Claim CH350:
The created kinds are distinct; evolution between them is impossible. "Creation of distinct kinds precludes transmutation between kinds" (Morris 1974, 216).
創造された種類は明確に区別できる。種類の間の進化は不可能である。「明確に区別できる種類の創造は、種類の間の変異を否定する」

Source:
Morris, Henry M., 1974. Scientific Creationism, Green Forest, AR: Master Books, pp. 13, 216-218.

Response:
  1. 創造論者は何が創造された種類なのか指定できない。種類が明確に区別できるなら、それらを明確に区別できるはずである。しかし、我々は、種類の中の種類の中の種類という、類似した種類のネストした階層構造を見出している。たとえば、ジュウニホシテントウムシはジュウニホシテントウムシ種類の中にあり、テントウムシ種類の中にあり、カブトムシ種類のなかにあり昆虫種類の中にあり、その種類が包括的であるかにより、さらに多くの種類の中の種類のなかにある。種類の包括性をあるところで断ち切っても、その線の外側に多くのグループが存在することになる。そのようなパターンは進化論が予測するものとマッチしており、創造論の予測とはマッチしていない。
  2. 固定された種類という考えは聖書ではなくプラトンの哲学に基づくものである[Dewey 1910]。種類が変化せず、多様化できないとは聖書のどこにも書かれていない。種類が固定されていないと考えるかぎり、種類にしたがって繁殖することは進化論とまったく矛盾しない。
  3. ひとつの種類から別の種類へ大きな変化は普通は起きないが、数十万世代かけて段階的になら起きて、新たな種の起源は観察されてきた。人の癌細胞の株が進化して、単細胞生物になった[Van Valen and Maiorana 1991]。
  4. Morrisnによれば、真菌は創造された原種ではない。真菌は創世記1章に挙げられたカテゴリにはなく、堕落以後の腐敗によって形成されたことになる。したがって、Morris自身の神学は、創造後の新たな種類の登場を必要とする。

References:
  1. Dewey, John, 1910. The influence of Darwinism on philosophy. In The Influence of Darwin on Philosophy and Other Essays in Contemporary Thought, New York: Henry Holt & Co. Reprinted in Fisch, M.H. (ed.), 1951, Classic American Philosophers, New York: Appleton-Century-Crofts.
  2. Van Valen, Leigh M. and Virginia C. Maiorana, 1991. HeLa, a new microbial species. Evolutionary Theory 10: 71-74.







最終更新:2012年04月17日 22:00