2007年01月22日 00:25 オヤジギャガーさんの日記より
ja2047師の思い出 1
既に何度か、日記その他でも書きましたが、昨年11月、わが畏友、ja2047さんがお亡くなりになられました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=300106094&owner_id=39884
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同氏とは別の某巨大掲示板での知り合いで、その図抜けた知識と知性とユーモア、板が荒れそうなときに必ず絶妙の間合いですっとぼけたコメントを入れてくれる気遣い等々、わたくしは、まだ見ぬ前からその高潔な人間性を確信しており、同氏を、“ja2047師”と呼び、いわば、なついていたわけです。
その後、偶然Mixi上で出会い、互いのリアルの連絡先を交換し、岡山県在住の同氏が出張で上京された際、神田古書店街の一本裏にあるロシア料理店で夕食をともにさせていただきました。結局、それがお会いした最初で最後の機会となりましたが...
氏の訃報をお聞きしたのは、その数ヵ月後です。Mixi経由にて、同氏の奥様から訃報を聞かれた“ゆう”さんが親切にもメッセージを下さったのです。次いで“ゆう”さんから、追悼サイト用のコメントを依頼され、ついついそのままになっておりましたが、これからつらつら、ネットにおける同師との愉快なやり取りの数々を回顧してみようと思います...あ、戦争映画専門家同士のやり取りですから、かなり内容ハイレベルですよ、あらかじめご覚悟をwww
諧謔の徒である師が望まないと思うので、絶対にしみったれたコトは書きません。あらかじめ誓いますw
** その1 *******
師との出会いは、2004年の2月3日。
私が、潜水艦映画『U-571』と『クリムゾン・タイド』の撮影に使われた、ジンベルと呼ばれるシェイク装置付きセットについて、両作のDVD版特典映像で語られるネタをカキコすると...
<潜水艦のハリボテと、言えば「アメリカ上陸作戦」が面白かった。>
と、突如入ってこられたのが師でした。
『アメリカ上陸作戦』...いまや、ほとんどの人に忘れ去られてしまった1966年の映画ですが、じつは知る人ぞ知る名作で、当時の年間興収チャートで上位3位に入ったほどの大ヒット作でもあります。原題を、“The Russions Are Comming,The Russions Are Comming”といい、アホ艦長の操艦ミスでアメリカ某所の海岸に座礁してしまったソ連の潜水艦が巻き起こす大パニックを、コメディタッチで描く痛快冷戦風刺もの。わたしは、この映画のラスト、パニックに陥りバカバカしい勘違いばかり犯すあぼーんなアメリカの田舎者どもが一斉に根性見せるシーンが大好きで、師のコメントにウンウンと頷いたのでした。
師いわく、
<あれは、監督のノーマン・ジェイソン が海軍に潜水艦を借りに行ったら、脚本を読んだ海軍の広報官が腰を抜かして、「とんでもない」と、断られたと言います。で、ラストシーンに出てくるF101戦闘機2機は、空軍に行って「アメリカ海軍に協力を拒否された映画ですが」と言ったら、「面白い、協力させてくれ」と言って貸してくれたとか。>
これは、私も知らなかった新情報。すかさず、以下のような長文の切り返しを。
ja2047同志よ、トピ主がムッツリロシア(ファン)と知っての 絶妙のネタフリ、Спасибо!(スパシーヴァ) <中略> ...よく考えたら、スピルバーグの『1941』そっくりの ストーリーなんですケド(^^;) なのに、観終わったあとのこの印象の違いは、何?? なんだか爽やかなんですね、この映画は。 たんに“雪解け”を反映してロシア兵を人間らしく描いた、だけではなく、 そうすることで泡くって過剰反応するアメリカ人を 徹底的にクレイジーに 見せる演出。 さらに、そんなバカなアメリカ人達が最後はビシッ、と団結して 勇気を誇示してみせ、観客の愛国心に訴えるという脚本の妙。 カッコいいじゃ、あーりませんか。 ブライアン・キースも、良かったですよね。 意外に知られていない作品ですけど、未見の方には ぜひチェックしていただきたいデス。 F101の件は知りませんでした。かなり藁えるエピソードですね(^^) 教えていただいてありがとうございます。 ...たしかに、座礁潜水艦の存在に数日気付かぬ海軍って、 沿岸警備隊ともども、ヘタすりゃ予算削減の憂き目にあいますわな。 腰を抜かした海軍の広報担当の気持ちも、よくわかります ^^; それを知ってて全面協力したアメリカ空軍。性格悪いですね(^^;) まったく気付かぬ海軍、モタつく沿岸警備隊を尻目に、住民通報の 僅か数分後に最新鋭戦闘機が上空に出現。 ホント、サイコーの宣伝じゃ、ないですか。空軍としては、もろヒット、 でしたでしょうね。次の年、予算増えてたりしてね(^^;)
で、その他もろもろ、関連して語られる濃い目のネタがお気に召したらしく、師は私の運営するこの板の常連さんになって下さったのですね。
ただし、上記
ja2047同志よ、トピ主がムッツリロシア(ファン)と知っての 絶妙のネタフリ、Спасибо!(スパシーヴァ)
という呼びかけ(&ロシア式キス?)については、
<いきなりタワーリシチとかトンズーとか呼んでいただきますと、あらぬ誤解を受けますので、ご勘弁を。何せ軍カテという所は、トピによっては「フライングタイガースのP-40はB型なのだから最新鋭機ではなく、かろうじて旧型を回してもらったのである」と、いうようなことを言っただけで、「親米ポチ」「自虐史観」「工作員」という罵声が飛んでくるところでありますので(^^;;; >
と、丁重な謝絶の言葉がありました(爆
<続く>