ARMORED CORE Handed Down Heroism @ ウィキ内検索 / 「レイヴン」で検索した結果

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  • -レイヴンズ・レポート レナ・セイガ編-
    「-レイヴンズ・レポート レナ・セイガ編-」  執筆者:ユウダイ・ユウナ 今日はお越しいただきありがとうございます。 いえ、こちらこそよろしくお願いします。 早速ですが、あなたはアークに所属しているユウ・ダイのオペレーターをされているそうですが、きっかけはなんだったんですか? きっかけは・・・、彼が「エクスカリバー」というACを使わなくなってからですね。 つまり、彼はシャドームーン以外にもACを所有していると。 シャドームーンは元々彼の父のACなんです。彼は物心ついた時からレイヴンとしての才能を開花させたそうです。そこで、父親が所有していたパーツを使ってもう1機ACを組んだ。それが「エクスカリバー」なんです。最初はそれで訓練していたんですが、ある日を境に「エクスカリバー」には乗らなくなったんです。 そうなんですか・・・。でも、今は「シャドームー...
  • グレイ・ジェファーソン
    ...録されて間もない新人レイヴン。 スワローの後継とされ、彼の選んだ教導役の下でレイヴンとしての所作を学ぶ。 性格は明るく、誰とでも仲良くなれる大らかな気質を持つが、ずけずけとした物言いなためか、意図せずして相手の気を悪くしてしまうこともある。 スワローとは別種の非凡な素質を備え、コーテックスのネクストプロジェクトの中核を成す。
  • ソリテュード
    ...デンⅣ支社に所属するレイヴン。アリーナでAランク3位の実力を持つ。 17歳でグローバルコーテックスのレイヴン試験に合格し、以後レイヴンとして活動する。 性格は冷静沈着で寡黙。 戦闘時においては、先見の明を活かし、戦局を正確に読み、あらゆる事態に対応する。 生身の体でありながら、技術と経験に裏付けされた確かな力を持ち、その実力は有力な強化人間にも匹敵する。 アーセナル・ハザード時に複数存在した巨大遺跡の一つに単身突入し、これを沈黙させた実績を持つ。これ以降、世間に実力派レイヴンとして知られるようになる。 突入した遺跡の最奥部で生体CPUのアリスを発見し、それ以降は恋人のメイファと共にアリスを個人的に保護している。
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第三話
    ...の掃討作戦をすべく、レイヴンをかき集めていたのだ。 企業の捨て駒になるなど馬鹿げているし何の価値も見出せなかったため蹴ったが、報酬だけはやけによかったのを覚えている。 今現在、その作戦が進行中のはずだ。 「ミラージュがミラージュの依頼を受けた部隊を撃破しろと?」 最初は困惑したが、真っ先にこの作戦に対して参加を表明した部隊の名前を見て大体の察しはついた。 サンドゲイル。どの企業勢力にも属さない遊撃部隊。 その遊撃隊がこの作戦の鍵を握っていた。 サンドゲイルと言う名は調べなくても勝手に耳に入ってくるほど有名な遊撃部隊で、三機のACを保有している。 三機のうち二機はあまり噂を聞かないが、中核の人物であるザックセルは元トップランカーだとも聞く。 無所属のACはごろごろいるが、三機もACを保有している遊撃部隊とは珍しい。...
  • シャン・メイファ
    ...ナル・ハザード直前にレイヴンとなった女性。 レイヴンとして高い才能を持っており、デビュー当時から華々しい戦果を上げ、瞬く間にアリーナランクを上げていった。現在はアリーナBランクの2位。 性格は底抜けに明るく前向きで、あまり悩まないタイプ。また面倒見が良い姉御肌で、困った人間を見ると放っておけない。 同じエデンⅣ支社のレイヴン、ソリテュードとは恋人同士である。 ソリテュードが保護している生体CPUのアリスを実の妹のように可愛がり、面倒を見ている。 中国拳法の使い手で活発な女性であるが、料理や家事全般が得意であるなど家庭的な面も持っている。 戦闘時においてはソリテュードと組むことが多いため、中・遠距離からの射撃や火力支援が主となるが、単騎でも戦闘能力は高い。
  • Dépression du chevalier
    ...リエと言う。もちろんレイヴンとしてのコードネームだ。  さきほど戦った相手のレイヴンはハイネケンと言い、簡単に言ってしまえばカヴァリエにとって目の上の瘤だ。  レイヴンズアークの主催する地方アリーナでDクラスに勝ち上がってからというものの、カヴァリエはこのDクラスのトップに君臨するハイネケンを相手に連敗を喫していた。  周りの人間やファン達は、機体をもう少し大人しいものに換えてはどうかと進言しているが、カヴァリエは今の機体――高火力軽量四脚機【キュラシェーア】が気に入っていると言って聞かない。当然、装備を換えるつもりなど彼女には更々無かった。  ハイネケンの機体【バッドアイズ】は軽量二脚機で、ちょこまかと動き回って鬱陶しい。いつもカヴァリエが振り回される形となり、その度に辛酸を舐めてきた。  カヴァリエといえば、(火力では圧倒的に勝っているのにいつも後一歩の所でやられる。単...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑦
    ...  その四脚ACのレイヴンとは知己の間柄でも何でもない。この該当戦域でたまたま共同戦線を張ることになったレイヴンの中の一人だ。互いの表面上の素性についてはデータリンク上で把握しているだろうが、機体構成から推察できる戦術方針の他に分かる点はない。  だが、レイヴンにとってはそれで充分であり、後のことは実戦で実証していく。事実として後方にとどまり掩護射撃を行った四脚ACのレイヴンはこの第三波迎撃戦闘でも、自身の役割を適格に把握してそれを忠実に遂行していた。正確かつ迅速な掩護射撃から、そのレイヴンが友軍である限りは心強い限りだとガロは判断し、彼の言葉に従ってメインブースタを最大推力で吹かし、突出攻撃にかかった。  ──これだから、戦場は良いんだ。  兵士として長くあり過ぎたために、それ以外の道を生きる術を失いはしたが、それでもそれを自ら肯定する事はできる。  残された人類...
