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アスセナ


 ミラージュ社旧経済管轄区最南端に位置する旧世代遺跡。六年前にミラージュ社によってその存在のみが確認されていたが、兵器災害発生と共に経済管轄区ごと廃棄された。ミラージュ社による旧ナルバエス地方の復興活動に伴って旧世代遺跡【アスセナ】もその対象となっていた。
 第一話にて、ミラージュ社が同遺跡から発生する古代兵器群殲滅の為にAC戦力を中心とした掃討部隊を投入。結果として【アスセナ】の制圧に成功するも、ミラージュ社が欲していた旧世代の関連資材はサンドゲイルに所属するレイヴンによって持ち去られた後であった。
 ミラージュ社は現在も、旧世代遺跡【アスセナ】の内部調査を継続中。

アンオフィシャル・オペレーション


正式作戦名:アースブルー

 現在より11年前、大手傭兵仲介企業【レイヴンズアーク】によって遂行された非公式作戦。是には同社帰属の有力レイヴンが多数関与し、結末として作戦に関与した過半のレイヴンが命を落とすという凄惨な結果を迎えた。
 多数の主権企業から構築される国際機関【企業連合】から脱退し、独自路線を歩もうとしたある新興企業体を瓦解させる為に、支配企業群がレイヴンズアークを始めとする複数の傭兵仲介企業に依頼したのが発端であり、作戦決行から僅か数日にして新興企業体はそのライフラインを断絶、まもなくして組織的瓦解に追い込まれた。
 この作戦を境に、レイヴンズアーク内の勢力図も激変し、その中のひとつにエクストリーム・アリーナにおけるトップクラス・ランカーの進退があった。


アンディオン地域


 ミラージュ本社から南方に位置する同社の経済管轄区。旧ナルバエス地方と同様、十数年前から有価資源──特に旧世代関連の資源が豊富に埋蔵されている。その為、兵器災害発生後も同地域に軍事力を幾度となく派遣して治安維持に努め、兵器災害が膠着化するまで同地域を経済管轄区に置き続けた。
 近隣には統一連邦に対する軍事境界線が敷かれ、秩序確保を名目にした統一連邦領土への武力進行が日夜進められている。


遺失技術文化社団


通称:ターミナル・スフィア
活動拠点:エデン4
業務内容:現代では遺失物扱いとなっている旧世代の技術や史実などに関する情報収集・分析、合法非業法を問わない依頼に基づく遺跡発掘、それらの保護を主業務としている。それらから得られた有価情報を支配企業勢力やその他顧客に売買することで組織を運営。

 五年前の兵器災害発生後間もなくして発展創設された社団法人。民間の同類組織を前身とし、レイヴンズアークを追放されたレイヴン・ノウラが運営権を引き継いで発足させた。
 コロニー都市・エデン4の商業区画のオフィス・ビルに事務所を構え、業務内容に沿った組織運営を行っている。業務内容の都合上によりアーマードコアをはじめとする軍事戦力を保有。
 主な業務現場である古代遺跡は支配企業その他の勢力などによる武力衝突や、古代兵器群の襲来が相次いでおり、必然的に防衛主体戦力として軍備を備えている。
 顧客対象は主に支配企業系列の組織が大半であるが、社団自体は何れの勢力に傾倒する事もなく、ほぼ独立した運営方針を貫いている。
 独立した軍事力を保有してはいるが、その点に関しては支配企業に属さない組織として極めて小規模な勢力に過ぎない。
 しかし、発展創設された当時の経緯から支配企業の系列組織などと広大な情報ネットワークを構築しており、情報業務全般に関しては過小評価できない影響力を持つ。
 保有するAC戦力は、ノウラの搭乗機体「ホワイトサン」と他三機。それ以外に業務内容に従って外部のレイヴンを雇い入れる事も稀にある。
 社団創設の黎明期に業務発展の一翼を担ったレイヴン・アザミは事務所と専属契約を交わしていない為、正規戦力として数えられていない。
 兵器災害発生から五年が経過した現在は、武力行使による古代遺跡の制圧業務まで一手に担っている事から、社会的には小規模な軍事組織としての側面が強く知られている。

