アルマスの手記_03

 ユゼをイストリアに届ける旅も今日で終わりだ。
 宿で、旅で汚れた服を変え、いざ城へ。
 しかし、ロクスウェルの王子が病床のイストリア王の見舞いと
国政についての会談でイストリアに来るので忙しいと、衛兵は
まともに取り合ってくれず、将軍の名を出し伝言を残し宿に戻る。


 宿に戻ってしばらく、城からの使いがやってきて俺らも含めて
城へ向かうことになる。

 俺たちは、レグルス将軍の下に通され、イストリアの現状を知らされる。

 第1王女のリーネが行方不明。(誘拐の線が濃厚)
 タイミングを見計らったかのようなロクスウェル王子の来国。

 国境近いロクスウェルがノーザに付いたならば、リーネを誘拐するメリットは
有る。なので、リーネに外見がそっくりなユゼが代役として王女を演じて見せれば
何かしらのアクションがあるはず?
 犯行がロクスウェルの手によるものでなくてもリーネの失踪が知られると、王が
病床のままであるイストリアの弱点を国外に知られることになる

 国内の一部の兵士しか知られてない情報ゆえ、事情を知ってしまった俺たちは
ロクスウェルとの会談が終了するまで、リーゼに成りすましたユゼの護衛をする
ことになった。

 どうにも、あのロクスウェルの王子トルキスってのが怪しい気がする。
会話の端々にユゼを試すような事を言っている気がする。
 考えすぎならいいのだが、トリニアに頼んで後をつけてもらっても決定的な
証拠は得られなかった。

 被害妄想から来る疑心なのかもしれない。リーネの誘拐とトルキスの訪問。
一度整理して考えた方が良い。


 ユゼの護衛の任が解け、自由の身になった俺たちに、レグルスから以来が有った。

 ガリィの行方が掴めないので居場所を探ってほしい。
 リーネ誘拐にバタフライという組織?が関与しているらしいのでソレについての情報。

 城下で聞き込みをするも情報集まらず。


 正直俺たちの手に余る問題だが、知ってしまった以上何とかしておきたい。
昔いっしょに仕事をした冒険者が、「情が人を殺す。仕事は常にクレバーにこなせ。」
なんてスカして言っていたのを思い出した。
 俺達は今、冷静さを失ってとんでもない山に首を突っ込んでるのかもしれない。

 そんな考えを裏付けるかのように、ガリィと分かれた国境に向かう途中、賊に襲われた。
荷馬車の護衛もかねての移動中にもかかわらず、奴らは俺達を狙っていた気がする。
 なんとか撃退に成功するも、その死体から出た怨念のようなものが融合し、見たことも
無い化け物に変異する。
 これも、命からがら撃退に成功。実体を保てなくなったのか煙の用に消えていく異形の
形が蝶のシルエットに見えたのは偶然だろうか?

 幸先の悪い旅に、ガリィの安否が心配される。

 ガリィの手紙の内容はなんだったのか、リーゼの行方はどこに?バタフライとは?
謎は多くなるばかり。まぁ当面はリーゼを助けるためにがんばろう

 とらわれの姫を助けるのは英雄の役目なのだから。


 ところで、報酬の話ってあったんだっけか?明日の朝シーマスに聞いてみよう。
最終更新:2009年04月27日 17:30
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