  • Interlude.1
    ...に乗っている時以外はレイヴンネームで呼ぶなと言っておいた筈だろう。減点だよ、今のは」  今までのにこやかな雰囲気を一変させ、ブリッツは少しずれたメガネを神経質そうに手で直す。メガネの奥に宿る目は冷徹なレイヴンのそれだった。  その一般人であれば身震いしてしまうような視線を前にして、アンネは表情を変えず、ぺこりとお辞儀して謝罪する。 「申し訳ありませんでした、シュナウファー様」  アンネの洗礼された動作を見たブリッツは再びにこやかな表情に戻り、柔らかな口調で言う。 「いや、分かってくれればいいんだよ。君のような聡明な女性は一言で理解してくれるから非常に助かる。やはり君は僕のオペレーターとして申し分ないね」  彼はレイヴンズアークの主要幹部の一人で、アークの若きカリスマと呼ばれるレイヴン、ブリッツことハインリッヒ・シュナウファーである。  アークアリーナのAラ...
  • Armored Core - Execution - 1‐1
    ...る大手傭兵仲介企業【レイヴンズ・アーク】は、約三ヶ月程前にミラージュ社から持ち掛けられた大規模な軍事作戦の遂行依頼を受諾し、其れに見合う兵力を供出して一週間前からミラージュ社陸軍と合同作戦を展開していた。  世界に名立たる統治企業として、ミラージュ社と肩を並べる巨大複合企業【クレスト・インダストリアル】社の保有する直轄経済管轄区に全面進攻──駐留軍を殲滅し同経済管轄区を武力制圧するという、他の経済管轄区と比較して随分小規模であるとはいえ、近頃でも稀な大規模作戦である。  ヴァロージャはレイヴンズ・アークの投入したAC戦力の要員として、一週間前に開始した最初期の奇襲攻撃にも参戦した。  その奇襲攻撃に端を発し、此処まで続いた大規模な進行作戦も大詰めを迎え、その最中で契約要綱の所定を完結したヴァロージャは、自身が統率する前線部隊と共に戦線を現在後退中だった。。  ──アークのAC...
  • Armored Core - Execution -
    ...る大手傭兵仲介企業【レイヴンズ・アーク】は、約三ヶ月程前にミラージュ社から持ち掛けられた大規模な軍事作戦の遂行依頼を受諾し、其れに見合う兵力を供出して一週間前からミラージュ社陸軍と合同作戦を展開していた。  世界に名立たる統治企業として、ミラージュ社と肩を並べる巨大複合企業【クレスト・インダストリアル】社の保有する直轄経済管轄区に全面進攻──駐留軍を殲滅し同経済管轄区を武力制圧するという、他の経済管轄区と比較して随分小規模であるとはいえ、近頃でも稀な大規模作戦である。  ヴァロージャはレイヴンズ・アークの投入したAC戦力の要員として、一週間前に開始した最初期の奇襲攻撃にも参戦した。  その奇襲攻撃に端を発し、此処まで続いた大規模な進行作戦も大詰めを迎え、その最中で契約要綱の所定を完結したヴァロージャは、自身が統率する前線部隊と共に戦線を現在後退中だった。。  ──アークのAC...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十四話
    ...だ。しかし、娘はあるレイヴンのオペレーターも兼業しているため、依頼があればオペレーターの仕事をするために家を留守にする。それでも、彼は止めることはしなかった。娘の生き方は娘が決めること、強制することではない。彼女の“本当の父親”の遺言を尊重してのことだった。カランと入り口の鐘がなり、客が来たことを認識すると、いつも通り「いらっしゃい」と声をかけようとした。だが、言えなかった。久々に会う女性がそこにいたからだ。 「久しいな。」 その様子を悟ってか、女性から声を掛ける。マスターもようやく現実を認識してか、口を開いた。 「最後にあったのは・・・娘の父親の葬儀以来・・だな。」 それが意味することはなんなのか、マスターは無論のこと女性も理解していた。 「レナには・・・まだ話していないのだろう?」 「ああ。真実を言ったら、娘はオペレーターとしてもやっていけなくなるだろう・...
  • ユウ・ダイ
    ...18 所属:レイヴンズアーク 搭乗機体:シャドームーン 概要 若干18歳のレイヴンで、トップランカーとも引けを取らない実力を持持っているのにも拘らず、政治的な理由で下位ランクに属する。 父親がトップランカーであったため、幼いときからACの操縦技量を教わっている。それがトップランカー並みの技量を獲得した所以である。 非人道的や非合法的な任務は一切請け負わない、アリーナや対ACでは正々堂々と戦うというのがポリシーである。 トップランカーであった父親を殺した伝説の赤いACを求め、アリーナのトップランカーを目指し日々精進している。 生活費や機体維持費はユウが稼いだ報酬と、父親がかつて稼いで貯金していた報酬でまかなっている。
  • Coaxial③
    ...った。 それを操るレイヴン、ノーブルマインドは、まるで何かに怯えるように息を荒くし冷や汗をかきながら、ある場所を目指していた。 目を血走らせながら周囲を忙しなく警戒し、暗く細い路地を進んでゆくその姿はドブネズミのようだ。 もはやそこにAランク2位という輝かしい地位や名声などある筈もなかった。 「くそ、くそくそくそっ!冗談じゃない、こんな事に付き合ってられるか!!」 ノーブルマインドは誰に聞かせるでもなく、しかし、まるで誰かに聞いてほしいかのように大声で毒づいた。 「ちくしょう・・・統一政府のやつらめ。僕が色々と便宜を図ってやったのに、それを仇で返しやがって!大体エウヘニアだってそうだ。こんな掃討作戦に僕を使うなんて何考えてんだ!!どいつもこいつも、僕を誰だと思っていやがるんだ!!!」 ダダをこねる子供のようにあたり散らすが、それに応える人間は誰もいなかった。 「くそ・...
