民主党が主張する二大政党はあり得ないと民主党議員が論破

都議会民主党前総務会長  土屋たかゆき
■今日の”つっちー”■ より転載


二大政党制を目指していると言うが、
この国、なさけないことに「無党派層」と言えば聞こえがいいが、
「無関心層」がかなりいる。

普段から政治に興味を持っている人間が30%。
多少関心がある人間が10%から15%。
普段、新聞も読まず、政治番組にも興味がない、
いわゆる「政治的野次馬」が政局を決めている。

前の、小泉改革の時もそうだった。
『誰に入れようか。』
『適当に女に入れておけばいいんだ。』
今回の選挙の投票所で実際に聞いた会話だ。

アメリカを見よ。民主、共和の大会には星条旗が乱舞している。
多くの国民が参加し、一人の演説に一晩で3億ドル集まる。
中産階級は1000ドルパーティーを開いて、政治家を応援する。
どれも、これも、市民からの拠出だ。
つまり、国民が、アメリカの将来にそれなりに関心を持っていると言うことだ。
日本と大違い。

議会にしても、「アメリカの利益」を優先する。
だから、民主党提出の法案に民主党議員が造反。
共和党議員が賛成と言う場合もある。

これは何度も書いたことだが、イラク戦争反対デモも、
「赤旗」など持っていない。
星条旗を掲げてデモをする。国益に照らして反対なのだ。

翻ってわが国はどうか。
自衛隊反対といい続ける古典的政党がある。
海外派兵反対と言って、自衛隊の人殺しと叫ぶ古代遺物的人間がある。
家族の気持ちなど考えてもいない。
更に歴史伝統の連綿の証たる天皇を否定し、
何と国旗・国歌は侵略のシンボルと唱える議員さえいる。
アメリカ、イギリス、フランスでは有り得ない。

「侵略をした」と言うが、「侵略」をしていない西欧列強諸国はあるか聞きたい。
ないではないか。
統治地に帝国大学を作り、
人材の養成をはかり、
インフラの整備に莫大な投資をした旧宗主国はあるか。ない。
わが国だけが、旧統治地域に莫大な投資をした。
搾取などしていない。そんな「侵略」があるか。

仮に、これが「侵略」なら、
イギリス、アメリカ、ポルトガル、スペインなどの国旗、国歌は使用出来ない。

祖国を侮辱するのも大概にしてもらいたい。
そうした人間が、菊のご紋章の議員バッチを付けている矛盾に私は我慢が出来ない。

そんな議員に限って本心は言わない。
大衆の前では「リベラル」を気取っている。完全な二枚舌。

原子力もいまだに反対する勢力がある。歴史観もどうかしている。
世界の常識とかけ離れている。まるで、
カストリ酒を飲んで暗い電灯の下で議論しているようなものだ。

そんな対立を残したままで、二大政党制は定着しない。
(理由は簡単:政治学の勉強だと思って考えて欲しい)

更に、「政治的野次馬」がその時の気分次第で右に流れ、左に流れる。
この国の国民ほど「流れに弱い」者はない。

小泉改革、政権交代。どれも四文字熟語だ。
じゃあ、その内容をご存知かと数百名の人に聞いて見た。誰も的確に答えられない。
昔、マニフェスト選挙というものがあった。
駅前で、奪い合うように貰っていく。
これも後日、何人かの人に聞いて見たら、読んではいない。
つまり、「持っていること」が肝心なのだ。

皆が外国から来た安売り店が出店となると長蛇の列。数ヶ月たつともう、平穏。

イギリスではマニフェストは本屋で売っていて、買って読むものだ。
当然ではないか。

アメリカでは、大統領選挙で、選挙人登録をしないと投票出来ない。

日本もそうすべきだ。
野次馬選挙で政治が左右すれば、国家の利益より、選挙目当ての大衆迎合方の公約となる。
となれば、赤字はますます増大し、国家は崩壊する。

社会主義国と自由主義国との違いは、
前者は結果平等。だから、昔のソ連のようにやる気にない人間は働かない。生産性は落ちる。後者は、チャンス平等、結果不平等。努力しない者は相手にされない。
この典型はアメリカだ。その中間を取っているのがわが国。

ところが、近頃、選挙目当てであれもただ、これもただとばら撒きが始まった。
これでは社会主義と同じだ。
更に、社会主義革命をめざす、教職員組合が現場を支配しているから、勤労意欲は年々低下する。
社会に寄生しようと言う連中が増大する。

となるとどうなるか。懸命な皆さんはご理解いただけるだろう。

資本主義の歪の是正のために「社会福祉」があることを忘れてはならない。
国民は、この国難を刻苦勉励で克服する覚悟が必要だ。

それを忘れて、「さあ、皆さん!大安売りだよ」と言う選挙。

政治家も選挙民もこの国を愛する気持ちがあるのかと疑いを持つ。

その場限りなら、行きずりの恋愛と同じ。

そんな恋愛と、国家の行く末を決める選挙を同じに考えられては、この国が迷惑する。

民主主義には原則がある。それは国民が勉強することだ。
それは義務だ。程度はその人ごとでいい。

政治ががだらしないと嘆いている皆さん。
「その国の政治家を見れば、その国の国民の質が分かる」と言う格言、ご存知か?



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最終更新:2009年08月02日 02:02
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