07月25日21:34 自爆史観
あいかわらず某所で議論のまねごとなどしていますが。
「正規兵が軍服を着ずに攻撃行動に出たら交戦法規違反だが、逃走するために偽装するのは国際法で禁止されている訳じゃないだろう」
と言ったら相手が出してきたのがコレ
「正規兵が軍服を着ずに攻撃行動に出たら交戦法規違反だが、逃走するために偽装するのは国際法で禁止されている訳じゃないだろう」
と言ったら相手が出してきたのがコレ
立作太郎著『戦時国際法論』第7版、
【第1篇 交戦法規 第3部 陸戦法規 第6章 第3節 奇計と国旗、軍用標章及敵の制服の使用】
【第1篇 交戦法規 第3部 陸戦法規 第6章 第3節 奇計と国旗、軍用標章及敵の制服の使用】
「国旗、軍用標章及敵の制服の使用に関しては、実戦に際して現に砲火を交ゆるに当たり、自己の正当の国旗、軍用標章、制服に非ざるものの使用を為すを得ざることが一般に認めらるるのである。是れ戦闘中に於いて敵、味方が判然とせねばならぬと為すに由るのである。然れども許多の学者は、戦闘の開始する前又は戦闘の終れる後は、敵に近接し又は敵より逃るるが為、奇計として敵の国旗等を使用するを得べしとする。・・・・
‥‥理論上より言えば、敵を欺く為に使用することは、総て濫用として不法なりと為すものと解釈するを可とすべきが如くである。」
コレでもって、「戦闘後に敵から逃げるときに奇計として偽装するのは不法である」と主張するんですけど・・・・・
これってどう見ても「多くの学者は逃走の際の偽装を可能としているが、私はそうではないように思う」ですね (--;
これってどう見ても「多くの学者は逃走の際の偽装を可能としているが、私はそうではないように思う」ですね (--;
「多くの学者は逃走の際の偽装を可能としている」という立博士の言明を出してきて、なにをするつもりだったのやら。
コメント
2006年07月25日
23:03 gallery
23:03 gallery
然れども許多の学者は、戦闘の開始する前又は戦闘の終れる後は、敵に近接し又は敵より逃るるが為、奇計として敵の国旗等を使用するを得べしとする。
この部分だけ、都合良く目に入らないのです。
目から鱗の反対で、目に鱗が入り込んでいるため(by星新一)
鱗のフィルターによって、都合悪い情報はシャットアウト。
自説に都合の良い部分だけが輝いて見えるのです。
目から鱗の反対で、目に鱗が入り込んでいるため(by星新一)
鱗のフィルターによって、都合悪い情報はシャットアウト。
自説に都合の良い部分だけが輝いて見えるのです。
ちなみに、以前ノモンハンでの勝敗について調べた時に
『昭和史の論点(坂本多加雄・秦郁彦・半藤一利・保坂正康)』から引用して
『昭和史の論点(坂本多加雄・秦郁彦・半藤一利・保坂正康)』から引用して
いわゆる“ノモンハン負け組”の半藤一利氏ですら
『戦闘そのものは互角だった』と言っている
…と主張してた人いるのですが、その引用直前の部分は
「勝ち負けをいいますと、これは国境紛争で、停戦のとき、向こうの言い分通りに国境を直してますから、負けですね。」
その後で「しかし、戦闘そのものは…」と、来るわけ。
見事なまでに都合の良い方なのだな、と呆れ果てたものです。
見事なまでに都合の良い方なのだな、と呆れ果てたものです。
2006年07月25日
23:53 pippo
23:53 pippo
都合良く目に入らないのかもしれませんし、自分は運悪く目に入っても誤魔化しちまえばAudienceにゃバレヤしない、ということかもしれません。なにしろ彼らは毎日毎日2chで、ウソごまかしの人気投票を繰り返し腕を磨いているのですから。
みなさんがあげた馬鹿馬鹿しいインチキを、どこかに掲示しておく必要がありますね。
2006年07月26日
02:31 こうのちはる
02:31 こうのちはる
先日、某掲示板の議論をじっくり読んでしまいました。
本当にお疲れ様です。頭が下がります。
本当にお疲れ様です。頭が下がります。
なんといいましょうか、その手の方たちが行っているのは、既に議論ではなく、イデオロギーの表明でもなく(イデオロギーには論理があるはず)、単なる「信仰告白」ではないかと思いました。
国民と国家はイコールではないのですから、政府の誤りを国民が検証するのに、何のはばかりがあるのでしょう?
