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サヴァランとアントルメ フロマージュブラン 2009年6月2日 (火)


サバラン生地を丸型で焼いて、シロップをハケで塗るなんて生易しいものではなく、あまぁ~いシロップの池にドボンとひたして、ラム酒を瓶ごとジャバジャバふりかけて、クレーム・シャンティイー(ホイップ生クリーム)を絞ったもの。

昼休みぼぉ~っとしていたのは、ラム酒のせいかも。

アントルメ フロマージュブラン(写真手前)は、今まで学校で作ったお菓子で一番好みかも。

妹(三女)も、これは美味しい!と絶賛。

一番底は、小麦粉とアーモンドパウダー、バター、ブラウンシュガーのシュトロイゼル。
ビスケットのような生地を焼いて、フランボワーズジャムを塗り、スポンジをのせ、その上にフロマージュブランのムースをのせ、その上にスポンジをのせてムースをサンドする。イタリアンメレンゲで表面をデコレーションして、バーナーで焦げ目をつけて、デコールはフレッシュ・フランボワーズ。

本来このケーキのデコレーションは生クリームだそうですが、イタリアンメレンゲのナッペと絞りの練習のため、今回はイタリアンメレンゲで。

このイタリアンメレンゲがクセモノで、バタークリームや生クリームの時のような扱いではうまく塗ったり絞ったり、思うようにいきません。

私の実習パートナーは、ナッぺ(ホールケーキのクリームの塗り)の途中でイタリアンメレンゲが溶けて液状になってしまい、絞りができず終了。

私はなんとか絞れましたが…クーラーの効いた実習室で汗だくで絞り袋を握りしめて、デコレーションが終わった頃には、泥んこ遊びをした後の子供のように、両手が甘いメレンゲでべったべた。
絞り袋の上からもメレンゲが溢れ出ておりました。

今日お昼休みにお話した同じクラスの女性は、いつも実習室の席がとても近い人で、とても真面目な雰囲気の優しい感じの人だなぁと思っていたのですが、なんとその女性は韓国人でした。

私のクラスは、やけに外国人率が高いようです。

お顔も日本人と変わりないし、言葉も流暢で、漢字も平仮名も上手に書いているので、今日までまさか外国人だとは気付きませんでした。

サロンで話していて、ふと名札に目を向けると、明らかに韓国人の名字が。しかも、あの甘い物が嫌いな韓国人マダムと同じ名字。Kさんは、たぶん日本で言うと、佐藤とか鈴木とかそんなポピュラーな名字なんだろうな。

日本に来てもう10年以上、旦那様は日本人で、その旦那様のご実家がケーキ屋さんなのですって。

なんと、旦那様がコルドンブルーの製菓科を卒業した方なのですが、旦那様のお父様がまだ現役でケーキを作っていて、もう50年もケーキ職人をしているプライドがあるせいか、コルドンで学んだ息子さんとうまくいかずに、現在息子さんは経理など経営面だけで、ケーキ作りには一切タッチしていないのですって。

お嫁さんであるKさんが学んできたことなら、義理のお父様にも角が立たず、コルドンで学んだことをご実家のケーキ屋さんで役立たせることができるのでは、という思いで通学しているそう。
ご立派な心意気。

でもなんと、あのKさんと同様、甘い物やケーキが嫌いなのですって~。

二人とも同じことを言っていたのですが、韓国では美味しいケーキがないので、ケーキに良い思い出がないのですって。ケーキは甘くて美味しくないものという印象が強いって。

特にフランス菓子屋さんが一般的ではないので、美味しいケーキを食べる機会がないから、フランス菓子は食べ慣れない物なので、コルドンのシェフが作ったケーキさえ美味しいと感じない、とおっしゃるのです。

あのマダムKさんと同様、実習で自分で作った持ち帰り用ケーキは一度も食べたことがないとか。

でも、二人とも、とても賢い女性で、自分が美味しい、楽しいと感じていないから探究心も起きないし、努力もしないから上達しないし、下手だから余計にやる気がなくなるって自覚しているのです。

ケーキ嫌いの人が通うのに9ヶ月で200万の授業料を払うとは贅沢な習い事ですよねぇ。

Kさんは、中級クラスを終えたら休学すると決めているそう。

色々な事情、それぞれの思いがありながら、皆、一生懸命に目の前の課題に取り組み、辛くても諦めることなく通学し続けているのは大人が多い学校ならではかもしれません。

外国人と既婚者もたくさん、現在すでに仕事を持っている方も多く、限られた時間の中で精一杯学ぼうという情熱的な姿勢に励まされ、私も勇気をもらい頑張っています。

おいしい出来事