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『聖柩の原点について』

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lupinduke

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『聖柩の原点について』
On the Origins of the Phylactery
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ミラガルの聖櫃:ミラガルのるつぼのクエスト、おぞましきルーン文書(A Ghostly Runed Tome)の報酬として貰えます。

『ミラグル聖柩の原点について』

 私の偉大なる存在を最も理に叶う方法でこの世に持続させて行くのには、脅威を奮う不死に身を捧げ、リッチになるしかないと思った。魂を石や壷等の陳腐な物に宿すのではなく、ふさわしい物でなければいけない。私の聖柩は4属性のアーケインアーツの力を引き出し、誰もが見たことのない物を創り上げるだろう。その続きは?
その答えを探すため、私は瞑想に入ることにした。瞑想といっても凡人が行うものとは違い、それは命を削るがごとき、長く厳しいものだった。意識はやがて体を離れ、エーテル世界へ旅に出た。時を越え、空間を越え、プレインを越え、自分にもっとも相応しい”つながり”を求め、私は手探りで探し続けた。日々は去り、週は行き、あらたな月が訪れた。私は食べることも飲むことも、眠ることすらしていなかったが、命を落とすことはなかった。魔力が私の糧となり、私を生かしてくれたのだ。 そしてある日、ついにそれを見つけた。…或いは、”あちらが私を見つけた”と表現した方が より事実に即しているかもしれない。その時の私は、自分の意思で動いていたというよりも、何かの流れに運ばれていたようなものだったからだ。私が把握できていたのは、自分がどこか遠いところへ、時の彼方に向かっているということだけだった。遠い昔… 自分が定命の生を授かるよりもずっと昔の時代に向かって、あてもなく漂っていたのである。やがて私は膨大なエネルギーの破裂するのを目の当たりにする。純粋で、純白のエネルギーだった。初め私は このまま弾かれるのかと思った。だがそのようなことは起こらず、逆に吸い込まれたのである。私という存在のすべては、いずことも知らぬ新天地へと移動していた。
 気づけば私は 連綿と広がる雪の洞穴の中にいた。どこなのかはまるでわからない。まったく見当すらつかない。私の知る限り、そこはノーラスのいかなる物理プレインとも違った。その時の私は定義するすべを知らなかったが、後に重ねた調査の結果、私はとある結論に達した。すなわち、自分は永遠のプリズムと呼ばれるものに閉じ込められてしまったのだと。永遠のプリズム。そう、ハラスのバーバリアンが崇める伝説のアーティファクトだ。 私の漂着と時を同じくして、その場には別の客人があった。あまり関わりたくはなかったが、すぐ目の前に立っていたのだ、交渉を持つなという方が無理である。客人は3人、皆バーバリアンだ。だが仲間同士といった様子ではなく、2人と1人に別れて争っているらしい。どうしたものかと一瞬私は逡巡したが、それも束の間。ようやくたどりついた場所への所有意識が 早速ながら鎌首をもたげ、私は連中に躍りかかった。2人はあっさりと逃げて行った。しかし3人目の女、この者にはなかなか手こずった。後に知ったことだが、女はイーサノートのIllisia Marrsheartだった。さほどの手練なら それも詮方なきことなれど、さすがのIllisiaもやはり人の子、私の力に敵うべくもない。間もなく先の2人同様、その場から追い払うことができた。先客がいなくなると、”それ”は完全に私のものになった。
しばらくすると、私はプリズムに手を加え始めた。思うがままに形状を変え、自分の記憶と、持てる力のすべてを注ぎ込んだのだ。…だが実際のところ、そうしようと意識していたわけではない。どちらかというと、事は無意識の領域で進んだ。私が歩けば、プリズムの一部がせり上がってきた。壁は溶け、新たな形に氷結し、様々なオブジェクトが空間を満たしていく。仮に自分で完全に掌握していたら、本物にはならなかっただろう。自分がやれば、敢えて除外するものもあったはずだからだ。だがそれが真の意味で完全となるには、私という存在を完璧に反映したものでなければならない。つまり、悪なるものと同様、善なるものも含まれなければならないのだ。 プリズムが存在し続ける限り、私という存在が死に絶えることはない。今やプリズムは、かつて脈打つ心臓がそうだったのと同じほど 私にとって重要なものとなった。それはMiragulなるもののすべてであり、目にする者の感嘆を誘う、素晴らしき景観なのである。

 
ミラガルが不死になった経緯について。
魔道師が不死になる上で、魂を何かに封じ込める、というオハナシは意外とよくある話で、
某ゲームで、不死になろうとしているネクロマンサーからそのモノをスリ取って来い、なんていうクエストもありました。
意外とその辺の原典がどっかにありそうですが、どれがそうなのかイマイチ分かりません・・・

ちなみに、こちらでも触れましたが、不死といえばVarsoon the Undyingも忘れちゃいけません。
この人の場合は、自力でプレインへのゲートを開いて、病のプレイン?から、それらしきモノを拾って来たりしやがります。
やはりこの辺は、死霊術の行き着くところのステレオタイプなんでしょうか。

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