  • Coaxial②
    ...ザーはおろか、熟練のレイヴンであっても追従するのは困難だろう。 しかし同時にレイノルズは我に帰る。 自分も今日までレイヴンとして戦場に身を置き、少なくない死線を乗り越えてきたのだ。 ならばレイヴンとして課せられた役目は果たさなければならない。 ――そうだ、呆けている場合ではない。俺には俺のすべき役目があったはずだ。 その時、分が悪いと判断したのか、ルーンを取り囲んでいたパルヴァライザーの内の1機が後続からすり抜けてきた2機と一緒に防衛ラインを突破しようとキャノンボールへと向かってきた。 ――彼は俺を信頼して背中と最終防衛ラインを預けてくれているんだ。だからこそ、ああして臆することなく敵に立ち向かっていく。ならば、その信頼に応えるのが俺のレイヴンとしての誇りだ。 そう思いつつ、体は自然に精密機械のごとく動き、向かってくる3機のパルヴァライザーに照準を合わせる。 パルヴァ...
  • Interlude.2
    ...尉(偽)  レイヴンズアーク本社地下に設営されているACガレージ。  その内の一つに1機のACが大型エレベーターで搬入されてきた。  黒に近いダークグレイのACは大部分をクレスト系のパーツで構成された標準的な中量二脚で、大した損傷もなくミッションを遂行し、無事に帰還した。  レイヴンズアーク所属のレイヴン、バッシュことカーク・オーチャードはガレージの中央部、所定の停止位置である昇降リフト上に彼の愛機『サーベラス』を停める。  システムを通常モードからアイドリング状態へと移行したところで、専属オペレーターのジェシカ・テイラーから通信が入った。 「レイヴン、ミッションお疲れさまでした。収支結果の詳細は後ほどお伝えしますが、おおよそ7割強の報酬が見込めると思います」  上々の報酬であるにもかかわらず、カークは大した興味もないように、短く「ああ」と呟いた。 ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第四話
    ...バルコーテックス所属レイヴン「スワロー」は、この日新人の専任オペレーター「ライラ・フェモニカ」と通信で依頼の吟味をしていた。 『レイヴン、こちらの依頼はどうですか。【MT部隊撃滅】報酬も悪くありませんし、ターゲットもMTですので簡単かと』 「うーん……、場所が森林区画だし、見通しが悪そうだなあ。そうすると死角からの被弾は避けられないだろうし、修理費がねえ……」 不平不満は聞き飽きたといった口調でライラが諌める。 『お言葉ですがレイヴン、この程度の依頼がこなせない様では、レイヴンとしての沽券に関わるのではありませんか?』 他にも色々な依頼を蹴られたのだろう。ライラの顔には疲れと呆れが浮かんでいる。 「おっ、これなんてどうかな?」 ライラの苦言を完璧に受け流し、そう言ってスワローが指定した依頼は【旧兵器遺跡制圧】と銘打たれていた。 「複数のレイヴンに...
  • Armored Core - Execution -③
    ...す大手傭兵仲介企業【レイヴンズ・アーク】本社ビル──上層階同士を繋ぐ連絡回廊の一つに、ヴァロージャはいた。  引き開いた窓から吹き込む涼しい夜風が、頬と髪を緩やかに撫で上げていく。  接近こそ感知出来なかったものの、自身のすぐ傍に人間の気配が現れた事に気付き、ヴァロージャはその方向へ首を回した。 「先の任務遂行は御苦労様でした、群司令──」  周囲のオフィスビルによって淡く照らし出された回廊の中、ヴァロージャを群司令と呼称する人物──その女性は略式敬礼を洗練された動作で行う。  ヴァロージャは軽く頷き、 「此処は常の言葉で構わない、──アマラ戦術対応第一課課長?」  自らの名を慣れた口調で呼ばれたアマラは肩に入れていた力を若干抜き、連絡回廊の窓辺に佇むヴァロージャの傍へと歩み寄る。  その際、髪留めで纏め上げられた彼女のブロンドヘアから透明感のあるすっきりとした香油の...
  • Armored Core - Execution - 1‐3
    ...す大手傭兵仲介企業【レイヴンズ・アーク】本社ビル──上層階同士を繋ぐ連絡回廊の一つに、ヴァロージャはいた。  引き開いた窓から吹き込む涼しい夜風が、頬と髪を緩やかに撫で上げていく。  接近こそ感知出来なかったものの、自身のすぐ傍に人間の気配が現れた事に気付き、ヴァロージャはその方向へ首を回した。 「先の任務遂行は御苦労様でした、群司令──」  周囲のオフィスビルによって淡く照らし出された回廊の中、ヴァロージャを群司令と呼称する人物──その女性は略式敬礼を洗練された動作で行う。  ヴァロージャは軽く頷き、 「此処は常の言葉で構わない、──アマラ戦術対応第一課課長?」  自らの名を慣れた口調で呼ばれたアマラは肩に入れていた力を若干抜き、連絡回廊の窓辺に佇むヴァロージャの傍へと歩み寄る。  その際、髪留めで纏め上げられた彼女のブロンドヘアから透明感のあるすっきりとした香油の...
