第1話「落とされた火蓋」

09.08.23 「落とされた火蓋」

GM : 佳奈
PC : アルフォンス、シーザー、ミルフィ、セレス、トゥルーデ、ファルーシュ




今回予告

空が――赤い。

朝焼けの柔らかな赤でも、夕暮れの鮮烈な赤でもなかった。
その赤は、愛しきオーレリアの城を、街を、人々を焼く炎の色だった。

あたたかな人々、穏やかな日々。
しかしもう、全ては奪われ、消えてしまった。

奪ったのは――ヴァレルハイム帝国。

これはエインシャイア大陸の覇権を巡る、大きな戦いの始まり。
後の世に語られる英雄譚の、その序章である。

エインシャイア戦乱記
第一話『落とされた火蓋』

聖歴1001年 4月
運命の輪が、今静かに動き始めた。

ハンドアウト

●PC1
コネ:ヴァレルハイム帝国  関係:仇敵
キミはエインシャイア大陸の南東部にある小さな王国、オーレリアの王族である。
いや、そうであった、という方が正しい。
オーレリアは、大陸最大の帝国ヴァレルハイムに攻めこまれ、
今まさに滅亡の時を迎えようとしていた。
偉大なるオーレリア王は殺され、王都は陥落した。
しかしキミさえ生きていてくれれば王国の再興はなると、
多くの部下が命を散らし、キミを王都から逃がそうとしてくれている。
キミは、焼け落ちる城を見ながら、王国の復興を心に誓い、駆けた。

●PC2
コネ:PC1  関係:庇護
キミは王国の騎士団に勤めていた騎士である。
大帝国ヴァレルハイムの突然の侵攻により、キミの仕えるオーレリアは、
もはや滅びの道を辿るより他なくなってしまっていた。
しかし希望はある。このオーレリアの王族、そう、PC1である。
キミはその希望を主君に、そして多くの仲間に託された。
向かうは一路、王国の西。
リベルタ連邦との国境に位置する、王家の親戚の者が治める土地。
そこにPC1を無事に連れて行くことが、主君から託された最後の仕事だった。

●PC3
コネ:PC1  関係:自由
キミはこの大陸で広く信仰されている神に仕える神官である。
キミの住まいであり信仰の地である教会は、オーレリアの西部にあった。
近頃では、オーレリアがヴァレルハイムに攻め込まれていると聞くが、
辺境と言えるこの地には、まだ戦火が近づく気配はない。
そんなある日、キミは教会の扉を叩く音を耳にする。
神に救いを求めてきた者だろうか。キミは客人を招き入れることにした。

●PC4
コネ:ディクソン辺境伯  関係:主人
キミはオーレリア王国最西部の領土を治める、ディクソン辺境伯という人物に仕えている。
そんなキミに、主君からオーレリアの王都が落ちたとの報せがもたらされる。
しかし、王位継承者はからくも王都を逃れ、今この地に向かっているのだという。
この地はリベルタ連邦との折衝のため、かなりの自治を認められており、
オーレリアの国領ではあるにせよ、どちらかといえばひとつの都市国家に近い。
ここに逃げ込むことが出来れば、ヴァレルハイムもそう簡単には手を出せまい。
キミには、その王族を迎えに赴く命が下された。

●PC5
コネ:クレメンテ  関係:師匠
キミは伝説の軍師と謳われる、クレメンテ・エルズバーグの弟子である。
山中に構えた庵で、キミは師より受け継いだ知を揮う時を静かに待っていた。
そんなキミはある日、夜空に一条の流れ星を見る。
キミは悟った。ああ――時が来たのだ、と。

結末

辛くも王都を逃れたアルフォンスは、ギルド「フェニックス・ナイツ」を結成。
ディクソン辺境伯領に逃れることに成功したが、多くの領土がヴァレルハイムの手に落ちた。
また、リリーナ姫はヴァレルハイムの首都へと連れて行かれたと分かる。









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最終更新:2009年11月30日 00:17
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