くるくるクレープ 2008年12月17日 (水)

2008/12/14 14:09
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私の大好きな門倉多仁亜さんの「コーヒータイムのお菓子」という本の中の『卵ケーキ』という名前のお菓子。
要するにクレープ。

タニアさんは、ドイツ人のお母様と日本人のお父様で、ドイツ、日本、アメリカで育った方。

NHKドイツ語会話で料理コーナーを担当していた時に知ったのですが、タニアさんの本を読み、すっかりファンに。

日常的に快適さを保つ、ドイツ式の合理的な家事は私の目標。

インテリアの本としても、家事の本としても、お菓子の本としても、最近はタニアさんが一番のお気に入り。

私はコーヒーを飲みませんが、「コーヒータイムのお菓子」の本で紹介されている数々のレシピは、どれもこれも作り続けたいクーヘンとトルテのレシピがたくさん。

ドイツ語でお菓子全般を指すのはクーヘンで、さらに大きくクーヘンとトルテの二つに分けて呼ぶことが多く、クーヘンは焼きっぱなしだったり、生地の上に果物をのせてそのまま焼いたりする気軽なお菓子のことなのですって。

トルテは、タルトやスポンジ、クリーム、果物などを層にして組み立てるお菓子を指すようです。

普段のお菓子はクーヘン。お菓子屋さんのケースに並ぶ美しいケーキがトルテ。

タニアさんの本では気軽に作れるトルテも含めて紹介してあります。

何度でも食べたくなる家で作ったお菓子はやっぱり良いものです。
家に帰ってきたとリラックスできて、またあのお菓子が食べたい、と遊びに来てくれる家族や友人がいる。
こういう家庭ならではのお菓子が一番好き。

クレープは、思い出のおやつ。
子供の頃お誕生会には必ずクレープをたくさん用意しました。

小学生の頃、我が家で開いたお誕生会に、歯科医のAちゃんがクレープを食べている写真が残っていて懐かしく思い出しました。

大皿にクレープを何十枚も積み重ねて、フィリングをいろいろ置いて、それぞれが好みの味で何枚も食べるのです。

生クリーム、カスタードクリーム、チョコクリーム、ジャム、果物など甘いものから、レタス、ハム、チャーシュー、チーズなどお食事系まで、フィリングをたくさん用意するのです。

私が生まれ育ったのは北海道の田舎でしたから、外でクレープを食べる機会は、お祭りの時くらい。

ですから、オウチで美味しいクレープが、好きなフィリングを入れて食べ放題、というのは子供心にとっても嬉しかったのです。

招待したお友達からは、またあのクレープ食べたいなぁ~作って~来年のお誕生会まで待てないよ~と言われて、ちょっと誇らしげな気分で、学校帰りに我が家に集まって私がせっせとクレープを焼いてあげたものです。

チョコバナナ生クリームが一番人気でした。

生地にレーズンやチョコチップを混ぜてみたり、アイスクリームを巻いてみたり、アレンジ無限大。実験みたいで楽しかった思い出。

大人になってから蕎麦粉のクレープ・ガレットを教えてくれたのは父でした。

焦がしバターや、シナモンシュガーをふりかけただけの大人の食べ方を教えてくれたのも父。

今思い返すと、私は小学校中学年の時点で、今と同じくらいお菓子作りをしていました。
慎重に丁寧に作っていた分、
子供の時の方が完成度高かったかもしれませんね。

小学生5~6年生の頃に、父が今田美奈子先生の洋菓子の本をプレゼントしてくれて、その本で紹介されていた全てのお菓子を作り、気に入ったお菓子だけ何度も何度も作っていました。

クリスマスの夜は、家族全員で教会のクリスマス会に出席し、礼拝が終わった後のお食事会に持ち寄るお菓子作りは私の担当で、ホールケーキを一人で何台も焼いて持って行ったことを覚えています。

今田先生のレシピを一通り作れるようになってからは、藤野真紀子先生に心酔し、藤野先生のレシピはお菓子も料理も、今でも一番よく作ります。

北海道にいる時は神様のような存在だった今田先生と藤野先生にお会いできたことは、東京に来て良かった~と思ったことの一つです。

私は本来、大雑把でガサツなので、それを戒(いまし)めるように、丁寧に丁寧に、と呪文のように唱えながら作業しています。

私にできるのだから、誰にでもできるはず、と思います。
何事も心構えが大切です。

クレープは、薄力粉に卵と牛乳とお砂糖を混ぜるだけで生地が作れます。
お客様が来てから、または家族にクレープ食べたいよ~と言われてから、5分くらい待ってもらえたら完成。
5分なんて、お話しながら作ったらあっという間。

クレープを焼いている間に、コーヒーや、ジャムなどのフィリングを準備して。
あっという間におやつに手作りクレープをお出しできます。

お菓子作りを特別なもの、と感じてなかなか手を出せない人は、まずは1品、レシピを見なくても作れるくらい、何度も何度も同じお菓子を作ってみて。

1品でも自慢のお菓子があれば、どんな時でもサッと手作りのお菓子でおもてなしができちゃう。これは自信になります。
また1品、また1品と増やしていけば良いだけです。

基本の生地を数種類覚えたら、あとはアレンジだけ。
もっとたくさんの女性たちが、気軽にオウチでお菓子作りをしてほしいな、と思います。


おいしいもの

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最終更新:2009年12月17日 01:41