エクストリームアリーナ


 大手傭兵仲介企業【レイヴンズアーク】が主催する最高峰のアリーナプログラム。対外的に広く知られる同社帰属の有力レイヴンは大体がエクストリーム・アリーナに名を連ね、予備ランカーを入れて延べ100名前後の登録レイヴンから構築されている。レイヴンズアーク経済管轄下の地方アリーナ大会でトップクラスランカーとなるか、或いはエクストリーム・アリーナ運営委員会からの直接の推薦によってのみ、アリーナへの参戦権を獲得する事が可能。

エデンタイプコロニー都市


 兵器災害以降、統一政府がその威信を賭け、大企業の財源支援の下建造された、完全城砦・循環型都市を指す。

エデンⅣ


 人間が安全に暮らせる代名詞のコロニーの中でもひときわ規模が大きいのがエデンタイプ(エデン型)と呼ばれるコロニーで、現在エデンⅠからⅥまで存在する。
 エデン型の特徴は何といっても安全性と居住環境の高さが他の一般的なコロニーの群を抜いている点である。
内面は高度に区画整理された都市が広がっており、商業区画・居住区画・工業区画・自然区画など人類の生活に必要なもの全てが完全自給によって運営され、正に世界の箱庭とも呼べるような空間となっており、その外見は超巨大な都市一つをドーム型の天蓋ですっぽり覆ってしまったような大きさを持つ。
 天蓋は要塞のごとき堅牢さで、古代兵器の一つでありアーセナル・ハザード時、都市を軒並み破壊した特攻兵器でも全くダメージを与えられない。
 また広大な地下部も存在し、エデンⅣのシステム制御を担う管理制御区や地下工業プラントなどが収容されている。
 あまりに広大なため、管理局ですら把握できていない区画も存在すると噂されている。
 エデンⅣは4番目に建造されたエデン型コロニーで、各企業の重要拠点や政府機関が収容されており、管理運営は統一政府が行っている。各企業は収容させてもらう代わりにコロニー運営資金を賄っていて、住民の大半は企業関係者である。
 その他の大きな特徴としてレイヴンと呼ばれる傭兵の派遣企業であるグローバルコーテックスの支部も収容されている。
 3大傭兵派遣企業であるレイヴンズアーク・グローバルコーテックス・ナーヴスコンコードのうちエデンⅣに収容されているのはグローバルコーテックスのみで、理由はエデンⅣ建造の際にグローバルコーテックスが多大な出資をし、エデンⅣでの利権を一人占めしたためである。


旧世代技術解析財団


通称:ジシス財団

 五年前の兵器災害発生直前、支配企業を主とした勢力による共同出資によって非公式に創立された対旧世代兵器開発機構。現在では既に組織的解体を経ており、人材・機材・資産などは分散して各支配企業に帰化している。

