Claim CH542:
All existing kinds of plants could have survived Noah's Flood.
すべての存在する植物の種類はノアの洪水を生き延びた。

Source:
Woodmorappe, John, 1996. Noah's Ark: A Feasibility Study. Santee, CA: Institute for Creation Research, pp. 153-162.

Response:
  1. 以下の理由の幾つかにより、すべての植物が生き延びられたわけではない:
    • 多くの植物(種子および全体)は数か月の間、水、特に塩水に浸っていると死んでしまう。
    • 一部の植物は種子を作らない。それらは洪水で根こそぎになるか、全体が水に浸ってしまうと死滅する。
    • すべての種子が発芽するまでに一年間を生き延びられるわけではない[Benzing 1990; Densmore and Zasada 1983; Garwood 1989]。
  2. ノアの洪水は生態系のカタストロフである。創造論者は、浸蝕され、数マイルの厚さに堆積し、山脈が隆起して、峡谷ができて、大陸が移動したと主張して、カタストロフが起きたことを保証している。これだけでも、たとえ種子が洪水を生き延びても、以下の理由の幾つかで、多くの植物は絶滅する:
    • 世界にあった種子の大半は数フィートあるいは数マイルの堆積物に埋まってしまう。これでは種子は発芽できない。
    • 多くの植物は生育するのに特定条件の土壌を必要とする。大半の植物に最適な条件を提供していた表土はノアの洪水によって浸食されてしまう。
    • 幾つかの種子は炎に晒されないと発芽しない。洪水後では燃えるものが何もない。
    • 花を咲かせる植物の大半は昆虫によって受粉するが、ノアの洪水後はノアが箱舟で運んだもの以外に昆虫が存在しない。生き延びた種子は、箱舟が上陸した場所近くの狭い領域に、適切な条件の土壌があって、適切な深さに埋まってないと発芽できない。
    • 植物は個体として生存するわけではなく、コミュニティとして生存している。たとえば、セコイアを切り倒すと、これとコミュニティ構造をつくっている数十の植物も生きていけなくなる。ノアの洪水後は生態系コミュニティは存在しておらず、裸地があるだけである。成育したコミュニティ(影や保護や湿度や支持など)に依存している植物は、コミュニティが成熟するまで生存できないが、これには数十年がかかる。
  3. Woodmorappeは植物に限らず本全体で、2つの基本的な間違いをしている:
    • 彼は「多く」が洪水の条件を生き延びたと書いて、生き延びられない多くの種を無視しているが、それらも生き延びることができなければならない
    • 彼は植物や動物が孤立して生きられると仮定し、生態系の中あるいは生態系に依存していることを無視している。ただ植物や動物を短期的に生かしておくことはできる。しかし、ノアは、今日我々が見ている生物を維持している、成熟した生態系を再建しなければならなかったはずだ。
  4. 進化は、多く種が、ひとつの大陸で始めって、現在の地理的分布になったと予測する。洪水地質学はこのパターンは起きないと予測する。洪水理論は間違っている。


References:
  1. Benzing, D. H., 1990. Vascular Epiphytes. Cambridge: Cambridge University Press.
  2. Densmore, R. and J. Zasada, 1983. Seed dispersal and dormancy patterns in northern willows: ecological and evolutionary significance. Canadian Journal of Botany 61: 3207-3216.
  3. Garwood, N. C., 1989. Tropical soil seed banks: a review. pp. 149-209 In: Leck, M. A., V. T. Parker, and R. L. Simpson (eds.), Ecology of Soil Seed Banks, San Diego: Academic Press.







最終更新:2012年04月29日 22:00