そんなに日本の政府と一体になりたいのでしょうかね? 「自虐史観」ということばを好んで使う人は、国家主義者なのでしょうか。
2006年07月26日
10:03 Nuts
10:03 Nuts
修正主義の人々というのは、その最初の「疑問」からして嘘である場合が多いと思います。そしてその「嘘」を補強する為に、さらに各資料に対して嘘をつき続けるのでしょう。資料に対する細かい点での主張は間違っていなくても、根本の主張が嘘なので全体に嘘の主張になってしまう。
または、トリミングなどの嘘を混ぜ込まなくては、自らの主張が補強できない。これも典型的な例なのではないでしょうか。
もうすでに主張するべき内容は破綻しているのに、無理矢理に話を続けようとするから、全体に「トンデモ」になってしまうのでは無いでしょうか。
ピッポさん
2chはもっと酷いですよ。
だって自分の主張の根拠となる資料が示せなくても平気ですから。
厚顔な人は、相手に対して「お前が資料を探してこい」とまで言いますからね。w
無理だっつーの。あんたの主張の補強は自分でしなさいっつーの。
だって自分の主張の根拠となる資料が示せなくても平気ですから。
厚顔な人は、相手に対して「お前が資料を探してこい」とまで言いますからね。w
無理だっつーの。あんたの主張の補強は自分でしなさいっつーの。
2006年07月26日
21:04 ゆう
21:04 ゆう
この本、お持ちですか?
もしお持ちでなければ、該当部分をメールでお送りしますが。
もしお持ちでなければ、該当部分をメールでお送りしますが。
2006年07月26日
21:57 ja2047
21:57 ja2047
Galleryさん
鱗のフィルターによって、都合悪い情報はシャットアウト。
自説に都合の良い部分だけが輝いて見えるのです。
二昔前はこういう手合いが大挙して左翼をやってたわけで、それはそれで恐ろしい時代だったと思います。 いまはそういうのがぱーっと右寄りに走っちゃった。私としてはこういう質の悪い連中が愛国者面をしていることに、真面目な保守派の人が危機感を感じないといけないと思うのですが、あまりそういう声はありません。むしろこっちの方がまずいような気がします。
ピッポさん
みなさんがあげた馬鹿馬鹿しいインチキを、どこかに掲示しておく必要がありますね。
いまそれを熱心にやってるのが青狐さんのグループですね。
http://a.hatena.ne.jp/bluefox014/
http://a.hatena.ne.jp/bluefox014/
こうのちはるさん
国民と国家はイコールではないのですから、政府の誤りを国民が検証するのに、何のはばかりがあるのでしょう?
いまの日本の国家、社会、政権というのは、東京裁判の結果を受け入れていちおう平和主義を国是とし、実践しているわけでして。
南京事件について言えば、政府は規模は正確には不明としながらもあったことは認めると明言して、義務教育の教科書にも載せることを強制しているわけです。
むしろ、あの手の人たちは「何のはばかりもなく政府の誤りを国民が検証している」つもりでいるのだと思います。
南京事件について言えば、政府は規模は正確には不明としながらもあったことは認めると明言して、義務教育の教科書にも載せることを強制しているわけです。
むしろ、あの手の人たちは「何のはばかりもなく政府の誤りを国民が検証している」つもりでいるのだと思います。
Nutsさん
もうすでに主張するべき内容は破綻しているのに、無理矢理に話を続けようとするから、全体に「トンデモ」になってしまうのでは無いでしょうか。
それがトンデモなのが解らない人が増えてるような気がするし、結構学歴もあり知的な職業に就いていそうな人が、どんどんおかしくなって行ってるような気がするのですね。
ゆうさん
この本、お持ちですか?