  • 創設経緯
 五年前の兵器災害発生直前、資源領土を巡って多企業間による武力衝突が頻発していた武装地帯の古代遺跡で、旧世代の遺物と推測される兵器生産施設と統括機構が発掘される。遺跡調査を推進していたミラージュ社帰属の調査団体が発掘及び調査業務を実行したが、防衛用に緊急起動した初期型パルヴァライザーの強襲によって、遺跡探査は中断。直後に援軍として派遣されたミラージュ戦力が同兵器を辛うじて破壊することに成功。その際にパルヴァライザーの残骸がミラージュ社によって回収される。
 その後、武装地帯一帯を含む世界各地に散在する古代遺跡周辺で、度々勢力不明の無人兵器群による武力介入が頻発するようになる。不明勢力の武力行使が無差別であった事と、それに伴う戦力や領土被害が甚大なものになりつつあった事から、ミラージュ社の発案により前者主導で支配企業群が集結し、対古代兵器専門の解析財団が創設された。
 それから間をおかずして、兵器災害が世界複数ヶ所の古代遺跡から発生、被害が瞬時に世界規模にまで拡大。この頃ミラージュ社により提供された初期型パルヴァライザーの残骸から旧世代兵器群のデータファイルの一部がサルベージされ、その中のひとつに【ARMORED CORE:NEXT】と銘打たれた兵器の情報が含まれていた。
 サルベージされた情報に更なる精度を求め、古代兵器が無尽蔵に生産され続ける古代遺跡に幾度となく解析人員を派遣、兵器災害への対応策確立と併行して、旧世代兵器を現代技術で復刻する試みに着手していく。兵器災害発生から数年、災害規模が膠着状態に入り始めた頃に【NEXT】と呼ばれていた兵器のプロトタイプが財団内で製造される。
 本来、対兵器災害用に運用される予定であったその兵器が持つ在的な軍事的有用性に目をつけた支配企業は財団の意に反し、各々の軍事的優位性を確立する為に財団に集積されていた技術情報の独占所持に奔走し始める。
 結果として財団は支配企業群による撹乱工作の末に起こった組織内の内紛により解体、それによって集積されていた技術情報は分散化して、共同出資運営に名を連ねていた支配企業群へと渡っていった。


旧世代技術解析財団所属・先進技術開発部


通称:グレイヴメイカー

 ジシス財団の研究によって得られた古代技術の解析データをフィードバックして、古代兵器を上回る兵器を開発するために実際に実験・検証を行っていた部門。
 その技術力は支配企業の最先端技術が集結したものであり、研究者にとってまさに最高の環境だった。
 その研究分野は多岐に渡り、ACの制御技術や根本的な構造変更、さらにはパイロットの強化技術にまで及ぶ。
 シーアのいたジャンク屋が今までに遺跡からの発掘物を多数輸送しているという情報を聞き、研究の邪魔となるために排除を決定。 新技術搭載の実証機にテストパイロットを乗せて出撃させ、ジャンク屋を襲撃した。
 その際にシーアが脅威的な対応能力を発揮していたため、協賛しているナーヴスのオペレーターの希望もあって、シーアを新たなテストパイロットとして迎えることとなった。
 しかし、シーアのテストする予定の機体は、今まで以上に非常に強力な機体(コジマ粒子を大量に使用した試験機)であり、その負荷は通常の人間には耐えられないと推測されたため、脳を大々的に古代技術によってつくられた人工脳、生体CPUに近いものに移植することが決定する。 その情報をエイミが耳にし、二人で脱走した。
 なお、ジシス財団が解体された年とシーア達が襲撃された年が一致しないのは、研究者達が自分達で研究を独自につづけているためであり、その研究資金の大半は企業からの出資である。 現在は出資企業に研究成果の全てを提供するという条件で研究が続けられているが、一部の情報を秘匿しながら研究を続けている。


旧ナルバエス地方


 ミラージュ社旧経済管轄区。五年前の兵器災害発生に伴って地方全域に甚大な被害を被り、以降ミラージュ社経済管轄区分から除外された。その後は何れの支配勢力にも属さない空白地帯となっていたが、近年になって兵器災害が膠着し始め、ミラージュ社は同地方の復興活動に乗り出している。
 元は化石資源や鉱物資源などをはじめとする豊富な地下資源が産出される地方として知られ、ミラージュ社領下であった頃は多数の資源採掘都市が散在、各地で隆盛していた。その為に度々資源戦争の火中に曝され、支配企業軍による武力衝突も頻発していた地方である。
 ミラージュ社が復興活動を推進し始めた事により、他企業も埋蔵資源を狙って軍事行動を展開し始めている。


ケレト大断崖


 ミラージュ社経済管轄区・アンディオン地域最東部に敷かれた対統一連邦軍事境界線付近に伸びる大断崖の名称。数千メートルに及ぶ地下層には旧世代資源が豊富に埋蔵されており、ミラージュ社は以前から発掘業務を推進してきていた。大断崖地下核部で凍結資材である生体CPUが発見されるも、その事実はミラージュ社の暗部にとどめられている。


