レシピno0002:母の好きな聖書のみ言葉

“すべてには時がある”これは母の好きな聖書のみ言葉。
毎年、絵本をプレゼントしてくれる母が、書き添えてくれた言葉です。

わたくしは分不相応な無理をするのはちょっと違うと自分をいましめ、
バーキンを持つのは30になってからと決めていた。
だから、30になるのが楽しみでしかたなかった。
年をとるごとに、新しい世界が広がるということは素敵なことだと思っていましたので。

ただ、もっと年をとってからの楽しみと考えていたことが
すこうし早く訪れてしまったようです。

母とゆかりのある雅子さまも、ご結婚されるまでは、お勤めされ、自立し、
ご自分の力で生きておられました。
わたくしも、結婚するまではきちんと働いて、丁寧で質素な生活をしようと、
母や祖母がそうであったように、つましく清く正しく生きてまいりました。
しかし、運命というものは時に不思議な動きをするものです。
まさか結婚前に、「公費」での生活を保障される立場になるとは・・・

公費で生活するということは、国を象徴する存在となることです。
たいへんな責任と仕事をまかされるということです。
まだ年若い、経験の少ない私に、その大役が回ってきたのですから、
これは大変に喜ばしいことであり、名誉なことなのです。

これはわたくしの人生の、大きな転機になると思う。
多くの人に支えられ、愛され守られてきて、まだかよわい存在ではありますが、
変わってゆくことを恐れず、静かな心で前に進もうと思っています。



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最終更新:2009年12月24日 12:29