  • 練習ページ
    ...リヒト  カイ レイヴンズネスト ナーヴスコンコード グローバルコーテックス レイヴンズアーク その他組織  所属不明・フリーランス ここはページ作成や編集の練習など、WIKIを効果的に使いこなすための練習ページです。 誰でも気軽に編集してみよう。 ■ サンドゲイル  名称:サンドゲイル(Sandgale)  種別:組織  所属:フリーランス +構成員  マイ・アーヴァンク  シルヴィア・マッケンジー  シェルブ・ハートネット  ショーン・ハワード  シーア・ヘルゼン  エイミ・ツザキ  -詳細-  マイ達が所属する遊撃隊兼何でも屋。  レイヴンズアークのトップランカーだったシェルブ・ハートネットが一線を退き、自らのレイヴンとしての技術を後世に少しでも残そうと、10年程前に若手の人材育成のため立ち上...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第六話
    ...だった。ユウの父親はレイヴンであり、トップランカーであった。しかし、イレギュラーの認定を受け殺された。レナの父親もレイヴンであり、同じくイレギュラー認定を受け殺されていた。今の父親は本当の父親ではなく、彼女の父親の兄が引き取って面倒を見ている。しかし、ユウは父親と同じレイヴンとして今を生き、レナは家業である喫茶店で働きながらユウの専属オペレーターとして活動していた。ユウが父と同じ道を進む可能性が高いレイヴンとして生きるのは理由がある。“父を殺した奴を見つけ出し、仇討をする”。その目標を達成するために、日々精進していた。ACやMTなどの勉強もし、父親から教わった操縦技術に磨きをかけた。アリーナにも意欲的に参加していた。しかし、アークは政治的な理由で彼を下位ランクにおいていた。実力はトップランカーにも迫るものだった。それは父親から伝授された操縦技術や戦闘のイロハと、持前の天性がもたらして...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十話②
    ...に直接言葉を交わす、レイヴンズアーク時代からの古い知己の物言いに、軽くではあるが口許を歪めて見せる。とはいえ、特段互いの再会を懐かしむ間柄でもない為、一度紫煙を肺腑に含んでから吐き出した後、ノウラはそれに相応しい言葉を省略する事にした。 「其れは私達の要諦だ。この後に及んで気を害するモノでもあるまい」 『確かにな。だが、分水嶺には気をつけろよ。児戯の類でないとはいえ、私もお前も11年前に野に下った身だ。御上の庇護は受けられんのだから』  本人こそよく理解しているだろうその蛇足に相違ない忠告を適当に聞き受け、紙巻煙草を挟んだ指で眼鏡の位置を直す。 「知己の言葉、覚えておこう。支配企業とは言え、此方にとって大事な顧客だからな……」  社会的には【ターミナル・スフィア】の名称で通している独立企業体──遺失技術文化社団は創設時期こそ浅いもの、その業務内容と方針により支配企業グループ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第五話
    ...はつかないよ。凄腕のレイヴン、ソリテュードに喧嘩売れるほどの度胸は持ち合わせていないんでね」  それを聞いて、ソリテュードと呼ばれた男はやっと表情を緩ませた。 「オーケー、やっぱりアンタは一流だ。じゃあ、今回の依頼はこれで完了ということにしよう。報酬はいつもどおり口座に振り込んでおく」  表情と同時に口調も柔らかいものへと変わる。 「そいつはありがたい。ちょうど美味いものが食いたいと思っていたところなんでね。そうだ、今後についてはどうする。引き続き調査しようか」 「いや、これ以上突っ込んでも今は何も出ないだろう。後は当事者に聞くさ」 「了解だ。じゃあ次の依頼を待っているよ。まあ、しばらくは食うのに困ることは無さそうだからな」  すっかりリラックスムードのジェイスンの片手にはウィスキーのグラスが握られていた。 「好きなだけ飲んで食ってくれ。また必要になったら連絡する。次...
  • 設定
    ...ンドゲイルに所属するレイヴンによって持ち去られた後であった。  ミラージュ社は現在も、旧世代遺跡【アスセナ】の内部調査を継続中。 アンオフィシャル・オペレーション 正式作戦名:アースブルー  現在より11年前、大手傭兵仲介企業【レイヴンズアーク】によって遂行された非公式作戦。是には同社帰属の有力レイヴンが多数関与し、結末として作戦に関与した過半のレイヴンが命を落とすという凄惨な結果を迎えた。  多数の主権企業から構築される国際機関【企業連合】から脱退し、独自路線を歩もうとしたある新興企業体を瓦解させる為に、支配企業群がレイヴンズアークを始めとする複数の傭兵仲介企業に依頼したのが発端であり、作戦決行から僅か数日にして新興企業体はそのライフラインを断絶、まもなくして組織的瓦解に追い込まれた。  この作戦を境に、レイヴンズアーク内の勢力図も激変し、その中のひと...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 外伝
    ... 野心と陰謀が渦巻くレイヴンの「聖域」。高貴なるアークの女帝の矜持とは? ■ Coaxial (登場人物:フォルディア)   戦火に包まれた「エデンⅣ」。死闘の最中、歴戦のレイヴン「フォルディア」は何を見る。    Page-1 Page-2 Page-3 ■ Intermission -Imitation summer- (登場人物:ソリテュード アリス メイファ)   作り物の常夏の地で、二人のレイヴンと一人の少女は、つかの間のやすらぎを得る。    Page-1 Page-2 ■ Intermission -Cherry blossoms in full bloom- (登場人物:シルヴィア マイ)   舞い散る桜の中、二人きりになったシルヴィアとマイ。柔らかな陽光と満開の桜の下で、マイの胸にほのかな想いが   芽生える。 ■ Intermissio...