コード:ヴェイロン・アプローチ


 約40年前に統一政府が体制的優位性を確立する為、連邦内のいくつかの主権国家及び支配企業によって非公式に推進された先天強化人間計画。
 数世紀に渡って続いた世界規模の武力衝突【大戦】によって人類種はその存続をすら危ぶまれるまでに疲弊し、世界人口の激減と数多の技術的損失を被った。計画提唱者の名を冠したコード:ヴェイロン・アプローチは、あらゆる技術的側面からの人工生命の製造を試みたものであり、計画の過程で作出された生命体は遺伝子導入技術を始めとした後天的身体強化施術やそれに伴う身体機能の強制促進を強要された。人類復興に伴って急激な技術復興と発達が進み、それら技術分野──特に遺伝子工学分野における新規技術の実用化を目的の一つとした計画でもあった為である。
 先に述べた後天的身体強化施術による身体機能の突出は無論、他の面でも人間体として極めて優れた機能の発現を人工生命体は期待され、その実現後速やかに統一連邦内の政財界及び軍事方面などの主要ポストへ配置される事が予定されていた。
 しかし、体外受精卵をベースとした成功第一例である人工生命体──後の【ハスラーワン】が作出されてから暫く後に、コード:ヴェイロン・アプローチは突如計画凍結に追い込まれた。
 当時の工学技術は急激な発達を遂げていたものの、それらはあくまで途上段階のものであり、先天強化人間計画に試験投入されていた技術の多くは未確立の状態であった。それら投入技術は多くの人工生命体を死に至らしめた為、計画自体の見直しを出資組織群から迫られた為に、計画が頓挫したのである。試験技術が投入された中で唯一、後天的身体強化施術による身体機能の強制促進や有機強化内骨格施術等あらゆる技術投入を受けて生存したのが、第一例の人工生命体【ハスラーワン】であった。
 何故【ハスラーワン】のみが生存できたのかは当時の技術力では明らかにされず、人工受精児の【ハスラーワン】に伴っていた幾つかの先天遺伝子群がそれを可能にしたのでは、という未臨床の推論のみが残された。
 その推論は概ね正しく、後にネクスト開発においてその要諦となるAMS適性もこの時点でその存在が仄めかされていた。


サンドゲイル


 マイ達が所属する遊撃隊兼何でも屋。
 レイヴンズアークのトップランカーだったシェルブ・ハートネットが一線を退き、自らのレイヴンとしての技術を後世に少しでも残そうと、10年程前に若手の人材育成のため立ち上げた組織。
 それと同時に戦争によって生まれた戦災孤児の引き取り手という側面も持つ。
 それは戦争を生業とする者としてのせめてもの贖罪のつもりであり、サンドゲイルの母艦であるリヴァルディの乗員は戦争孤児が殆どを占める。
 そのことについてシェルブは現実との板ばさみに悩まされている。


生体CPU


 古代文明の遺跡の中枢に古代兵器と共に眠っていた人造人間。 人造人間といっても、ロボットやアンドロイドではなく、遺伝子操作により生み出された人間。
 普通の人間に比べて身体能力や生命力が異常に高く、遥かに長寿である。 また、体が予めプログラムされた体格まで成長すると、それ以降成長が止まり、さらに老化もしない。

 生体CPUという名が示す通り、人間では考えられないレベルの演算能力と情報処理能力を持っており、さらに並列同時処理までやってのける頭脳を持っている。
 しかしその反面、感情能力が非常に乏しく、人間でありながら機械のような反応しか示さない。
 これは遺伝子操作の際、身体の機能を最優先させたからであり、そもそも人間として扱うことを想定していなかったので感情を制御する機能を最低限しか与えられなかったためである。
ただし、高い学習機能も備わっているため、置かれた環境によっては、その限りではない。

 生体CPUは、ほとんどが10代の少女の姿をしており、そのどれもが人間の理想形とも言えるような絶世の美少女で、おとぎ話やファンタジーに登場する女神や妖精を連想させる。

