Claim CA042:
Evolution does not need to be taught in science classes. The important parts of biology, such as how organisms function, how they are classified, and how they interact with one another, do not depend on evolution.
進化論を理科の授業で教える必要はない。生物器官の働きや、分類方法や、相互作用の方法など生物学の重要な部分は進化論に依存していない。

Response:
  1. 進化論なき生物学は自然史であって、生物学ではない。自然史には教えるべき重要な情報が大量にあるが、進化論はこれらすべてを結び付ける統一的考え方であり、それにより、事実について知るだけでなく、事実を理解し、事実がどこから来たのかを知ることが可能になる。進化論なき生物学を教えることは、元素周期表なき化学を教えるようなものである。
  2. 進化論が問題になるのは科学が問題になるからだ。複数の大統領を含む、あまりにも多くの人々が、「自分の見方を支持してくれる良い科学と支持してくれない悪い科学から、科学をつまみ食いできるものだ」と信じたがっている。「物理学者は我々を怒らせることを言わないから偉大な人々であり、生物学者は遺伝子に干渉して我々を破滅に導くマッドサイエンティストであり、進化論者は自己妄想の馬鹿であり、環境科学の研究者は米国経済を破壊し世界統一政府を作ろうと言う極左である。」科学者がその分野で結論を論じたとき、我々が聞きたいことを言うのが正しい科学者だ。あまりにも多くの人々が、「科学者が完ぺきではなく、誤りを犯すものであり、科学が食べたいものだけを選べるカフェテリアではない」ことを認めようとはしない。人々が進化論を気ままに拒絶するなら、正当な根拠なくどんな科学でも気ままに拒絶するだろう。学生たちが進化論を受け入れるか否かは私の将来にほとんど影響を及ぼさないだろう。彼らが生物学や生態学や環境地質学(水は大問題)や他の分野を理解して、科学的問題について情報に基づく判断をできる否かは、問題になる。彼らが進化論を科学に対するカフェテリアアプローチとして拒絶するなら、他の問題についても情報に基づいて判断できなくなる。(TalkOrigins.org 2003/06/15 feedbackの投稿)


Links:
  1. Dobzhansky, Theodosius, 1973. Nothing in biology makes sense except in the light of evolution. The American Biology Teacher 35: 125-129. ( OtherLink1 or OtherLink2



最終更新:2010年02月14日 15:23