神族分類
科学との関係で神族を分けてみると...
裏側神族と偽造神族は科学と並存できるが、隙間神族はほぼ衝突。奇跡神族は衝突回避したり、衝突したり。
裏側神族
- 基本能力
- 自然法則と初期値の考案と実装。観測対象に干渉せずに観測できる。
- 基本特性
- 科学によって、その存在を絶対に検出されない。
- 科学との関係
- 検出不能なので、実際に存在するか否かに関わらず、オッカムの剃刀により科学から排除される。科学とバッティングするところが全くないので、科学と仲が良い。
例:
- 裏側型有神論的進化論神: 最初の生命が発生し、その後も生命が進化するような自然法則と初期値を用意した。しかし、世界には介入しない。最初の召喚者は定かではない。おそらく
Dr. Kenneth R. Miller
によって召喚状態が維持されていると思われる。
- 敬虔な有神論者の声
- 「科学的な内容を煮詰めれば、有神論的進化論は、無神論的進化論と何ら変わりなく、生命の起源と発展を指導されない自然の過程として扱います。」[
Dembski
]
隙間神族[God of the gaps]
- 基本能力
- 科学で解明できない現象を自然界に起こす。介入不要(メンテナンスフリー)の世界を創造する能力もしくは意志はない。
- 基本特性
- 科学の隙間に生息する。隙間とともに生き埋めになることがある。
- 科学との関係
- "科学で解明できない"ことのみを根拠として存在しているため、隙間をめぐって科学と戦う関係にある。
例:
- 敬虔な有神論者の声
- 「神が自らの創造の欠陥を補修しなければならないとすれば、職人としての技量が問われる」[
Leibniz
]
偽造神族
- 基本能力
- 世界が150億年前に誕生したかのように、世界を創造する。いかにも超新星爆発の残骸のようなカニ星雲からの光だけ創る。恐竜の化石だけ地層の中に創る。他。
- 基本特性
- 偽造したことがばれるような証拠は残さない
- 科学との関係
- 科学では証明不可能かつ反証不可能。"かのように"をリアルだと思って研究するので科学には影響しない。
例:
-
オムファロス神
: 世界を150億年前に誕生したかのように、6000年前に創造した。地質学の発展に対抗しようとした
Gosse
によって召喚されたが、敬虔な有神論者たちに嫌われたため、即死。
- 5分前創造神: Bertrand Russel[
1921
]によって召喚された。
- クィーン・メーブ: 世界を先週木曜に創造した猫。Michael Keane[
1996
]によって召喚された。召喚者の気力が続かず、自然消滅した。今では神話が残されているだけ。
- 敬虔な有神論者の声
- 「私はこの本がとても嫌いです。正直に言うと、私はオムファロスを読んで心が溶けてしまうのを感じました。本当のことを言いましょうか。これは最高です。あなたの本を読んで初めて、絶対的創造論の考えに疑いをいだきました」[
Kingsley
]
奇跡神族
- 基本能力
- 自然法則を逸脱した現象=奇跡を起こす。
- 基本特性
- 奇跡の起きるところを観察しようとしている者がいると、尻尾を捕まれないように、奇跡を起こさない。同じ手を繰り返し使うことはない。
- 科学との関係
- 召喚者によって敵対的になったり、中立になったりする。
例:
- 福音書の奇跡神: 過去に遡行して召喚され、過去に奇跡を起こす。現象としては水をワインに変えたり、イエスが水の上を歩けるようにするなど、しょぼい。福音書の記述以外の証拠がなく、再現性もなく、現象としてしょぼく(現在に影響が及ばない)、かつ自然法則の逸脱とされるため、自然科学の範疇では証明も反証も不可能。
- Intercessory prayer奇跡神: ByrdやHarrisの召喚したCCU入院者に効く祈りは、Tessman & Tessmanらにより消滅。Elisabeth Targが召喚した脳腫瘍に効く祈りは"テキサスの狙撃兵"発覚で消滅。Chaが召喚した人工授精に効く祈りは詐欺師逮捕で消滅。
- 敬虔な有神論者の声
- 「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。」[マタイによる福音書12章39節]
最終更新:2009年08月22日 03:11