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戦争責任問題とは内政問題なのか?

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戦争責任問題とは内政問題なのか?

2005年06月19日 | この国のゆくえ

「当代江北日記」のJonahさんが言うとおり、これは明確に内政問題だと思う。
クッキーと紅茶

確かに、それは我々国民が真摯に考え解決していかねばならないものであるが、それを内政問題とすることは誤りである。すでに我々は自国のみの内的議論の帰結が必ずしも正しくはない事を経験している。また国際的な状況もそれを許さない。常に他者との共存を認識しながら議論を為さねばならない。

戦争責任の問題は常にそうした内的議論の中でうやむやにされていく、天皇に責任を押し付ければ軍部の責任が曖昧になり国民そのものの責任も曖昧になる。その逆もありえる国民に責任があるのであれば天皇には責任は無い。

我々は内外に民衆自らの責任として戦争責任を認め、天皇制を廃し、戦犯の罪を徹底的に批判せねばならない。A級戦犯の問題のみを昨今は議論する傾向が強い、BC級戦犯に対しては「上からの命令で仕方が無く行った、許されても良い」と言う認識があるに違いない、しかし、正直、BC級戦犯の中には鬼畜生のような輩も実在する。全くの濡れ衣を着せられた人もいる。

我々はBC級戦犯がどのような罪で裁かれたのか?果たして知っているのだろうか?
それを知れば日本人だ中国人だ○○人だを言う前に人間として激しい怒りを感じるのは日本人も同じであろう。確かにBC級裁判においてはかなり理不尽な事実認定が為されている、しかしそれはその個人の犯罪として特定するには証拠不十分だ、ということでありその戦争犯罪が無かったと言う事ではない。

BC級戦犯を許したいのであればそのBC級戦犯が裁かれたBC級戦犯の犯したとされる犯罪についての責任を我々がとらねばならない。日本軍国主義が犯した犯罪である事は明白な事実であるからだ。

同様にA級戦犯についてもその罪を現代の我々が許すのであればその犯罪に対して我々が責任を引き受けねばならない。

内政問題として我々が考えねばならないことは確かだが、外国がこのことに干渉するのは、殊に被害国が干渉することは被害国の民衆の権利であり決して内政干渉に当たらない事だけは強く認識すべきであろう。
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