  • The Empress Strikes Back
    ...と見守っていた。彼はレイヴンズアークのランカーレイヴン、カーク・オーチャード。彼女専属の護衛兼従者である。  半ば強引に押し付けられた従者という役目を、カークは最初のうちは否定していた。しかし、どうやっても抗えないと悟った彼は潔くそれを受け入れた。彼女の傍に控えるその姿は、今ではすっかり板についている。  ――いつも以上に集中しているな……。  カークはセシリアの射撃を見守りながら胸中で呟く。他人が見ても分からないようなセシリアの動作の機微をカークは見抜いていた。彼女専属の護衛兼従者となって、もうすぐ二年になる。まだ日は浅いものの、四六時中一緒にいるためか、カークはそうした彼女の微妙な変化を見分けられるようになっていた。  ――まあ当然か。彼女にしてみれば、もう後には引けない訳だからな。  カークがそう思い至るのとセシリアが最後の一発を撃ち終えるのはほぼ同時だった。セシリア...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十二話③
    ...入ってきた。 「レイヴン!敵に囲まれています!!このままでは押し切られてしまいます。そこから退避してください!」 「ああ、どうやらここを維持するのは困難のようだ。どこか敵勢力の手薄な場所はないか探してくれ」 「すでに検索済みです。商業区画方面へ退避してください。あちらは、ほぼ掃討が完了しています。早く!」 「了解。助かる」 射撃を止め、怯えるアリスへ語りかける。 「アリス、今からオーバード・ブーストで緊急回避する。かなりのGが掛るが我慢してくれ」 俺の言葉にアリスは顔を上げ、 「うん、だいじょうぶ」 そう弱々しく答えた。 アリスが投げ出されないよう、左腕でしっかり体を抱き留め、オーバード・ブーストを起動する。 ブリューナグの背部に搭載されているオーバード・ブーストのハッチがバクンと開き、4基のブースターノズルが顔を覗かせる。 独特の起動...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第七話
    ...がない。 先程のレイヴンのオペレーターもこっちのことを知っていた。 まだ機体の詳しい情報が出回っていないうちに、対策を打った方がいいだろう。 「それはわかってる。 シェルブに繋いでくれ」 少しのコール音の後、シェルブが応答した。 『シーア、どうだった?』 「あいつらは白だ。 クライアントは救援物資待ちのコロニーだと。 破壊された輸送車両の進行方向と距離から考えて、補給予定だったコロニーからの依頼だと思うが」 サンドゲイルは先の古代文明遺跡での依頼によって小破したマイの機体を修理するため、きちんとしたドックと部品を必要としていた。 もちろん、食料なども補給する必要がある。 そのためにコロニーへ立ち寄ったのだが、そのコロニーで物資輸送車が襲われた話を聞き、一度周辺を調べることにしたのだった。 『協力したいところだが、こちらにも優先すべきものがある。 ひとま...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第二話
    ...戦場を跋扈する烏──レイヴンとはそういった兵士達であった。世の中には高潔な理想を振りかざしてその無類の武力を行使するという奇特な烏も稀にいるというが、少なくとも自身にとってはそういうものであり、その生き方を通してきた。──唯一の故郷であったミラージュを去った時から。  代行する殺意の是非に興味などない。だから私は、あの時私に手を差し伸べてくれた"彼女"と共に戦場を駆け巡り、彼女が望む全ての対象を塵に変えてきた。  ──血雨混じりの鉄屑が自身の搭乗する機体の外部装甲を叩き、肉眼で目視できるほどの肉片がべっとりと付着する。カメラアイにまで届いたそれを見咎めて胸中で舌打ちした後、有視界内とレーダー索敵領域に敵性動体がない事を確認し、左腕に構えていた短機関砲の銃口を下した。 「……こちらゼクトラ、当該戦域を制圧した」 『良い手際だ。こちらも間もなく制圧を完...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十二話②
    ...時、重四脚ACを駆るレイヴンが外部スピーカーを通じてアザミに語りかけた。 『何を遊んでいる。旧世代兵器の侵攻部隊が迫っている。ファイーナ、お前もガレージへ向かえ。エデン圏内への出撃許可は出ている。役人からの依頼だ・・・』 その会話を聞いたソリテュードは訝しんだ。 パルヴァライザーの襲撃に対する政府からの出撃依頼のことではなく、ある一つの単語に。 ――ファイーナ・・・アザミのことか?それが彼女の本名か。 だが今はそのことについて考えている暇はない。 アザミの前まで駆け寄ると、彼女は無言で抱きかかえていたアリスを差し出した。 自分の腕に移されたアリスを確認する。 目立った外傷は無く、意識もはっきりとしている。 腕にアリスの存在としての重みと小さな体温を感じて、心底安堵する。 ――よかった、本当に・・・。 そうして恩人へと向き直る。 もし彼女...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑥
    ...に、作戦に投入されたレイヴン達は各々返事を返す。  青白い光を放つメインディスプレイ下のコンソールに指を走らせ、強襲殲滅型に調整の施した搭乗機の機体制御態勢を第一種広域警戒態勢から第一種戦闘態勢へ移行する。  急場仕立てで用意された機体のコクピット内は埃の据えた臭いが酷く、慣らされていないシートは座り心地が悪い。搭載されている戦術支援AIもかなり旧式のもので、女性のプログラムヴォイスは割れていた。しかし、今はどうでもいい事に関して文句を垂れる状況ではなかった。  周囲は最も暗い時刻の闇夜に呑まれ、周囲で出撃命令を待つ友軍機の機影すらまともに視認できない。有視界索敵は困難であると判断し、夜間戦闘支援システムを起動した。投射型メインディスプレイに出力されている有視界が暗緑色に染まった時、再び無線を通じて部隊指揮官が口を開く。 『状況は最早詰み切った。総員、出撃──』 ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第一話
    ...場世界を往く渡り鴉【レイヴン】と呼称される自由傭兵達。  戦争経済の拡大が彼らを育み、彼らの繰り返す戦火がまた、戦争経済をさらに肥大化させている。  アーマード・コアを駆る自由傭兵──俺も、その一人を目指して戦場に足を踏み入れた。  俺が鴉を志してから暫く経った頃、世界を異変が覆った。  近年発見の相次いでいた世界各地に散在する旧世代遺跡で、旧世代技術の遺産と思われる軍事兵器の実存が、統治勢力によって確認された。それらは現代のあらゆる精鋭兵器をすら凌駕しうる性能を持ち、発見から程なくして、世界は旧世代兵器群による全面攻勢を受ける事となった。  暫くの後、世論はその未曾有の大惨禍を兵器災害──【アーセナル・ハザード】と呼び始めた。  一世紀の年月を掛け、戦争経済の恩恵と共に復興を遂げようとしていた人類社会はわずかな期間で壊滅的な損害を受け、残された人類は旧世代兵器群が...