 体の成長は誕生してから第一次性徴の終了までが異常に速く、第一次性徴が終了すると一旦成長が止まる。そして、数年の時間を経て第二次性徴が始まり、第二次性徴が終了すると成長が止まり、それ以降老化もせず、寿命までそのままの姿で生き続ける。

 生体CPUが発見される時は大抵、厳重にシールドされたコールドスリープ(冷凍睡眠)カプセルに保存されており、第一次性徴終了時か第二次性徴途中の状態で発見されることが多い。

 現在のところ、数ある遺跡のなかでも特に規模の大きい遺跡でしか発見されておらず希少度は非常に高い。

 生み出された目的は現在も研究中で、あまり解明されていないが、古代兵器と一緒に眠っていることから、古代兵器制御用に使われていた可能性が極めて高いと言われている。
 現時点で発見・確認されている生体CPUは5体に満たず、政府や企業では生体CPUの発掘と解明がネクスト研究と共に急務となっている。


テラブースト

 旧世代におけるコジマ粒子の名称。発見されて間もない為、初期段階の実験中に爆発事故を起こした。


特殊技術戦力開発局

 グローバルコーテックス社が「自社占有利益の確保と自衛戦力の確立」を謳い、兵器災害の半年後に新しく設立されたセクション。
 各支配企業の研究チームと比べても遜色ないメンバーが揃っている。


トラキア


都市名称:トラキア
市政府議会所在地:第一主管区
基幹産業:総合傭兵産業
駐在人口:3,000,000人
都市管轄区分:第一主管区(市議会所在地)、第二管区、第三管区、第四管区、小規模フロート群

  • 概要
 ユーラシア大陸はバルカン半島の欧亜境界地帯に位置する、半海上型独立産業都市。約300万人の駐在人口と広大な市域を保有し、周辺地域に多大な影響力を持つ一大自治勢力である。
 市政府関連施設の集中する沿岸地帯の第一主管区を管轄基点とし、海上に計三箇所建造されたハイメガフロート管区と、その他無数に点在する小規模フロート群から自治形態を恒久維持する独立産業都市である。
 都市建設の史実経緯から現在は総合傭兵産業を基幹産業とし、世界各地から膨大な量の自由傭兵や関連勢力が流入する屈指の総合傭兵産業都市である。
 その為、傭兵を志す者からは"自由傭兵の聖地"として名を知られている。
 非統一連邦・支配企業勢力の中では最高峰の一大独立勢力であり、都市管轄は"市政府"の主導により遂行されている。市政府が最上位執行機関として総合的な都市管轄を行い、その下で区議会が各区の管理に当たる。
 嘗て閉鎖型機械化都市【エデン型都市建造計画】の建造地に名を連ねていた名残りから循環型経済システムが確立されており、循環型コロニーとして高い都市機能を有している。しかし、それに限定しては不完全な代物に過ぎない為、恒久的な都市存続の為に周辺地域他、世界規模での交易経済は非常に活発である。
 都市全域を覆う外殻機構が建造途中のまま破棄されており、元々の管轄体であった統一連邦政府と市政府の間で建造技術の情報提供交渉が長年交わされている。しかし、閉鎖型機械化都市【エデンⅤ】から総合傭兵産業都市【トラキア】への遷移に伴う両者の確執問題から交渉は事実上座礁しており、実現には程遠いのが現状であるとされている。

