「天文ガイド」2008年10月号表紙 他
2008年8月1日 シルクロード皆既日食の画像。
天文ガイド 撮影データ
表紙■ダイヤモンドリングと薄雲
撮影:宮城隆史 2008年8月1日 11時9分17秒(UT)
AF-S VR Zoom 70mm-200mm F2.8ED
2xテレコンバーター 400mm F5.6(F8に絞る)
ニコンD3 露出1/200秒 ISO200 RAW
フォトショップCS3,ニコンCapture NX2で画像処理
撮影地:中国新彊ウイグル自治区哈密の北
せんだい宇宙館 撮影データ
ダイヤモンドリングと薄雲
宮城隆史さんのコメントより
この8月の中国シルクロード皆既日食の最新画像をお送りします。
ニコンD3, AF-S VR Zoom 70mm-200mm F2.8ED
2×テレコンバーター 400mm F5.6 →F8
1/200秒 ISO 200 RAW
中国ハミ地区
撮影:宮城隆史様(写真家/沖縄県那覇市)
Photographer Takafumi Miyagi
Peter CHOW,
Weizi Gorge, Yiwu, Hami, Xinjiang, China.
Aug. 1, 2008
重ねてみると、雲の配置、ダイヤモンドリングの光芒の放射線まで完全に一致する。
「デジタルカメラマガジン」の画像も同様。
「Chow 氏と宮城氏は同じ新疆ウイグル自治区ハミ地区で撮っていたのだからほぼ同じ見た目になるのは当然では?」
- いいえ、「哈密(ハミ)地区」は日本で言う「地方」レベルの非常に広い行政区画です。面積は約14万km^2 で、東北・関東・甲信越地方を合わせたよりも広い。
- Chow 氏と宮城氏の撮影地は140km以上離れている。両者の正確な撮影地は以下の通り。
■宮城氏: 「中国新彊ウイグル自治区哈密の北」
撮影データでは「哈密の北」という曖昧な記述しかしていないが、例の「黒い太陽」の連続写真から見て「三塘湖」にいたのは確実。
→ 合成写真の例ページの「2008年8月1日シルクロード日食」を参照のこと。
つまり、両者の観測場所は哈密地区の中の「県」が異なる別の場所。直線距離で140km以上離れている。
なので、「Chow 氏と同じ観測地から撮影したんだから同じような雲・太陽になるのは当然」という主張はできないことになる。
- また、両者の画像ではダイヤモンドリングの細部(輝点の大きさ、形、光条の様子)まで完全に一致している。ダイヤモンドリングは太陽が隠される直前の数秒間しか見られない現象で、0.1秒スケールの時間で時々刻々と輝点のサイズや形が変わるものなので、これを別々の撮影者が全く同じ見た目に写すことはありえない。
以上のことから、Peter Chow 氏の画像を宮城氏が盗んだ可能性が高い。
最終更新:2009年10月24日 21:48