事件の経緯 - 本人呼び出し篇
2009年10月16日深夜
アストロアーツから続報。宮城氏を呼び出して直接事情を聴いたとのこと。
- 2007年以降のほぼ全ての画像で盗用または不正な加工をしていた
- ポジ原版や RAW、パスポートの記録などを確認し、スペイン金環日食(2005年10月3日)、南米ギアナ金環日食(2006年9月22日)など、本人撮影と考えて矛盾がない写真もある
- マックノート彗星について宮城氏本人はオーストラリアに行ってもいなかったことを確認
- マックノート彗星の画像の盗作元は「はっきり覚えていない」
「星ナビ」編集部では、これまでの調査結果と宮城氏の証言などから、一連の不正画像のリストを作成し、可能な限り盗用元画像の
著作者に連絡を取るとともに、法的措置を含め今後の対応を検討していきます。また、これほど大量の不正な画像を「星ナビ」や
「星空年鑑」などに掲載してしまったことを反省し、読者の皆さん、および関係者の皆さんに深くお詫びいたします。
文責:星ナビ編集人 川口雅也
10月20日
郵便局・近畿日本ツーリスト共同企画の「日食フレーム切手」に「天文年鑑」表紙と同じ宮城氏の盗作画像が使われていることが判明。→
盗作検証画像その5へ
10月22日
インプレス発行の「デジタルカメラマガジン」2009年7月号の日食記事(宮城氏が執筆)に、「天文ガイド」表紙と同じ盗作画像が使われていることが判明。→
盗作検証画像その3へ
10月25日
この日開催された日食情報センター主催の「日食報告会」で、星ナビ編集長川口氏が一連の画像盗用問題について謝罪したとの情報あり。
10月26日
同日、
「CAPA」2009年9月号に掲載された宮城氏名義の日食写真について、CAPA 編集部から「お知らせ」が発表される。「この画像は宮城氏が別のカメラマンに依頼して喜界島で撮影したものを宮城氏が買い取り宮城氏名義で提供したもの」と説明されている。宮城氏本人が喜界島を訪れたという記事の文面が間違いであった旨が記されているが、画像が盗作であるかどうかには触れられていない。
『CAPA』2009年9月号63ページに掲載しました宮城隆史氏提供の皆既日食の写真に関し、
「提供画像が宮城氏本人の撮影でないのでは」「喜界島で撮影していないのでは」といった
お問い合わせを読者の方からいただきました。この件に関し、当該記事の執筆者である深澤武
カメラマンを通じて本人に確認したところ、以下の点が確認されました。
■撮影場所については、喜界島にて撮影された画像である。
■撮影は宮城氏本人によるものではなく、ほかのカメラマンに依頼した画像で、その画像を
買い取り氏の名前にて提供しているものである。
■宮城氏本人は喜界島を訪れていない。
CAPA編集部では、宮城氏本人の撮影した画像としてではなく、あくまで提供画像として掲載した
ものであることを読者の皆様にご報告申し上げます。また、当該記事の中に「喜界島を訪れた」
など謝った表記がございました。この点に関し訂正するとともに、読者の皆様にお詫び申し上げます。
CAPA編集部としては、記事のテーマはあくまで深澤カメラマンの皆既日食撮影奮闘記を掲載する
ことが目的でありました。結果としては天候に左右され、深澤カメラマンの努力もむなしく、
皆既日食を撮影することができませんでした。そこで「本来ならこのような皆既日食が撮れる
はずだったのに」ということで、奄美大島の深澤カメラマン撮影地以外で当日の皆既日食を
とらえたものとして、今回掲載した写真を借用した訳です。それがこのような結果になってしまい、
誠に遺憾と考えています。今後は、編集部としてのより厳密な検証をしなければならないという
ことを自省し、編集を行ってまいります。
2009年10月26日
CAPA編集部
10月27日
東亜天文学会 web サイトに宮城氏の会員資格についての説明が掲載される。2008年以降は会費の入金がなく自然退会しているとのこと。
2009年7月の皆既日食に関する天体写真を始め、複数の天文雑誌・旅行
パンフレット等に掲載されている、ある人物の天体写真が盗作であったとの疑惑
があり、またその人物が小会会員かどうかの照会がありましたが調査の結果、
氏は2007年12月末までの会費入金後は会費の入金がないため既に
自然退会となっており現在は無関係です。(正式には2007年12月で退会)
さらに盗作騒ぎと退会とは何の関係もないことをご報告申し上げます。
(くわしい経緯等は星ナビ2009年12月号に掲載予定と聞いております)
