超簡単!金融緩和と財政政策で何故不景気から脱却出来るのでしょうか

超簡単!金融緩和と財政政策で何故不景気から脱却出来るのでしょうか

一章 デフレとインフレって何?

例えばブドウが1房しか存在しない国があったとします。
加えてこの国には、お金の概念がこれまで無かったとします。
あるときこの国の高官が日本銀行を作り、一万円札を一枚発行しました。

すると、ブドウ一房と一万円が交換出来るようになります。

更にここで日本銀行がもう一枚一万円札を発行すると、
この国の市場全体のお金は一万円札が二枚。即ち二万円となります。
一方、この国の市場の商品であるブドウは一房しかありません。
お金よりもブドウの方が稀少となり、市場に一房しか存在しないブドウの値段は二万円に値上がりします。
これを『通貨膨張』良く使われる言葉でインフレ。と呼びます。

逆に日本銀行がインフレは駄目だ!とお金を発行するのを止めてしまったら市場はどうなるでしょうか?
通貨の概念が出来てしまった以上は物々交換経済には戻れません。
ブドウよりもお金の方が稀少となりブドウの値段は下がりますが、
それ以前にブドウが欲しくてもお金が無いので手に入れることが出来ず、国民はお腹を空かせることになります。
これを『通貨縮小』。よく使われる言葉でデフレ。と呼びます

次に、この国のお金の発行量が雇用に与える影響を考えてみましょう。
日銀にデフレ脱却派の日銀総裁候補の黒田東彦氏と副総裁候補の岩田規久男氏が、これまで一枚しか発行しなかった一万円札を積極的に発行する様になりました。
すると、ブドウの値段が上がり始めます。
ブドウが高く売れるようになるとブドウ農家は多くのお金を手に入れることが出来る様になり
お米を買うことが出来ます。豊かな生活を送るためにブドウの増産に励む為に生産資本への投資、肥料や種やトラクターを買い、お手伝いの人をどんどん雇います。
これが好景気です。

この好景気の状態で、緊縮財政派の副総裁候補中曽宏や間も無く職務怠慢でクビになる白川方明のような人間がお金を発行するのを拒否したとします。
すると、市場に回るお金の量が減り、ブドウの値段が下落し、ブドウ農家の収入が減ります。沢山作っても以前ほど収入が得られないので、自分が食べる分しか作りません。減産です。
ブドウの肥料も種もトラクターも買いません。
沢山雇っていたお手伝いの人を解雇し、派遣雇用に切り替えます。
その結果就職できない人達や仕事は有っても給料が安くて家族を養えずに子供を産むのを断念する人達が増えてしまいます。
これが今の日本の経済状況です。



二章 ハイパーインフレは何故起きる?

話が脱線しますが、自称経済評論家の人語を喋るオラウータン・・・・じゃなかった池上彰や、紫ババァ・・・じゃなかった浜矩子が馬鹿の一つ覚えで騒ぐ「デフレ脱却でハイパーインフレがやってくる!」と言う言葉
このハイパーインフレとはどんな状況で発生するのか簡単に説明してみましょう。
有名なのが第一次世界大戦後のドイツです。
当時のドイツは戦争に負けたためGDP(国民総生産)の数倍に及ぶ巨額の賠償金と、貿易でドイツが得た利益の全てを寄越すことを戦勝国から科せられます。
これを完済するためにドイツ中央銀行は紙幣の大量増刷を行います。
しかし、ラーメン大食い競争の如く幾ら食べても麺が汁を吸ってどんどん伸びていき却って増えていくが如く到底払いきれず、支払いが滞りはじめたので、フランスは制裁としてドイツの主要工業地帯を武力で没収します。
これによって生産手段を失ったドイツは国民の生産力という近代国家に於ける通貨発行の担保を完全に失った状態で通貨の大増刷を行う羽目となります。

その結果為替は1マルク4ドルから、1マルク4兆ドルにまで大暴騰。
ブドウ一房を手に入れるにも、1000億マルクというとんでも無い事態が発生します。
ハイパーインフレの発生要因は、国民生産力に不釣り合いな規模の通貨の発行です。
最初に書いた様に、今の日本経済状況はデフレです。それもマスコミに煽られるまま緊縮財政を続けてしまったために、十五年も続いている異常な状態。

日本では生産資本は余りまくっているのです。この様な状況でハイパーインフレはあり得ない。

自称経済評論家の人語を喋るオラウータン・・・・じゃなかった池上彰や、紫ババァ・・・じゃなかった浜矩子はよっぽどの無知なのか、無知でなければ嘘を吐いていると言うことがお分かり頂けると思います。


三章 経済再生を拒んできた日銀役員
日本が異常なデフレ不況から脱却出来るか否かを決定付けるのが日銀人事です。
職務怠慢で辞職せざるを得ない白川方明と任期切れで退任する副総裁の改選時期を迎えています

日銀は、政策委員会(最高意思決定機関:総裁、副総裁、審議委員)の多数決で政策を決定します。
総裁も副総裁も同じ一票です。

そして、中曽宏が副総裁になると、お金を発行するかどうするかの議決の過半数をデフレ維持派が占めることになり、再び日本経済は低迷したままとなります。

総裁候補の黒田氏はアジア開発銀行総裁時代積極的に中国にお金を投下したから中国の狗である。という噂が流れていますが、アジア開発銀行の総裁には基本的に投票権はありません。

【参考資料】
中国に関する投資アジア開発銀行設立に関する協定
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/mt...
→第34条総裁
3 総裁は、理事会の議長となるが、可否同数の場合の決定投票を除くほか、投票権を有しない。総裁は、 総務会の会合に参加することはできるが、投票してはならない。
つまり、巷で流布されている黒田候補に対する噂は疑わしい物があります。

日本がデフレから脱却出来なければ、喜ぶのは中国・韓国です。
日本の経済規模が縮小し続ければ、中国韓国は日本と同じ土俵に立てるからです。

副総裁候補には
金融緩和派の岩田規久男氏

マスコミが大好きな黴の生えた緊縮財政派の中曽宏
が挙げられております。

大事なことなので繰り返しますが、前任の白川や中曽宏のようにお金を刷らないことが日銀の仕事。と勘違いしている緊縮財政派の馬鹿者達にこれまで通り多数を占めさせてしまえば、政府の景気浮揚策は増税と国債増発で賄わなければならなくなります。

経済は電気の世界で言えば電流源
車の世界で言えばガソリンタンクの中身です。

どんなに中国に立ち向かっていく事を叫んでも、電気がなければ動きません。ガソリンが無ければ動きません

理念だけでは何も出来ない。
と言うことを理解して頂ければ。と思います。
緊縮財政派の中曽を撃退するのが真の愛国者です。
デフレ脱却に最優先に取り組んで頂く様、議員や有力者にお願いのご協力をお願い致します。



デフレとは何であるのかがピンと来ない方は
ジョン・スタインベック
怒りの葡萄をお読み頂くと解りやすいと思います。



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最終更新:2013年03月12日 22:36
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