Claim CB180:
The genetic code is a language in the normal sense of the term, since it assigns meaning to arbitrary symbols. Language is obviously a non-material category of reality; the symbolic information is distinct from matter and energy. Therefore, life is a manifestation of non-material reality.
遺伝子コードは意味を任意の記号に割り当てているので、普通の意味で言語である。言語は明らかに、非物質カテゴリーの存在である。紀豪情報は物質やエネルギーとは別ものである。したがって、生命は非物質的存在の現れである。


Response:
  1. 遺伝子コードは真のコードではない。より暗号的である。DNAは4つの異なる塩基(A,C,G,T)のシーケンスである。DNAがタンパク質に翻訳されるとき、3個の塩基(コドン)が順次、アミノ酸に変換され、タンパク質を形成していく。そして、幾つかのコドンが停止命令として機能する。コドンからアミノ酸へのマッピングは、任意である(完全ににんではなくが、論の目的上は、十分に任意と考えてよい)。しかし、 64の可能な組み合わせのコドンから20種類のアミノ酸へのマッピングのみが、遺伝子コードにおける任意性である。タンパク質それ自体は、物理的物体であって、その物理特性によって機能を規定されている。
    さらに、DNAはタンパク質を作る以外にも使われている。多くのDNAは機能のあるRNAに直接的に転写される。遺伝過程を制御する働きを持つDNAもある。DNAとRNAの物理特性は、任意の意味を持つものではなく、どう働くかを決定するものである。
    言語の不可欠な性質は、任意の単語が任意の物を指し示せることである。これは遺伝子には、あてはまらない。コドンからタンパク質にマップされている遺伝コードは変更可能かもしれない。しかし、そうすることは、タンパク質をコードしている全シーケンスの意味を変えることになるだろう。そして、全DNAシーケンスが任意の新しい意味を創りだすことはできないだろう。遺伝子は真の言語ではない。
  2. 自然言語の単語の出現頻度は冪乗則(Zipfの法則)に従っている。しかし、DNAはこのパターンに従っていない[Tsonis et al.1997]。
  3. 記号的ではあっても言語はなお物質的である。意味を持つ単語は、単語と意味の関係をどこかに記録されねばならず、ふつうは人間の脳内や本やコンピュータメモリに記録される。これらの物質的表現なしには、言語は機能しない。

References:
  1. Tsonis, A. A., J. B. Elsner and P. A. Tsonis, 1997. Is DNA a language? Journal of Theoretical Biology 184: 25-29.




最終更新:2009年08月09日 14:24