(原田昭治)
11月4日
スターライト・コーポレーション大沼氏の blog で宮城氏問題についてのエントリーが削除される。
11月5日
星ナビ
- 前号に引き続き見開き2ページで盗作事件の経過説明。内容は10月16日の web での発表とほぼ同じ。アストロアーツ書籍に使われた宮城氏の盗作画像リストなど。
- 日食画像の盗用元である Druckmuller 氏のエニウェトク環礁での日食撮影紀行文を掲載。
- 付録の「星空カレンダー2010」の表紙にも Druckmuller 氏の日食コロナ画像を採用。
- 渡部潤一氏のコラムも盗作問題についての話題。
- アストロアーツオンラインショップで、宮城氏の盗作画像が掲載されたバックナンバーのうち、元画像の作者と連絡が取れない号を販売停止に。
天文ガイド
- 「情報BOX」の冒頭に約 1/5 ページのサイズでお詫びを掲載。
当社出版物における不正画像の掲載について
弊社(株)誠文堂新光社発行・発売の「月刊天文ガイド」・「天文年鑑」に掲載された天体写真作品の中に、
宮城隆史氏による画像の盗用・科学的事実に基づかない画像処理および撮影データの改ざんをした投稿作品を
掲載してしまいました。
この事実は、天体写真を楽しみにされている皆様にたいへん不快な思いをさせてしまう結果となり、天文ガイド
編集部および天文年鑑編集担当員一同、深く反省し、心よりお詫び申し上げます。また、ご指摘いただいた
皆様にお礼を申し上げるとともに、今後このような事が起こらぬよう、より一層努力してまいります。
11月13日
2ch 住人により、「CAPA」2009年9月号に掲載された宮城氏の喜界島皆既日食画像も盗作であることが判明。→
盗作検証画像その9へ
撮影は宮城氏本人によるものではなく、ほかのカメラマンに依頼した画像で、その画像を買い取り
氏の名前にて提供しているものである
という説明(おそらく宮城氏が編集部に対して行った説明)自体も虚偽ということになった。
12月5日
星ナビ
宮城隆史氏による一連の画像盗用問題についての調査は前号での報告から大きな展開は無いが、法的措置に関しては
「検討」から「準備」へと段階をひとつ進めた。とはいえ、比較相対化と時の流れに紛れて編集部の反省点を矮小化
しないよう留意することを忘れてはいけない。編集部を客体化しての自己批判が終わっていないからだ。(川口)
- 「創作モラルと画像処理 デジタル天体写真再考」と題する10ページの特集を掲載。デジタル作品を発表している代表的なメンバーによる座談会を載せている。(参加者: 岡野邦彦・上坂浩光・東山正宜・古庄歩・川口雅也・川村晶・飯島裕)
天文ガイド
- 「読者サロン」欄に「画像盗用問題について」と題する読者からの投稿を掲載。以下の編集部コメントを載せている。
●本誌2009年12月号25ページにこの件についてのお詫びを掲載いたしました。読者の皆さまに不快な思いをさせて
しまう結果となってしまった事実を重く受け止め、同様のことが今後起こらないよう、編集部一同努力してまいります。(さ)
12月29日
南日本新聞朝刊で宮城氏の盗作について報じられる。同紙にも2009年元日の日食特集で宮城氏の盗用写真が掲載されていたとのこと。(※ 2009年1月1日付、および2009年12月29日付の南日本新聞をお持ちの方がいらっしゃいましたら、該当記事の画像などをアップロードして
2ch 天文気象板 宮城隆史スレあたりに書き込んでいただければ幸いです。)
851 :名無しSUN:2010/01/08(金) 00:35:02 ID:hVNkyWF8
>>850
どもども
とりあえず無料データーベース検索したら、下の記事があることがわかった。
これから先を読むのは有料(誰か登録してないのかな?)。
図書館で閲覧できるかもしれないので探してみる。
>[掲載日2009年12月29日:朝刊]本紙にも盗用写真/撮影は
>イタリア人=那覇市の写真家
>南日本新聞社は、那覇市の男性写真家から写真提供を受け、
>2009年1月1日付の新年号・第 ... ち「トカラ包む“黒い太陽”」の
>写真に盗用があった。 男性は提供時に「2008年8 ...
>[掲載日2009年12月29日:朝刊]日食写真を盗用/ネットから
>那覇市の写真家=自治体、旅行社に提供
>国内で46年ぶりに観測された7月の皆既日食に関連し、鹿児島
>県内の自治体や施設、南日本 ... けた日食写真の一部が、他人
>の画像を盗用、加工したものだったことが28日まで ...
