奇眼藩国

精霊使い

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harumilk

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北国人+風を追う者+風の中心を探すもの+精霊使い


要点

  • 暖かい服装・白い肌で美しい人材・白い髪・旅装束・浮かぶ鞄・精霊・精霊回路

周辺環境

  • 針葉樹林・木もないような雪原・豊かな小麦畑・豪雪対策された家・高い山・絶望の荒野・精霊の降る荒野

評価

体格 筋力 耐久力 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
北国人 1 0 -1 1 0 0 0 1 0
風を追う者 0 -1 0 0 0 1 0 3 0
風の中心を探すもの 0 0 0 0 0 3 0 3 0
精霊使い 0 0 0 0 2 3 2 5 0
合計 1 -1 -1 1 2 7 2 12 0

特殊

※風を追う者は世界解析ができ、攻撃対象の技を一つ、無効化出来る。
※風の中心を探すものは世界解析ができる。
※風の中心を探すものは対象の特殊を一つ、無効化出来る。
※風の中心を探すものはI=Dに乗っていないとき、独自で近距離戦行為ができ、この時、選択によって近距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
※精霊使いは精霊を召喚でき、これを使って闘える。精霊はAR15として扱い、その能力は6、白兵、近距離、中距離、詠唱戦が出来る。地水火風のいずれかの種類を選択すること。召喚にはAR3を使い、(知識+幸運)/2で判定を行う。その難易は9である。
※精霊使いは対象の特殊を一つ、無効化出来る。












担当技族:城場奈々子


/*/

 いつも、空ばかり見ていた。
 透き通るほど黒く昏い空に、瞬く星々が弧を描く。
 ずっと見ていた。
 何かを掴めると、何かを知れると、何かを識れると、信じていた。
 黄昏より暁まで、星は縦横無尽に主張を続ける。
 僕たちはひたすら、物語を読み解く。
 きっとそこに天命が、神秘が、真理があると、信じていた。
 ただ、知りたかった。



 いつしか僕らは立ち上がり、吹き抜ける風を追い始める。
 答えが知りたい。
 ただその一心だった。
 この世界の理だけでは、すべてを読み取るのは難しい。
 理は一つに非ず。
 世界を渡れば、そこには別の理がある。
 知らなければならない。
 擦り切れた旅装束をはためかせ。
 浮かぶ鞄を相棒に。
 遠く、遠く、どこまでも遠く。
 道程は苦難。
 苦難。
 苦難の連続。
 気付けばそこは絶望の荒野
 見回しても、振り向いても、誰も、いない。
 静寂と星灯りだけが支配する地で、風はただ頬を撫でる。
 だけど、それでも。
 歩みは止まらない。
 膝をつくなんてもってのほか。
 何故なら空には星が輝く。
 答えを探せと語り続ける。
 僕たちは風を追う。



 風が強くなってきた。
 眼の端に映る、蒼い光。
 導きの蒼か。
 もしかしたら、真理に近づいてきた証かもしれない。
 心臓が高鳴る。
 足取りは力強く。
 どれだけ抑えようとしても、湧き出る期待は抑えられない。
 求め続けた。
 恋い焦がれた。
 手を伸ばせば、もう、すぐそこに。
 さぁ、今こそ、真理をこの手に――





 風がやんだ。





 あるのは静寂と星灯りと、いつの間にか集まってきたたくさんの蒼い光。
 そして、いつかどこかで観た紋様。
 ――精霊回路だ。
 知識と云う名の僕が、同じく僕に囁いた。
 それが、正しいとすれば、つまり。

 そっと、肩に舞い降りた光に語りかける。

「そうか、君たちは、ずっとそこにいたんだね」

 そこは精霊の降る荒野
 辿り着いたわけではない。
 ただ、ようやく分かったのだ。
 彼らはずっと、僕たちの傍らに。
 気付かなくて、ごめんね。
 ずっと傍にいたというのに。

「だから――君たちを、友と呼んでもいいだろうか」



 何故だろう。
 これまでであれば、きっと必ず、空を、星を見上げただろうその瞬間。
 気まぐれか、僕は足元に目をやった。
 竜胆の花が咲いていた。
 群青色の花弁を、そのとき僕は美しいと思った。
 一輪、手折る。
 それは、とても奇麗で。
 誰かにも、一緒に見てもらいたいと思って。
 そうして、僕は思いだした。
 帰るべき場所を。
 為すべきことを。
 手に入れたものの意味を、意義を。

