インテリア Fri, 23 Jun 2006 00:05:14 GMT

(編集者 注:書籍からの引用と思われる文をで表し、引用元と思われる書籍を
 下記に記しております。ご確認ください)

昨晩、母と会社の役員達と食事をしながら、自宅のインテリアについて話が出た。
その人のオーラは、インテリアが決めるという。
いる場所によって体の色が変わってしまうカメレオンのように、
人間もまた、保護色の生き物で、汚い部屋に住んでいる人は、汚くなるそうだ。
美しい部屋に住む人は、不思議なほど美しくなるんですって。
誰にも部屋を見せないとしても、普段暮らしてらしているスペースの雰囲気は、
まるでオーラのように、自身にしみついてしまう。

狭くても、お金がなくても、手間ひまかけて、素敵な空間を演出してごらんなさい
あなた自身の印象が必ず変わるわよ、と聞き、彼の住まいを想像した。
私が彼の部屋に足が向かないのは、彼の家(マンション)の空気が
よどんでいるからなのだ。
お母様が先になくなり、彼(息子)と父親の二人暮らしでは、
何かと手がまわらないこともあるでしょうけれど、それにしても、
いつも、暗~い空気が漂っていた。
調度品へのこだわりも全く感じられず、掃除も行き届かず、
特に水周りは、不潔というか不衛生。
長く同じところに住み続けるのならば、リフォームでもすべきなのに、
多分引っ越してからそのまま住んでいるのであろう、
大掃除をしたことがないような、どことなく汚れた印象。

台所に虫がいるなんて、漫画の世界かと思っていたのに、
私の足元を黒い大きな虫がサーッカサカサッと走っていく姿に悲鳴を上げると、
お父様が殺虫剤のスプレーを持って、いつものこと、
みたいに虫退治をしていたのには、目が点になったことを思い出してしまった。
それでいて、父息子揃って、自分達は神経質だと言うのだから、
神経質の自己申告って、全くあてにならないものだ、とわかった。
私の両親は、整理整頓が大得意で、ほこり一つないほど掃除好き、
昔はよくインテリア雑誌の取材を受けたりしていた。
でも自分のことを神経質だと言っていたことは一度もない。
自分の親ながら、几帳面な人だな、仕事が丁寧だな、と思ってはいたけれど、
本人達にはそれが自然で心地良い生き方のようだ。

まぁとにかく、彼のマンションは、とても生活できるスペースではないのだ。
私は当初、これが団地という建物なんだ、と思っていた。
でも先日妹の車で送ってもらった時、彼のマンションの外観を見て、
「かなり古いけどこれは団地じゃなくて普通のマンションよ」と言っていたので、
団地ではないのだ、と知った。
でも、とても家族で暮らせるようなスペースはないように見えるのだけれど、
彼は子供の頃から住んでいるのだから、やっぱり慣れなのかしら。

母はいつも、住まいを見ればその人の生き方がわかる、と言っていたし、
父は、部屋や机の上の整理度合いは、頭の中の整理具合と比例していると言っていた。
両親に彼の家を見せるには、リフォームするか引越ししてからでなくては無理だ。

母は、私の住んでいるマンションに寄ると、 必ず
「あ~圧迫感がすごいわ~狭いわ~息が詰まっちゃうわ~」 と言う。
マンションとしては、ごく普通の天井の高さなのに。
確かに実家の天井は、私のマンションの3倍以上の. 高さがあるかも・・・.
声出すとエコーかかるし。 そんな贅沢な空間で生活することに慣れていたら、
東京の狭いマンション暮らしなんて絶対無理よね。
私は整理整頓があまり得意ではないので、広過ぎる家は苦手なのだ。
実家に帰ると、全部の部屋の掃除機をかけるだけでも息切れがしてしまう。
そんな広い家は私には必要ない。

昨日の撮影で、フェラガモのハイヒールを履いたら、普段履きなれないので、
帰り道、階段から転げ落ちて、膝をすりむいて大出血してしまった。
やはり日常慣れた暮らしが一番だわね。

(終わり)





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最終更新:2009年12月31日 15:15