941 :名無しSUN:2010/01/12(火) 22:50:19 ID:1DveIcu8
>>851の記事。日経テレコンの記事検索から。
日食写真を盗用/ネットから那覇市の写真家=自治体、旅行社に提供
2009/12/29 南日本新聞朝刊 19ページ
国内で46年ぶりに観測された7月の皆既日食に関連し、鹿児島県内の自治体や施設、
南日本新聞社などが、那覇市内に住む40代の男性写真家から提供を受けた日食写真の
一部が他人の画像を盗用、加工したものだったことが28日までに分かった。写真家は
「インターネット上にある画像を無断複製、加工し提供した」と認めている。
(中略、星ナビで盗用が発覚したことなど)
他に提供を受けていたのは、奄美市や鹿児島県、薩摩川内市のせんだい宇宙館、
日食ツアーを企画した近畿日本ツーリストなど。それぞれインターネットホームページ(HP)、
ポスター、パンフレットなどに盗用の疑いがある写真を使った。HP画像は大半が削除されている。
近ツーとせんだい宇宙館は男性に事情を聴いた上で経緯をHPに掲載した。
南日本新聞は2009年1月1日付の紙面で提供写真2枚を掲載、うち1枚に盗用の事実があった。
(後略、星ナビの対応など)
本誌にも盗用写真/撮影はイタリア人=那覇市の写真家
2009/12/29 南日本新聞朝刊 19ページ
南日本新聞社は、那覇市の男性写真家から写真提供を受け、2009年1月1日付の
新年号・第3部の皆既日食特集に掲載。このうち「トカラ包む“黒い太陽”」の写真に盗用があった。
男性は提供時に「2008年8月に中国で観測した皆既日食のプロミネンスを自信で
撮影した」と説明。しかし写真がイタリア在住のアントニオ・コッコンチェッリ氏がロシア・西シベリア南部で
撮影し海外の天文関係インターネットサイトに投稿した写真と酷似していることが分かった。
このため本社は男性と面談し再度説明を求めたところ、盗用の事実を認めた。
盗用の事実を受け、本社は写真の撮影者であるコッコンチェッリ氏に対し経緯を説明。
写真の撮影者が同氏であると訂正した上で、これまでの写真掲載について承諾を得た。
2010年1月5日
星ナビ
- 見開き2ページで「見抜けなかった画像盗用と不正加工」と題する検証記事第3弾を掲載。宮城氏が行った盗作・加工の実例紹介や、問題発覚の発端となった過去3回の日食写真の盗作をなぜ見抜けなかったか、当時の編集部の対応を振り返っている。現在法的措置を準備中であることも記している。
おかしな点がまったく無かったかと問われれば「どこか引っ掛かるものはあった」というのが正直なところです。
しかし、その猜疑が「盗用の可能性」にまで深まることはありませんでした。「画像処理に時間がかかった」という
コメント付で、宮城氏からの投稿が届いたのが8月下旬。9月5日発売10月号の表紙として採用するか否かを
熟慮している充分な時間的余裕が無く、拙速な判断を下してしまったことも事実です。この浅慮に関して、
メールや電話、手紙などにて多くの批判をいただきました。この点に関しては真摯に受け止め、関係者の皆さん、
読者の皆さんに重ねてお詫びいたします。
- 読者投稿欄「星ナビひろば」に「天体写真は「写すもの」?「作るもの」?」と題する投稿を掲載。以下の編集部コメントを載せている。
画像盗用はネット&デジタル時代の利便性を負の方向に活用した行為ですが、正の方向に活用すればすばらしい
天体画像を作ることもできます。天体"写真"という言葉の意味するところは、1月号の座談会での話題のように
時代とともに変わっていくものだと思います。
天文ガイド
- 「読者サロン」欄に「信頼関係を大切に」と題する投稿を掲載。以下の編集部コメントを載せている。
●この件には多くのご意見をいただきありがとうございました。真摯に受け止め今後は一層努めてまいります。(さ)
1月19日
宮城氏がマックノート彗星他の盗作写真を多数投稿していたメーリングリスト「星の広場 HAL-News」で、事務局名によるこの事件へのコメントが掲載される。
③天体写真の不正加工、捏造事件について 事務局
昨年の秋以降、ネットその他の情報誌等で公開されていることで皆さんも既にご存知のことかとは思いますが、星の広場でも長い期間その人物の
写真・画像を掲載してきましたのでお詫び方々、紹介させていただきます。