  • 屍翼の奏者
    ... その事は、この〈レイヴン試験〉の担当官であるクラーク・オストリッツも痛感していた。 いったい如何なる魔法を使ったものか、すぐに息切れして立ち止まる筈のオンボロ機体は、水を得た魚の様に戦場となった廃都を跳ね回る。 中空から放たれたプラズマの業火を、ブースターの推力だけではなく脚関節を使った跳躍も併せて躱す。 頭上を高速で移動する可変型MTを――レスポンスが遅いという理由だけで――FCSに一切頼らない手動照準のみで的確に捉え、破壊する。 次元が違う――と、目の前で繰り広げられる光景を見たクラークの人間的な部分が評した。 一つ一つの動作から滲み出る異質感が、クラークを知らぬ間に飲み込んでいた。 七機居た可変型MTの最後の一機が墜ちる。 戦闘と呼ぶには余りも一方的過ぎた。それは最早虐殺と言えるだろう。 本来であればその運命を辿るのは旧式のACの方であるべき...
  • シャドー
    ...けは昨日、酒屋であるレイヴンからチケットを貰ったことだ。なんで来たんだろうと、自分でも思った。だが、現にここに居るということは現実である。慣れない空気のなか、どうしてこうなったかを思い返す。  ジャズ風の歌を店内が満たす。20代前半と思われる女性が、それを奏でていた。しかし、その表情はどこか悲しげである。その様子を、酒を口に運びながら一人の人物が眺めていた。黒いコートを着こなし、顔には仮面を付けている。しかし変人という雰囲気は一切なく、彼自身の落ち着きも相まって紳士的な雰囲気が漂う男であった。名はシャドー。素性不明のレイヴンであり、メサイアアリーナのトップランカーである。彼はここの酒屋によく足を運んでは余暇を満喫する。普段はただ静かに飲んで満喫する彼であったが、今日は違った。先程より、歌をうたう女性の方を見ていた。 「最近、よく歌いに来る娘でしてね。人気もあるんですが・...
  • ~ザックセルVSスコープアイ~
    ...サービスを受けているレイヴンは、これを見ればどこに修理費がかかっているのかが把握できる、というわけだ」 なるほど、などと言いながらマイが記載内容を読み始めるが… 「…でも、よくわからないんだけど、コレ」 「だろうな。 理解するには、ある程度専門知識が必要だ。 単にACパーツのリストが書いてあるわけじゃないからな」 整備士からしてみれば当然の話だが、傭兵であるレイヴンがACのパーツを構成する部品や修理工程まで知っていることは少ない。 レイヴンはACによる戦闘の専門家である以上、整備士の専門知識まで把握しておく必要性はそれほど無い。  しかし、知っておいた方が便利なことも多くある。 シーアはそのことをマイに伝えたかった。 「今回の修理には部品が足りなかったから、この前応急処置で取り付けた腕部パーツの部品を流用して、それから内部構造も少し弄った、ということが書いてある...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十話④
    ... *  新鋭レイヴンのアリーナ本戦出場を快く思わない武装勢力による妨害工作を阻止せよ──  事前にあらゆる手を使って【ターミナル・エリア】は、詳細情報を入手。予備大会決勝後の隙を狙って、新鋭レイヴンの命を頂戴すべく潜伏待機していた武装勢力を急襲、制圧した事により作戦は滞りなく成功した。  拘束された武装勢力の実行部隊が、ガロの指揮した機械化急襲部隊員に引連れられて傍の車道に待機していた装甲輸送車に載せられていく。  アリーナ内部に侵入せずに決勝終了後の隙を外部から狙おうとしていた当たりは、賢しいといっていいレベルだが、逆に出来ること言えばそんな程度のものだと、ガロは胸中で悪態をつく。  グローバル・コーテックス相手の新鋭レイヴンが本戦への出場資格を手にした場合、武装勢力は作戦自体を放棄した事だろう。大手の傭兵仲介企業を敵に回して冷飯を喰わされるよりは、小規模な独...
  • Coaxial
    ...ーテックスのランカーレイヴン、フォルディアは目前に迫った四脚型パルヴァライザーのブレード斬撃をひらりとかわし、ガラ空きの頭部めがけショットガンの零距離射撃を叩き込んだ。 パルヴァライザーは頭部を木っ端微塵に吹き飛ばされ機能を停止する。 「ラストワン。これで何回目だよ」 退けるたびに押し寄せるパルヴァライザーを悉く撃破してきたフォルディアは埒の明かない防衛線に多少イラついていた。 フォルディアはキャリア10年を超えるベテランであり、依頼されたミッションのほとんどを遂行しここまで生き残ってきた猛者である。もちろんミッションを放棄する気もなければ自棄になっているわけでもない。 ようは相性の問題なのだ。 防衛戦は彼の性分に合わない。ただそれだけである。 彼の操る愛機ルーンは強襲を主目的とした半軽量二脚ACで継戦能力はあまり高くない。 それでも担当する地区の防衛ラインを一度たり...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十一話③
    ...を支えるため、自分はレイヴンを志した。 何度となくシミュレーターで訓練を重ね、やっとこの時が来た。 ――絶対にこのチャンスを掴んでみせる。 気合いを入れ直していると、オンボロ機体に積まれたオンボロAIが報告を入れてきた。 【AIりんく、カンリョウ。べるふぇごるト、ドウキシマシタ】 それは機体AI同士を同期したというものだった。 ――憧れのレイヴンが、自分を見てくれている。 その事が、否が応でもグレイの気を高揚させた。 (ヨォッシ!行くぞ!) 肉眼でも既に敵の姿が見えていた。 逆関節のMTが四機、こちらに向かって来ている。 (あれが低い戦力レベルか……。まだ大物が居たりするのかな) グレイは火器管制を立ち上げ、MTの一機に照準を合わせた。 自分が置かれた状況に変化があったことには気付いていない。 しかし、グレイの意図する違いは別の...
