Claim CH512:
Noah's ark could have carried pairs of all kinds of animals for a year.
ノアの箱舟はあらゆる種類の動物を1年間運べた。

Source:
Woodmorappe, John, 1996. Noah's Ark: A Feasibility Study, Santee, CA: ICR.

Response:
  1. Woodmorappe [1996, 1-44]はノアの箱舟に、全動物を搭載できる可能性について詳細に分析した。彼は動物および動物が必要とする食料と水を、搭載可能スペースの90%に搭載できることを発見した。しかし、彼は幾つか無効な仮定をしており、それらを修正すると箱舟からあふれてしまう[Isaak 1998]。
    • Woodmorappeの計算に用いられた種類(kind)は生物分類学上の属(genera)である。個々の種を搭載するというのが、箱舟の物語の合理的な定義であり、それだと搭載すべき動物は3~4倍になる。
    • Woodmorappeはその他の清浄の動物を計算に入れておらず、かなりの数が無視されている。しかし、彼は清浄な動物とは伝統的に清浄だと考えられている13の飼育された反芻動物だと考えている。このWoodmorappeの仮定のもとでは、もし7組の動物を加えるなら、清浄な動物は1.5%もしくは3%増加する。すべての反芻動物を加えるなら14%もしくは28%多くなる。
    • Woodmorappeは10kg以上の動物については子供のみを搭載すると考えている。しかし、この仮定は聖書的ではなく、幾つかの動物については実用的ではない。大人になった動物を搭載するなら、質量は13倍になる。これらの幾つかだけ大人の動物にするか、年長な子供にするだけでも、搭載容量を簡単に超えてしまう。
    • 創造論モデルによれば、恐竜や今は滅びてしまった動物もノアの洪水のときには生きていたことになっており、したがってノアの箱舟に搭載されたと考えられる。Woodmorappeが計算に入れた絶滅種は当時知られていた一つだけであり、未だ見つかっていないものが多くあるのは明らかである。
    • Woodmorappeは箱舟に乗っているはずの陸上無脊椎動物を計算に入れていない。これらの動物は十分に小さいので、個々では目立って搭載量を大きくしない。しかし、非常多くの種類がいて、搭載するために多くの特別な要件があるので、彼らを搭載して世話をしていくために必要なインフラは非常に大きなものになる。
    • Woodmorappeは食糧の腐敗や水の漏れなどを考量していない。しかし、彼の条件では箱舟でいずれもが重大な問題になる。

Links:
  1. Isaak, Mark, 1998. Problems with a global flood, 2nd edition.

References:
  1. Isaak, Mark, 1998. (see above)
  2. Woodmorappe, John, 1996. (see above)







最終更新:2012年04月29日 09:03