Claim CH581:
The Grand Canyon was created suddenly by the retreating waters of Noah's Flood.
グランドキャニオンはノアの洪水の水が引くときに突如として形成された。

Source:
Austin, Steve, 1995. Grand Canyon: Monument to Catastrophe. Santee, CA: Inst. for Creation Research.

Response:
1. 我々は突如の大洪水で起きることを知っている。すなわち:
  • 広く、比較的浅い河床、深く曲がりくねっていない峡谷
  • 合流した峡谷(網状河川系など)、単一ではない、よく発達した峡谷
  • 峡谷河床の粗粒度のソートがあまりなされていない岩や砂利などの堆積物
  • 流線型の孤立島

ワシントン州のScablandsはそのような洪水で形成され、そのような特徴を持っている[Allen et al. 1986; Baker 1978; Bretz 1969; Waitt 1985]。そのような特徴は火星のKasei VallisとAres Vallisにも見られる[Baker 1978; NASA Quest n.d.]。そのような特徴はグランドキャニオンには見られない。起伏地図で両地域を比較のこと。

2. グランドキャニオンを浸蝕したと想定する同じ洪水が、その浸蝕のもととなる、数マイルの堆積物(と少しの溶岩流)を積み上げたと想定されている。ひとつの洪水で両方はできない。創造論者は年単位のノアの洪水が複数の地質学的イベントを含んでいると主張しているが、それはさらに信じがたい。

3. グランドキャニオンは大きく曲がりくねっている。グランドキャニオンの上流の(ユタ州南東部のGooseneck State Park付近の)サン・ファン川はものすごく曲がりくねっている。峡谷は1000フィートの高さがあり、最短距離で1マイル進むのに、河は5マイル流れている[American Southwest n.d]。そのように峡谷を浸蝕することは、1回の大洪水では不可能である。

4. 直近の洪水堆積物は非固結である。もしグランドキャニオンが非固結堆積物にあるなら、峡谷の断面は明らかに崩れているはずだ。

5. 内側の峡谷は、覆っている堆積岩から傾斜不整合で区切られている、ヴィシュヌグループの強く変成した堆積岩と、ヴィシュヌグループに貫入しているゾロアスター花崗岩を浸蝕している。ノアの洪水が始まる前は、どこから見ても、これらの岩石は非常に硬いものだった。

6. グランドキャニオンに沿って、グランドキャニオンそのものと同じくらい深い支流がある。これらの支流はおおよそ、グランドキャニオンと直角方向にある。突如の大洪水では、このようなパターンは形成されない。

7. コロラド川の堆積物は、サンアンドレアス及び関連する断層にそって北に向かってシフトしてきた[Winker and Kidwell 1986]。デルタ堆積物がそのように移動することは、峡谷が1回のイベントで浸蝕されたなら、起きえない。

8. Austinが浸蝕の水源として提唱した湖は、グランドキャニオン自体と比べると小さい。洪水は洪水の水そのものよりも多い物質を浸蝕しなければならない。

9. ひとときの急激な水の流れでグランドキャニオンが形成されたなら、同様の峡谷が多くあるはずだ。大陸の他に場所に壮大な峡谷がないのは何故か?

10. これらの問題を回避する、グランドキャニオン形成についての完全に満足できる漸進的説明がある。堆積物は20億年かけて堆積し、変成され、花崗岩が貫入し、今日の基盤層を形成した。その他の堆積物は原生代後期に堆積され、断層が起きて、浸蝕された。より多くの堆積物が浸蝕期間と別の浸蝕期間の間で、古生代と中生代に堆積した。コロラド高原は約7000万年前に徐々に隆起し始めた。隆起とともに、既存の河川は深くなり、過去の堆積物を浸蝕した[Harris and Kiver 1985, 273-282]。

Links:
  1. Woolf, Jon, 1999. Young-earth creationism and the geology of the Grand Canyon.

References:
  1. Allen, J. A. et al., 1986. (see below)
  2. American Southwest, n.d., Mexican Hat. For photos, see and see?
  3. Baker, V. R., 1978. The Spokane flood controversy and the Martian outflow channels. Science 202: 1249-1256.
  4. Bretz, J. H., 1969. The Lake Missoula floods and the Channeled Scabland. Journal of Geology 77: 505-543.
  5. NASA Quest, n.d. Mars Team online photo gallery. ; see especially
  6. Harris, D. V. and E. P. Kiver, 1985. The Geologic Story of the National Parks and Monuments. New York: Wiley.
  7. Waitt, R. B. Jr., 1985. Case for periodic, colossal jökulhlaups from Pleistocene glacial Lake Missoula. Geological Society of America Bulletin 96: 1271-1286.
  8. Winker, C. D., and S. M. Kidwell, 1986. Paleocurrent evidence for lateral displacement of the Pliocene Colorado River delta by the San Andreas fault system, southeastern California. Geology 14: 788-791.

Further Readings:
  1. Allen, J. A., M. Burns and S. C. Sargent, 1986. Cataclysms on the Columbia. Portland, OR: Timber Press.
  2. Beus, S. S. and M. Morales (eds.), 2002. Grand Canyon Geology, 2nd edition. London: Oxford University Press. (technical)
  3. Chronic, Halka, 1983. Roadside Geology of Arizona. Missoula: Mountain Press Publishing.
  4. Elders, Wilfred A., 1998. Bibliolatry in the Grand Canyon. Reports of the National Center for Science Education 18(4) (July/Aug.): 8-15.







最終更新:2012年05月01日 08:30