事が表面化しましたのは、某天文誌の表紙に掲載された日食の画像が、ネット上で公開されている他人の画像を無断で使い巧妙に画像処理を
ほどこし自ら撮影した作品として発表掲載したことが、読者の精細な証拠指摘により判明し、編集者の本人事情聴取により不正加工、捏造を認めた
というものです。
本件が当会編集局に知らされたことから、当人に電話で事情の説明を求めたところ、日食だけでなく、2006年11/9の水星の日面通過の画像に
はじまり、その後、氏が発表した作品の多くに問われている不正加工があったと認めるものでした。あのホームズ彗星の蛸足のような尾の画像も
不正というものでした。その後、まさか大彗星マックノート2007年1月の見事な彗星画像もパスポートの調べで、オーストラリアの現地に行っても
いない捏造作品であったことが判り、編集局もショックのあまり愕然としたものでした。
その人物は沖縄県那覇市在住の宮城隆史氏(旧姓下地隆史氏)で、氏が十年以上前から会員として熱心に天体写真を撮影され、当会にもたくさんの
見事な(今となっては?)写真を発表されてきましたが、今回そのほとんどが不正加工、捏造といえるものであることがわかりました。
その後、本人からの連絡や謝罪の弁はありませんが、本会としても安易に投稿写真を掲載し続けたことを反省し皆様にお詫びいたします。
また、2006年11月以降の氏の報告や作品を削除抹消する事といたします。
デジタル時代の申し子、いつかあった考古学の発掘「神の手」捏造事件の天文版ともいえますが、素晴らしい熱意と技術、才能を過った方向に
使われた事を誠に残念に思います。
2月5日
星ナビ
ところで、宮城氏の画像盗用問題に対しては、これまで「法的措置を準備中」としていたが、2月にはもうワンステップ進める予定だ。
天文ガイド
2月17日
南海日日新聞に宮城氏の日食写真盗用問題についての記事が掲載される。
皆既日食写真を盗用、沖縄の写真家が謝罪
国内で46年ぶりに観測され、21世紀最大の天文ショーとして話題を集めた昨年7月の皆既日食。観測地となった奄美北部にも多くの観測者が
訪れたこの皆既日食に関連し、奄美の自治体や情報誌、南海日日新聞などが、那覇市在住の40代の男性写真家から提供を受けた日食写真の一部が
他人の画像を盗用、加工したものだったことがこのほど分かった。男性は本紙の取材に対し、「複数の原作者に無断で下絵見本としてダウンロード
して合成加工したもの」と認めて謝罪した。
昨年9月に月刊の天文ファン向け専門雑誌に掲載されたこの男性の皆既日食写真が、チェコ共和国の研究家男性が撮影した写真と酷似していると
指摘され、問題が発覚。その後も自治体や他の専門雑誌などにこの男性が提供、投稿した写真で不正に盗用、加工したものが複数あることが分かり
波紋を広げた。
奄美関係では、奄美市がホームページ(HP)上でこの男性の皆既日食写真を掲載していたが、皆既日食後すぐに盗用されたとみられる外国人男性
からメールで「自分の写真ではないか」との指摘があり、すぐにHPから削除したという。男性は2008年11月に奄美市で皆既日食の撮影方法に
ついて講演し、撮影ポイントなどをアドバイスしていた。
本紙は、男性の写真を2009年7月1日付別刷りの「皆既日食観光レジャー特集」で表紙を含めて計3枚使用。この3枚について、男性はいずれも
中国で撮影したものとし、「3枚のうち2枚は自分や友人を含め5人ほどの写真を加工したもの。無断使用の外国人の写真も含まれているが、どの人の
写真かもう覚えていない」と話した。
また男性は「これまでに雑誌などに20点ほど提供し、そのうち18点は同様の手法で加工したもの」とも語った。
男性は面談した際、「奄美の方々にご迷惑を掛けました」と謝罪。後日、南海日日新聞にメールで「新聞折り込み広告や観光パンフレットなどの商品
画像と同じように複製加工し、著作権侵害の垣根を越えてしまった。写真や商業用広告写真、CG写真制作などのすべての分野を永久に辞職したい」との
謝罪文を送信してきた。
またこの記事を受けて同日、奄美大島の情報誌「ホライゾン」の編集者ブログに宮城氏問題についてのコメントと本人の謝罪文が掲載される。「ホライゾン」にも宮城氏の日食盗作写真が使われていた。
皆既日食写真の盗用について
まずは、お詫びを申し上げないとなりません。ホライゾン28号と29号で、沖縄出身の天文写真家から借りた写真データが、盗用であった件です。
