Claim CD014:
Isochron dating is unreliable. The method assumes that the samples are cogenetic, that is, that they form at the same time from a reasonably homogeneous common pool. This assumption is invalid. In particular, mixing two sources with different isotopic compositions gives meaningless but apparently valid isochron plots.

アイソクロン年代推定法は信頼できない。その年代推定法は、試料がcogenetic, すなわち合理的に均質な共通のプールから形成されたと仮定する。しあし、この仮定は有効ではない。特に、異なる同位体組成を持つ2つのソースの今号體である場合、意味がないが、アイソクロン法としては有効な結果が出てしまう。


Response:
  1. 娘同位体比率に対して、全娘同位体をプロットすることで、混合を検出できる。混合が起きていれば、直線になることは、ありそうにない。
  2. 混合の場合のアイソクロンのプロットは、何らかの傾きがあり、場合によって負の傾きを持っている。混合が良く起きるなら、負の傾きを持つアイソクロンの結果が多いはずである。
  3. 誤ったアイソクロン年代推定を起こしうる要因が他にもある[Stassen 1998; Zheng 1989]。たとえば:
    • 長期間の分化。これには(数百万年以上の)緩慢な冷却が必要で、それでも、わずかな誤差しか作りださない。
    • 部分的な熔解による年代の継承。この方法による年代は、熔解前の物質の年齢を与える。
    • さらに、この要因には普通にはない条件が必要で、アイソクロンのプロットは飛び散った形になる。
    • 変成作用。元となる物質よりも若い年代を与えることがある。
  4. 適切な試料を選択することで、誤ったアイソクロン年代推定結果がでないようにすることは、普通は可能である。試料が明かに初期には一様なソースからのものであり、風化や変成作用の明かな兆候のあるものを避ければよい。

Links:
  1. Stassen, Chris, 1998. Isochron dating.

References:
  1. Stassen, C., 1998. (see above)
  2. Zheng, Y.-F., 1989. Influences of the nature of the initial Rb-Sr system on isochron validity. In Chemical Geology (Isotope Geoscience Section) 80, pp. 1-16.

Further Readings:
  1. Dalrymple, G. Brent, 1991. The Age of the Earth. Stanford, CA: Stanford University Press
  2. Faure, Gunter, 1986. Principles of Isotope Geology, 2nd ed. New York: John Wiley and Sons.




参考


放射性核種は時間とともに自発的に放射線を放射しながら壊変し,最終的には安定な核種へと変化する。壊変する核種を親核種といい,壊変の結果生ずるものを娘核種という。放射線核種の壊変の割合は放射性核種により固有の値を持ち,時間の関数として記述される。例えば,原子量87のルビジウムの約半分が500億年で原子量87のストロンチウムに壊変することが知られている。アイソクロンとは,放射壊変をする親核種と娘核種について,ある一定年後の親核種と娘核種の含有量の関係を示す線であり,等時線とも呼ばれる。具体的には,あるマグマが固結してさまざまな種類の鉱物を晶出したと考えると,娘核種の濃度が一定のマグマから同時代に晶出した固相はすべて同じアイソクロン上の値をとることから,逆にアイソクロン上の二つの異なる測定点を得れば固相の晶出した年代が求められる(アイソクロン法)。







最終更新:2013年04月14日 16:20