もしお持ちでなければ、該当部分をメールでお送りしますが。
わーっ、お願いします <(_ _)>
余談ですが、「侍従長の遺言」が10km程先の古書店に二冊あったのですが、「そのうちそのうち、今日はこっち」で、まだ買ってませんでした。
話題になっちゃったので持っとけばよかったと後悔してますが、まさか売り切れてないだろうな。
話題になっちゃったので持っとけばよかったと後悔してますが、まさか売り切れてないだろうな。
2006年07月27日
10:29 こうのちはる
10:29 こうのちはる
こんにちは。
あ、なるほど。そういう解釈もできますね。
すごく納得しちゃいました。(笑)
すごく納得しちゃいました。(笑)
2006年07月27日
11:29 pippo
11:29 pippo
ja2047 さん
二昔前はこういう手合いが大挙して左翼をやってたわけで、それはそれで恐ろしい時代だったと思います。 いまはそういうのがぱーっと右寄りに走っちゃった。
北村稔氏なんかは、それを一人で実演してますね。
東中野修道氏はどうなんでしょうか? 前名、前歴はわかりません。「南京研究家」になる前は「ドイツを研究」していたらしいのですが。
東中野修道氏はどうなんでしょうか? 前名、前歴はわかりません。「南京研究家」になる前は「ドイツを研究」していたらしいのですが。
2006年07月27日
12:34 ja2047
12:34 ja2047
北村稔氏なんかは、それを一人で実演してますね。
藤岡さんでしょ?
東中野さんはどうなのかなあ、あの発想で左翼論文書いたら、ものすごい陰湿な本ができるでしょうね。
2006年07月27日
14:53 pippo
14:53 pippo
藤岡さんでしょ?
藤岡さんの転向は有名ですが、北村稔はたしか「南京事件の探求」のなかで、京大生だったころ自分が関西左翼セクトの活動家であったことを表明していませんか?(私は図書館で読みました)それが、(真正?)ウヨクから「岩波文化人」と揶揄される原因では?
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H15/1510/1510011kitamura.html
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H15/1510/1510011kitamura.html
北村さんも藤岡さんも、いまや国粋主義者への道を驚くほどの勢いで突っ走っていますね。ウヨクのみなさんから「元はサヨクでしょ」といびられることへの反動なのでしょうか?
http://www.history.gr.jp/~nanking/books_shokun0206.html
http://www.history.gr.jp/~nanking/books_shokun0206.html
北村さんの場合は、新しき革命党の御託宣を観念操作でひねり出していた、あの学生時代の夢のような妄想生活が、いま大学教授という安楽椅子の上で再現できているのですから、きっと幸せ一杯でしょう。
東中野さんはどうなのかなあ、あの発想で左翼論文書いたら、ものすごい陰湿な本ができるでしょうね。
ウルブリフトの研究? ローザ何とかの研究? 陰謀文書の研究?
違うかな?
違うかな?
たぶん売れる分野、名を挙げる分野を必死に捜して、40代サヨクくずれに相応しい、第2の人生を南京に見つけたんでしょうね。
これも『貧すれば鈍(どん)する』『恒産なくして恒心なし』の一種なのでしょうか?
2006年07月27日
21:44 ja2047
21:44 ja2047
こうのちはるさん
フツーとはなにかと考えたときに、いまの日本の社会は意外に良識的だと思うのです。ここまでいろんな人が努力してきた結果ですけどね。
フツーとはなにかと考えたときに、いまの日本の社会は意外に良識的だと思うのです。ここまでいろんな人が努力してきた結果ですけどね。
ピッポさん
これも『貧すれば鈍(どん)する』『恒産なくして恒心なし』の一種なのでしょうか?
物質的にビンボーならたぶんこっちの勝ちだと思いますが、欲のあり所が我々と違うのでしょうね。