  • 白翼の対価
    ...だったな……。  レイヴンだった自分は、とある作戦に参加した。自らの試金石ともなる大規模な作戦だ。  知り合いのレイヴン達と参加したその作戦で、自分は致命的な失敗を犯した。敵に命乞いをされ、見逃してしまったのだ。そして、その敵は、作戦の鍵を握る敵側の要人だった。  作戦は当然失敗。自分はその責を全て負い、多額の負債を背負い込む結果になった。  冷静になって考えてみれば馬鹿げた金額だと思う。  新品のACが何機という程度ではなく、それなりの規模の都市予算に匹敵する程の金額だった。  『世間知らず』だった自分は、碌に内容を改めないまま、負債の契約書にサインをしてしまった。  ――その結果が、あの地獄だ。  途方も無い金額を個人で返済する手段など、常識で考えてあろうはずも無い。自分の身柄は債券との引き換えに、ある研究所へ引き渡された。  表向きは強化人間研究を謳ってはいた...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十話③
    ...すね。それだけ、新鋭レイヴンの実力が予備大会予選から注目されてきたという事でしょうが』 『速報では、先ほど行われたレイヴンズアーク主催のアリーナ本戦においても、トップクラス・マッチで新しい1stランカーが誕生したそうです。最近はこのコーテックスを含め、若手の台頭が著しいですね』  そんな実況と解説のやり取りを耳にしながら、迫る決勝の開始時刻に視線を配る。 「凄いお客さんだね……。緊張しちゃうかも」 『それだけ、次々と現れる新鋭に世論が注目しているという事だ。この舞台で、無様な醜態はさらせんぞ。前を見ろ、ヴァネッサ……』  リサの言葉に倣い、ヴァネッサはメインディスプレイの有視界内は前方、対向線の待機ラインに佇む決勝の対戦機体に視線を移した。その時、まさに真向いの待機ラインに立つ軽量二脚機体を駆る見知った相手のレイヴンから通信要請が入った。  リサが計らいを見せて実況中継の...
  • アリス
    ...クス・エデンⅣ支社のレイヴン、ソリテュードが発見し個人で保護している個体。アリスという名前はソリテュードが名付けたもの。 生体CPUだということは判明しているものの、詳細は分からず、個別特殊能力なども明らかになっていない。 他に発見されている個体に比べ、身体や思考系統が圧倒的に幼く、育成途上で何らかの理由により凍結し保存されていたと推測されている。 性格は非常に大人しく感情表現に乏しいため、何を考えているのかよく分からず、ミステリアスな雰囲気を纏っている。 例外的に保護者であるソリテュードとその恋人であるメイファには、拙いながらも年齢相応の感情表現を見せる。 また自分が知らない物事に対しては貪欲な興味を示すという特徴を持つ。 ゴシックロリータに身を包み、常にウサギのぬいぐるみを抱きかかえている。
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十一話②
    ...。 『二時間後にレイヴン試験担当官として出撃です。機体チェックは宜しいですか?』 「ああ、今している所だよ」 先日の依頼(報酬は何故かきっちり振り込まれていたのであれでも依頼となる)から、ライラのスワローに対する呼び方が〈レイヴン〉から《スワロー》に変わっていた。 彼女もそれなりにスワローの力量を認めたようである。 「チェックと装備の換装に一時間程掛かりそうだ。終わり次第こちらから連絡するよ」 『もう……。余り時間に余裕はありませんからね?時間厳守でお願いしますよ』 やはり釘を刺された。確実に自業自得だったが。 コンソールパネルを操作し、外部から【ベルフェゴル】のOSを起動させる。 ラフと名付けられた機体AIが自己診断プログラムを走らせ、スワローの手元に己のスペックを事細かに表示させていく。 「分かってる、時間には必ず間に合わせる」 『しっ...
  • ~he's coming back~
    ...動を鎮圧すべく一人のレイヴンが雇われたのだ。 ガイアフレア/ダイスケ かつてはツヴァイと呼ばれた特務部隊員。現在はフリーランスのレイヴンとして第一線で活躍中である。 「呪うのならば、武力蜂起を掲げたお前達のリーダーを呪うのだな」 すでに物言わぬ鉄屑へと変わったMTに言葉を投げる。 今回の戦闘も例に漏れず酷い有様だった。 中量2脚型のACの動きについていける機体は無く、1機、また1機と破壊されていく。 なにしろ作業用MTにACのバズーカやグレネードを積んだだけの粗悪な構成では攻撃力だけはあるが防御力、機動力がないに等しい。 結果、初弾を避けられたら自然と撃破されるのを待つような状態に陥る。 戦闘開始から172秒。採掘基地に残ったのは炎と煙に巻かれたMTと悠然と佇む紫のACだけであった。 「周辺にエネルギー反応...
  • 屍翼の奏者②
    「屍翼の奏者*②」 「反対に、専属契約を結んだレイヴンは依頼の選択権が基本的に無い。そして優先的に達成困難な依頼が回される事になるが、拒否権も無い。隷属化と言えば聞こえは悪いが、そのようなものと思ってくれて結構だ」 「……けったいな話だ」 「何も悪い面だけ話している訳ではないよ。報酬は相場に比べて遥かに高額であるし、機体の修理費・弾薬費・維持費・ガレージ料などは全てコーテックス側が持つ。もちろん機体パーツや新しい武装も望めば無償で提供される。社員扱いに当たるから、シーズン毎にボーナスも出るね。輸送機や交通機関なども使いたい放題。食事無料で邸宅も完備!どうかな、悪いだけじゃないだろう?」 ギュスターヴは手を大仰に広げ、道化じみた仕草で語る。 「夢のような話だ」 「そう、それ故に専属を希望する者は後を絶たないが、我々が望むのは優秀な戦力だ。どこにでも居るような匹夫ではな...
  • ~鬼神の妖精~
    ...昼の犯行!幼女趣味のレイヴン!〕 周りからの声がそんな明日のニュースの見出しを連想させ思わず身震いを覚えて軽く肩を落とす。 「OK。悪かったね、お嬢さん。突然声をかけて申し訳なかった。それじゃあボクは・・・」 「アロウズのスワロー」 「そう、ボクはアロウズの・・・!?」 「グローバル・コーテックス所属のレイヴン、スワロー。アルバート・ワイズ・イークレム」 目の前の少女は決して知らないハズの情報を持っていた。披検体であり過去を抹消された自分の本名など企業でも一握りの人間しか知らない。 しかしこの少女は自分の本名を知っている。 スワローの顔からは人の良い笑みは消え、変わりにレイヴンとしての色が垣間見ることができる。 「お前は何者だ?なぜ俺の名を知っている?いや、それ以前に何処でその事を知った」 対する少女は何が楽しいのか、ほんの少し微笑んでい...
