Claim CI302:
The conditions that enable life to exist also give the best overall setting for scientific discovery; habitability correlates with measurability. For example, the moon exists with the right size and distance so that a perfect total solar eclipse is observable, and the total solar eclipse of 1919 was crucial in testing general relativity.
生物が存在可能となるような条件は、科学的発見をするのに全面的に最良なセッティングとなっている。居住可能性は観測可能性と相関する。たとえば、月の大きさと位置は完璧な皆既日食を観測可能とし、1919年の皆既日食は一般相対論の検証にとって重要な役割を果たした。

Source:
Gonzalez, Guillermo and Jay W. Richards, 2004. The Privileged Planet. Washington DC: Regnery.

Response:
  1. 人々は簡単なものから手をつける。それは科学者も同じである。科学者の発見は、発見しやすい場所の周辺であることが多い。
    9.11のあとの3日間、航空機の運航が停止された。科学者たちはその機会に飛行機雲の計測機会を得た[Travis et al. 2002]。これは9.11が科学的発見のためにデザインされたことを意味しない。同様に、大半の科学者が自分たちが可能な観測を行うが、それは宇宙がそするようにデザインされているからではない。
  2. この論は煮詰めれば「物事が違っていれば、物事が違っている」というトートロジーに帰着する。異なる宇宙がいいか悪いかについて何の証拠もない。異なる条件の宇宙では、我々が簡単に観測できるものが観測困難かもしれない。しかし、そこでは我々より容易に観測できるものがあって、我々が知らない発見につながっているかもしれない。この主張の背後にある哲学はVoltaire[1759]によって、皮肉られている。
    • 物はそれ以外の形ではありえない。すべての物が何らかの目的のために作られたなら、ベストな目的のために創造されているはずだ。たとえば、鼻はメガネのためにデザインされたので、我々はメガネをかける。脚はストッキングのためにデザインされているように見えるので、我々はストッキングをはく。石は切りだされて城の建設に使われる。したがって、我が主は立派な城を持っている。地域で最も偉大な領主は、最も大きな城に住まうべきだ。ブタは食べられることを意図されている。従って、我々は年がら年中、豚肉を食べる。すべてが正しいと主張する者たちは、正しく自らを表現していない。彼らはすべてがベストだと言うべきなのだ。
  3. 多くの方法で、宇宙の構造は科学的発見を妨げている。たとえば:
    • 宇宙空間にあるものを入手するのはとても困難だ。みんな非常に遠くにある。真空は生命には敵対的だ。我々の銀河は、我々が地球を離れるにはコストが高く付きすぎる。
    • 我々が銀河系探査を行えるようになったとしても、光速が通信速度の上限となって、コミュニケーションを妨げる。
    • 自然界の重要な変化を個人的に記録するには、我々の寿命は短すぎる。
    • タンパク質の構造を発見する簡単な方法を誰も知らない。
    • 地球の生命のような生命は他の惑星には存在しないようだ。
    • 我々は水中探索がとても不得意だ。
    • 我々の脳はある種のものを理解しにくいようにできているようだ。たとえば、多くの人々は「宇宙の外側に何があるか」という問いに意味がないことを理解できないようだ。量子力学や相対性理論は概念を把握するのはむつかしい。物事を異なる種類にカテゴライズする傾向は生物学的である。そのような傾向は言語の発展には有益だが、進化の理解の妨げになる。
  4. 宇宙の法則が発見しやすい宇宙は単純な宇宙である。しかし、デザイン理論家は、いかに宇宙が複雑であるか主張し続けている。
  5. 一般相対論が正しいことを証明した1919年の日蝕の重要性は誇張されている[Collins 1998; see also Stanley 2003。他の多くの理論と同じく、一般相対性理論も多くのコンシステントな観測によってい確立された。

References:
  1. Collins, Harry, 1998. Hit or myth? New Scientist 159(2151) (12 Sep.): 36-39.
  2. Stanley, Matthew, 2003. "An expedition to heal the wounds of war": The 1919 eclipse and Eddington as Quaker adventurer. Isis 94: 57-89.
  3. Travis, D. J., A. M. Carleton and R. G. Lauritsen, 2002. Contrails reduce daily temperature range. Nature 418: 601.
  4. Voltaire, 1759. (see below)

Further Reading:
  1. Voltaire, 1759. Candide.



最終更新:2009年08月29日 17:39