「――精霊たちよ、一緒に来てはくれないか。
 僕には、やらなきゃならないことがあるんだ」





 …目を覚ます。
 カーテンの隙間から差し込む朝日、澄んだ空気、いつもの光景。
 立ち上がる。
 夢か否か、そんな問いに意味は無かった。
 何故なら、肩には揺れる蒼い光。
 鮮明に覚えている。
 そうだ、僕には、やらなきゃいけないことがあるんだ。
 さあ、征こう。



 シーツの皺の間には、竜胆の花が、一輪。



/*/

<凱旋の旅人> the Returner
北国人+風を追う者+風の中心を探すもの+精霊使い



  • 出自
奇眼藩国というシステムの中で、謎の探求はあまりにも大きなウエイトを占めた。
その必要性から他世界物理域の研究が盛んになり、風追いたちは常に見送られる立場。
風の中心を探す旅は続く。
そこにどのような苦難が待とうとも、歯を食い縛って進んでゆく。
追い求めるべき何かを求めて、どこまでも。

そうして、辿り着いた場所が。
果たして本当に風の中心であったのか否か、それは結局、分からず終い。
ただ、たったひとつ、確かなことは。
彼らが、笑って帰ってきたこと。
その相棒に、精霊たちを、引き連れて。

彼らは七つの世界を渡る旅人にして、帰る場所を得た精霊の友――



  • 装備
旅人の名が示すとおり、彼らが絶対の信頼を置くものとして、まずは旅装束が挙げられる。
この度精霊使いとして新調された公のデザインには、大きな星型の意匠が施されている。
これは彼らの中でも『最初の精霊使い』と呼ばれる一人が強く主張したためで、たった一言が採用の決め手となった。

『――花言葉は、正義』

正義と言えば奇眼の国是であり、もはやそれ以上の理由は要らなかった。
群青色の花びらは、彼ら精霊使いの勲章である。

機能性に関しても、当然ながらここまで蓄積されたノウハウの結晶となっている。
全ての物理域、法則に対応すべく、植物を中心とした厳選素材で縫い上げられているほか、軽さ動きやすさ、防寒性や通気性、防刃性に至るまで、現在最高と思われる技術が投入された。
当然デザインに関しても、特に女性陣からの無限のツッコミに耐え得るものとされている。

武器に関しては、特に設定されていない。
彼ら最大の武器は、膨大なデータベースすら凌駕する知識量と。
そして旅の途中で培われた、その知識を運用するための経験と知恵に収束される。
彼らならば、そこに存在するすべてを武器とすることが可能であろう。
水の一滴、砂の一粒に至るまでが、彼らの味方である。



  • 精霊
精霊
彼らの友であり、相棒であり、奥の手。
彼らとの意思疎通を図り、力を借りるため、精霊回路の導入が進められた。
辿り着いた知識を基に、図を起こし、その身に彫り込む。
腕、背中、脚、肩、頬、額…。
正確に描写された図形は、その力を借りるごとに、蒼く輝いた。
尚、当然ながら絵心に疎い者もいるため、知己の技族に頼む例もしばしばあった。
その場合はイメージの伝達こそが要であり、数々の労苦があったと言われるが、まぁそれは置いておく。



  • 凱旋
さて、では帰ってきた旅人にとって、すべきこととは何だったのか。
答えは、ひとつではない。
きっと、護るべきものは、それぞれの胸の内に在るのだろう。
語られることはなくとも、それだけはきっと確かなことで。
彼らは今日も、精霊を傍らに荒野を征く。



■達成要点
○旅装束
○浮かぶ鞄
○精霊
○精霊回路
○絶望の荒野
○精霊の降る荒野



北国人が個別通過しているため、継承ルールに基づきクリア
  • 暖かい服装
  • 白い肌で美しい人材
  • 白い髪
  • 針葉樹林
  • 豊かな小麦畑
  • 高い山
  • 木もないような雪原
  • 豪雪対策された家

担当文族:木曽池春海

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