  • 決意
    ...う。 一応レイヴンであることは隠しておくことにした。 「そうでもないよ、僕一人で仕事しているわけじゃないしね。」 「コロニーの外は大変なんじゃない?企業間の戦争もあるって言うし。」 「そうね、確かに大変だけど慣れちゃえばどうってことないよ。皆よりちょっとタフになってるだけ。」 「おお、スゴい!!」 「さすが、外で生活してる人の言うことは違うね。」 そんな会話していると、そろそろリエルシティを出る時間となった。 「そろそろ、時間ね。母船と合流しなくちゃいけないから私はこの辺でお暇するね。楽しかったわ、ありがとう。皆元気で。」 「うん、私達も楽しかったよ、それじゃあ気をつけてね。」 ルア達と別れたシルヴィは港区のAC駐機場へと向かった。 「ただいま。」 ルアは朝と同じ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑩
    ...ーテックス帰属のそのレイヴンは、他の例と同じように焦燥感を滲ませた言葉を吐く。 「増援部隊がすぐに到着する。それまでこの防衛ラインを維持するのよ」  統合司令部から通信技官として、戦術支援に当たってくれているリサの言葉をそのまま繰り返す。だが、実際にはその間にも確実に友軍戦力は消耗され続けており、一方的なダメージレースとなる展開は避けられない。  確実に忍び寄る死の影に、誰もがその戦域から遠のきたかった。  しかし、ヴァネッサは震える奥歯をぎりっと噛みしめて抑え込み、操縦把を握り込み直す。無尽蔵に思える敵性兵力にも必ず限界がある。そこまで耐え切らなければこの騒乱を生きて、生き延びることは難しいだろう。  同一ライン上に展開する友軍機と連携して前方から迫り来る旧世代兵器群の侵攻を何とか押しとどめ、その間にも地上に展開していた通常戦力部隊が戦火の煽りを受けて吹き飛ぶ。...
  • ~ザックセルVSスコープアイ②
    ... 「ナーブスめ、レイヴンまで……!!」 敵ACは右腕にライフル、左腕にはブレードを装備し、肩にはロケットとミサイルという標準的な構成だった。 だが、その右腕のライフルは、フィクスブラウを向いていない。 その銃口は、フィクスブラウの50メートルほど後方を狙っていた。 「おい、やめろ……!」 トリガーに指がかけられる。 「やめろおおおおおおぉぉぉ!!」 ライフルが火を噴くその直前、青い閃光が敵ACに直撃した。 衝撃であさっての方向に弾が発射され、さらにライフルは壊れていた。 エイミの無事を確認しようと、後部ハッチから身を乗り出して外を見る。 「エイミ!」 エイミは無事だった。 だが、エイミの後ろには、信じられないものが立っていた。 「まさか……追ってきていたのか、お前……」 目の前に立っていたもの。 それは、つい先ほどまで戦って...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十一話
    ...バルコーテックス専属レイヴンのスワローだ。 そしてもう一人は、特殊技術戦力開発局の局長であるディタ・エイジアだった。 本来、秘匿回線を用いれば『直接会う』必要はどこにもない。高度に量子暗号化された通信は、傍受される恐れもほぼ無い上、何より直接出向く労力も省けるのだ。にも関わらず、スワローはこういったミーティングの際に、相手方に直接出向く手法を執っていた。 有り体に言えば、スワローのナンセンスな行動は全て趣味だった。そうしたいから、単にそうするのである。 ただ、相手の都合を良く踏まえているため不満が出ることは稀で、むしろ女性相手には受けが良かった。 ディタもまたその一人である。 湯気の立つコーヒー(容物は実験用のビーカーだったが)を丁度二人を間仕切るように配置されたテーブルに置き、ディタが割合上機嫌な声色で口を開く。 「こうしてわざわざ会いに来て...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第九話⑥
    ...ッケンジーという若年レイヴンが名を連ねていたのである。  そのレイヴンはフリーランスであった為に詳細を得る事も叶わず、事態の混乱に紛れて姿を消し、作戦の事後経過でも消息不明として扱われた。  運の良いレイヴンもいたものだと、その時のウルフも軽く得心していたに過ぎなかった。  しかし、運命は往々にして巡り合うものなのだな、とウルフは今回の作戦に際して考えた。  その名を持つ当人と思しきレイヴンがサンドゲイルにいると、作戦の立案段階でリヒトはさも楽しそうに言ったのをよく覚えている。  そのレイヴンが今、自分と戦火を交えている──運が良かったのかどうか、それも含めて単純な興味のあったウルフは戦闘を開始して数分、既に僅かな落胆を覚えてもいた。 「ふん、幼いものだな──」  搭乗機、中量級二脚機〝ガト・モンテス〟は光学兵器類を搭載武装の軸とし、瞬間火力と戦闘継続力を高水準で実現し...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十二話
    ...ルコーテックス所属のレイヴン、ソリテュードは滅多に見せない焦りの表情を浮かべていた。 ――まずいことになった。 彼を焦燥させる理由は唯一つ。 護るべき対象が、自分の手から離れてしまったということだった。 ――やはり止めておくべきだった。 心の中で毒づくも、それは現時点において何の意味もなさない。 焦る気持ちを抑えつつ、目的地へ向かい疾走する。 ソリテュードの手には、高機能携帯端末が握られていた。 端末のディスプレイにはエデンⅣのマップが表示されており、そこにはGPSシグナルの発生源と、そこへ至る最短ルートのナビゲーションが示されている。 そのGPSシグナルの発生源こそが、彼の護るべき対象。 ソリテュードが個人的に保護している生体CPU『アリス』の居場所だった。 万一の事態に備え、あらかじめアリスの体にGPS発信とバイタル送信機能を持ったナノ...
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