Claim CD020:
The use of radiometric dating in geology involves a very selective acceptance of data. Most discrepant dates are not published. This selective reporting may account for consistencies in the data; internal consistencies, mineral-pair concordances, and agreement between differing dating methods may be illusory.

地質学における放射性同位元素による年代推定は、データを選択的に利用している。最も乖離した年代は発表されない。この選択的報告が、データの一貫性の理由かもしれない。内部一貫性や鉱物ぺアの一致や、異なる年代推定方法の一致などに、実体はないのかもしれない。

Source:
Woodmorappe, John, 1979. Radiometric geochronology reappraised. Creation Research Society Quarterly 16(2): 102-129.
Woodmorappe, John. 1999. The Mythology of Modern Dating Methods. El Cajon, CA: ICR.

Response:
  1. 試料の測定には1個当たり数百ドルを要するので、地質学者は結果の選択に選択的にはなれない。もし、年代推定がランダムな結果をあたえるのであれば、複数の試料の年代推定を行い、一致したものだけを選択するには、10万ドルの価値のあるデータを捨てる必要があるだろう[Henke n.d.]。

  2. 創造論者たちが好んで指摘するように、放射性同位元素による年代推定が変成や風化により複雑化し、年代推定方法を使用するための仮定を損なうことがある。しかし、創造論者が指摘しないがそのことを地質学者たちは知っている。地質学者たちは試料が採取された場所の地質学的コンテキストを調べて、どの年代推定方法が有効かを判断する。地質学者たちは異なる年代推定方法を、異なる条件について、異なる鉱物に対して試して、どの技術と鉱物と条件の組み合わせが有効か、その組み合わせが有効でないかを調べている。いわゆる年代推定結果の不一致は、そのような調査結果を、通常のフィールドでの年代測定だと不正直に描写したものである。

    定規からニュートリノ検出器まで、いかなる測定技術も、何らかのコンテキストでは有効ではない。しかし、そのことによって、いかなるコンテキストでも有効ではないというわけではない。Woodmorappeたちは、不一致な放射性年代推定結果を引用指定、その方法があるコンテキストに適用できないので、あらゆるコンテキストに適用できないと主張する。

  3. 放射性同位元素による年代推定を行うときに考量しなければならない要素を、Woodmorappeは無視している。彼は地質学的コンテキストと、年代推定方法の良く知られた限界を無視する。彼の分析は以下の理由により不備がある:

    • 彼は、当該の年代推定方法が開発途上にあったときのデータなど、時代遅れのデータを使っている。
    • 個々の事例についての彼の取り扱いが、きわめて表面的である。
    • 彼の論文はプロパガンダとして書かれており、技術分析ではない。彼は自分が書いていることを正しいと信じているなら、それを創造論者論文誌ではなく、地質学の学術誌に掲載すべきだ。


Links:
  1. Schimmrich, Steven H., 1998. Geochronology kata John Woodmorappe.

References:
  1. Henke, Kevin R., n.d. How can Woodmorappe sell us a bill of goods if he doesn't know the costs?







最終更新:2013年05月01日 00:25