  • 【エデンⅤ建造計画】とその放棄、総合傭兵産業都市【トラキア】への形態遷移
 嘗て統一連邦の保有領土下にあり、連邦加盟企業【ローゼンタール社】が長らく機械化港湾都市【トラキア】を直轄経済管轄都市として区分していた。
 AD104年、兵器災害の発生前後に到って統一連邦政府が完全循環型都市の建造【エデン型都市建造計画】を提唱、機械化港湾都市【トラキア】は五番目のエデン型都市の建造予定地となった。
 しかし直後に、世界規模の大惨禍を招いた"兵器災害"が発生。【トラキア】も例外なく大打撃を受けた結果、統一連邦は現地での【エデンⅤ建造計画】を永久凍結、そのまま【トラキア】を含む周辺管轄地帯を完全破棄した。
 この後、完全破棄に伴って兵器災害の猛威に曝されていた【トラキア】を幾つかの機械化傭兵部隊が防衛。結果として、多大な犠牲と引き換えに機械化港湾都市【トラキア】を護り抜いた。
 兵器災害の小康状態への移行と共に機械化傭兵部隊は都市中興に尽力、五年の歳月を掛けて【トラキア】を総合傭兵産業都市を基幹産業とするユーラシア最大規模の独立産業都市として返り咲かせた。
 中興の過程で機械化傭兵部隊はその殆どが市政府、政府保有正規軍(陸・海・空軍)、関連軍事企業等へと姿を変えていった。

  • その他捕捉事項
 中興以降、【トラキア】には旧世代兵器群による攻勢が殆ど行われず、その事実を知る当時の関係者は其れを、"アシムの奇蹟"或いは、"血審の対価"等と呼称する。
 また、五年前の【トラキア】防衛戦闘の際に戦死した百数十名のレイヴンと其れを遥かに上回る数の傭兵達の慰霊碑が、第一主管区内の名誉霊園に建てられている。


兵器災害

別名・通称:アーセナル・ハザード

 現存する旧世代の古代遺跡より無尽蔵に生産される古代兵器群が、武力行使によって人類の生活圏を脅かす現状を総称して言う。五年前、世界各地は複数の古代遺跡から出現した古代兵器群による支配企業領土への大攻勢に端を発しており、最初期の対古代兵器戦闘によって人類は少なくない支配領土を損失した。
 ミラージュ、クレスト、キサラギといった支配企業と政府は古代兵器群の襲来に対応すべく、残存する支配領土下に従来のコロニー都市に加え大規模なシェルター型都市を建造、それらが人類の主な生活圏となりつつある。
 しかし、支配企業による直轄運営区域から遠く離れた資源採掘都市や辺境都市などは充分な庇護政策の恩恵を得られず、企業からの派遣戦力や傭兵組織などを頼んだ防衛網を敷いて、日々の治安維持に努めているのが現状となっている。
 最初期の兵器災害を境に、各支配企業は古代兵器の解析と関連技術の獲得に動き始め、古代遺跡への積極的な武力介入が日夜、企業軍によって世界規模で推進されている。それらの激化に伴って必然的に利権闘争も深刻化の一途を辿り、古代遺跡の保有権と旧世代技術の獲得を巡って企業間の武力衝突が日常化してしまっている。
 各地の古代遺跡で生産される古代兵器群は最初期こそ、何れの敵性戦力もが似通った武装形態であったが、しばらくして幾つかの敵性個体に現存の兵器技術を搭載したものが戦場で発見されるようになる。
 現存技術を解析して新規搭載、自律稼動するそれら古代兵器群は総称して<パルヴァライザー>と称され、それらの形態は世界各地に散在する古代兵器によって大小の差異が存在する。
 対AC戦用に特化した武装個体や、工作特化型個体、偵察用小型個体など多岐にわたり、現在でも新しい個体が時折発見される事がある。古代遺跡への武力介入を推進する支配企業ですらその全貌を把握し切れておらず、それらへの対応策を強いられている事が、企業軍が大規模な攻勢に出られない要因の一つともなっている。
 大概は古代遺跡の最深部施設に古代兵器群を生産する兵器プラントと統括機構が存在し、それらを破壊する事が兵器災害の拡大を押し留める主な手段となっている。


マーフア研究所

 旧ジシス財団の一翼として関与していた企業体、ナーヴス・コンコードが北欧某地に保有していた研究施設。同施設ではAMS技術や統合制御体を始めとするネクスト関連の技術が推進され、この施設で【ナインボール・セラフ】を含む複数機のプロトタイプネクストが製造された。
 財団内紛に乗じてプロジェクト参画体であったハスラーワンが脱走、同施設からプロトタイプネクスト【ナインボール】を強奪した後、同施設は粒子汚染地区として閉鎖された。