彼は、自身の言葉では、幼いときから隣人の写真家からカメラをおもちゃ代わりにして育ち、中学生のときにロトナンバーズで高額の金額を当てた
ことから、ロトの仕組みを解明し、21歳(!!)であった去年まで世界中の皆既日食を撮影して、様々なメディアに発表しているということでした。
皆既日食の写真は当方ではもちろん、撮影してはいないため、彼から借りたのでした。
しかし、昨年からの新聞発表によると、彼が故意に他人のデータを加工し、著作権を著しく侵害していたにも拘らず、自身の作品だという触れ込みで、
マスコミ媒体に天文写真を発表していたのです。
昨年の新聞報道で、彼が盗用をしていた事を知りましたが、連絡も取れず、真意を確かめる術がありませんでした。しかし、今日の地元紙で彼が
事実を認め、謝罪しておりました。なんということでしょう!!地元新聞も彼が提供した写真データを報道しましたが、それより以前に、ホライゾンでも
掲載していたのでした。信じられない事実に驚いております。彼からの連絡を待ちましたが、連絡がなく、仕方なく、こちらからのみの謝罪とさせて
いただきます。
21歳と言っていた歳は実は40代だとのこと。ロトで儲けたというのも事実ではないかもしれません。とにかくとにかく!!、なんでこんなことに
なったのか、まったくもって、信じられません。
18日に、彼からの謝罪文が届きましたので、全文を紹介させていただきます。
謝罪文
浜田様、ホライゾン編集部様、読者の皆様
このたびホライゾン様に今回提供いたしました日食画像の一部の画像は
複数の原作者に無断で下絵見本としてダウンロードして合体使用加工し、
新聞折り込み広告や観光パンフレットなどの商品画像(商業用目的広告)画像と
同じように、色、トリミング、角度、回転、ゆがみ、背景を変える、などして使い回し
複製加工修整や、複製加工CG写真化合成した不正行為を認め
商業用広告、創作CG写真、グラフィックデザインの領域と
一般写真の著作権侵害の垣根をはずしてしまった為に、
編集部、読者、関係者の皆様に多大なるご迷惑、不愉快、誠に遺憾な思いをさせてしまいました
事を重ね重ね深くお詫び申し上げます。
二度とこの様な広告画像を同じような加工不正行為を提供しないように責任を取り、
写真・商業用広告写真、CG写真制作、グラフィックデザインの全ての分野を永久に辞職いたします。
商業用広告写真目的でも、合体、加工複製するにあたり
原作者の下絵参照、引用先を口頭などではなく、明白に表示し伝えていなかったことも
重ねて深くお詫び申し上げます。
平成22年2月18日
宮城隆史
2月20日
社団法人日本写真家協会 (JPS) web サイトの「JPS会長のひとこと」欄に、会長である写真家・田沼武能氏による「
デジタル化と作者のモラル」という文章が掲載される。この中で宮城氏の日食盗作問題と、昨年の JPS 展に宮城氏が年齢を詐称して出展し入選を取り消された件が取り上げられている。
JPS会長のひとこと「デジタル化と作者のモラル」
写真と文:田沼武能
日本写真家協会会報142号巻頭言「進化するデジタルシステム」より
2009年9月29日付けの朝日新聞の夕刊に「皆既日食写真を盗用」という記事が三段にわたって掲載されていた。日本国内で46年ぶりに
観測された皆既日食の投稿写真を、アマチュア月刊天文雑誌『星ナビ』が表紙に使用したところ、画面に写っている恒星と太陽との
相対的な位置が、この写真の作者の説明する中国の杭州および鹿児島喜界島では撮影できないと読者から指摘された。結局、チェコ
共和国の著名な太陽研究家ミロスラフ・ドルクミューラー氏が南太平洋のマーシャル諸島で撮影した写真で、Webページに公開した
画像を無断で、複製加工したものであることを本人が認め謝罪した。と記している。さらに、『星ナビ』のホームページにも謝罪文が
掲載されていた。この人物、JPSの公募展に、22歳以下のヤングに応募してきている。その時は年齢が確認できないので、賞を取消した
人物である。天文学知識の少ない私たちでは、恒星と太陽の相対的な位置関係など分からないので賞に選んでしまったかも知れない。
たしか、その時の応募作品も天体関係の組写真であった。作者のモラルにかかわる問題といえよう。
最終更新:2010年10月31日 19:45