありそうですが割愛。
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