盗作検証画像その9

「CAPA」2009年9月号


2009年7月22日皆既日食の画像。




元画像:アストロアーツ web - 投稿画像ギャラリー「皆既日食 in 杭州」(撮影者:たく氏、撮影地:中国・杭州西湖)

重ねてみると、コロナの流線や月の南極付近の月縁の凹凸などの特徴が完全に一致する。

実際には、当日の喜界島では日本国内の陸地でほぼ唯一皆既が見られたものの、雲が厚くかかっており、コロナの流線まで撮影できた例はほとんどない。
(「喜界島 日食」で Google 画像検索をした結果を参照すれば分かる。)

このことから、宮城氏がたく氏の画像を盗み、「宮城氏撮影」の名義で記事執筆者の「CAPA」深澤カメラマンに提供した可能性が高い。

「CAPA」編集部の説明

10月26日、「CAPA」編集部からこの写真についての「お知らせ」が web に掲載された。

「この画像は宮城氏が別のカメラマンに依頼して喜界島で撮影したものを宮城氏が買い取り宮城氏名義で提供したもの」と説明されている。宮城氏本人が喜界島を訪れたという記述が間違いであった旨が記されているが、画像が盗作であるかどうかには触れられていない。もし盗作であれば、

ほかのカメラマンに依頼した画像で、その画像を買い取り氏の名前にて提供しているもの

という編集部の説明(=おそらく宮城氏が編集部に行った説明)も虚偽であることになる。

『CAPA』2009年9月号63ページに掲載しました宮城隆史氏提供の皆既日食の写真に関し、
「提供画像が宮城氏本人の撮影でないのでは」「喜界島で撮影していないのでは」といった
お問い合わせを読者の方からいただきました。この件に関し、当該記事の執筆者である深澤武
カメラマンを通じて本人に確認したところ、以下の点が確認されました。
■撮影場所については、喜界島にて撮影された画像である。
■撮影は宮城氏本人によるものではなく、ほかのカメラマンに依頼した画像で、その画像を
  買い取り氏の名前にて提供しているものである。
■宮城氏本人は喜界島を訪れていない。
CAPA編集部では、宮城氏本人の撮影した画像としてではなく、あくまで提供画像として掲載した
ものであることを読者の皆様にご報告申し上げます。また、当該記事の中に「喜界島を訪れた」
など謝った表記がございました。この点に関し訂正するとともに、読者の皆様にお詫び申し上げます。
CAPA編集部としては、記事のテーマはあくまで深澤カメラマンの皆既日食撮影奮闘記を掲載する
ことが目的でありました。結果としては天候に左右され、深澤カメラマンの努力もむなしく、
皆既日食を撮影することができませんでした。そこで「本来ならこのような皆既日食が撮れる
はずだったのに」ということで、奄美大島の深澤カメラマン撮影地以外で当日の皆既日食を
とらえたものとして、今回掲載した写真を借用した訳です。それがこのような結果になってしまい、
誠に遺憾と考えています。今後は、編集部としてのより厳密な検証をしなければならないという
ことを自省し、編集を行ってまいります。
  2009年10月26日
  CAPA編集部 
最終更新:2009年11月14日 20:48
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