リヴァルディ

 サンドゲイルの拠点となる武装ホバー船。
 AC6機を搭載可能なカーゴスペース、整備スペース、物資の積載スペース、居住区、ブリッジがある。乗員は30名程。

  • 要目
最高速(未積載時):200km/h
最高速(積載時):150km/h
通常巡航速度:120km/h

  • 武装
大型グレネードキャノン4門
近接防御用機銃6門
ミサイル迎撃機能搭載


BRS(Biochip Regulating System)

 実働試験型ネクスト機体の開発に伴い、旧ジシス財団で提唱されていた技術概念を引き継ぎ、複数企業によって継続開発された機体制御技術。ネクスト機体の制御技術の根幹である統合制御体、AMS機構に次ぐ第三の機体制御機構である。その中心である生体CPUが搭乗者であるリンクスの代替処理脳として膨大な電子情報を並列処理し、同時に統合制御体とAMS機構とで交わされる複雑な行動信号を適宜解釈、最適化を施す事によって搭乗者であるリンクスにかかる過剰を負荷を軽減するものである。
 しかし、この技術もまた完成の域に到達しているとは世辞にも言えない。搭乗者の複雑な行動信号を適宜解釈・最適化して統合制御体へ転送するのが生体CPUの主な役割であるが、現存が確認されている生体CPUはその精神構造に難が在る為に搭乗者の発した行動信号は徹底的に簡略化され、それはつまりネクスト機体が極めて機械的な機動しか取れないという事を意味している。此れは旧ジシス財団存続時においては最終的に望まれた結果ではあったが、苦肉の策であったという側面も持ち合わせている。
 統合制御体自体も、搭乗者の意思判断を適宜解釈する完璧な機能を持たず、搭乗者の心身負荷低減と統合制御体の意思解釈規定をクリアする為に、旧ジシス財団で旧世代におけるネクスト研究の資料文献等を参考とし、生体CPUを本格的に技術導入する方針が採られた。
 支配企業群によるネクスト開発の現状は生体CPUの確保と画期的な技術開発に翻弄されており、そして高度な意思解釈規定を持つ統合制御体とそれに併せた生体CPUの機能解明とAMS機構の負荷低減が模索中である。
 一部には、統合制御体とAMS機構の技術開発にのみ特化して最終的には生体CPU無しでのネクスト制御技術を研究する勢力も存在する。 


ICS(Integrate Control System)

 AMS(Allegory Manipulate System)の代替品として特殊技術戦力開発局で開発されたマン・マシンインターフェース。
 生体CPUを除いたパイロット単独でのネクスト操作を目的として開発が進められた。
 根幹を為す技術はAMSを基にしており、パイロットにはある程度の素質が求められる。しかしながら、AMSとの大きな相違点はその負荷低減力にある。AMSの低適性パイロットに対する肉体的・精神的ストレスは計り知れないものであるが、ICSのそれは遥かに少なく、適性をほとんど持っていない者でさえ起動することだけなら可能な程である。
 上記のパフォーマンスを実現した理由はICS独自による機体データの簡略化である。複雑な機体データを電気信号に変換してパイロットの脳に直接伝達する所まではAMSと変わらないが、変換する際にデータを細分化し、必要最低限のデータのみをICS側が判別して機体・パイロット双方に伝えるため、大幅な負荷低減の実現を可能にした。
 万能とも言えそうなICSだが、情報の自動的な簡略化によって機体を「思い通り」に動かすことは難しく、その点で言うならばダイレクトに機体とパイロットを直結するAMSの方が遥かに優れている。
 また、データの細分化・取捨選択に伴う演算装置の大型化により、機体の積載を多量に割かなければならないこともデメリットとして挙げられる。機体によっては必須内装系パーツをオミットしなければICSの搭載自体が出来ないため、パイロットにかかるリスクはその実AMSと大差がない。