PBLチュートリアルについて

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***日本の医学部のPBLチュートリアル教育は上手くいっているのか? &bold(){【有志の会&IFMSA pre-COMEで「本当のPBL実践部会」を設立しました!】} ●PBLチュートリアルとは   ・PBL(Problem based learning)=課題(症例)に基づく学習アプローチ ・チュートリアル        =少人数制個別指導 =>&bold(){臨床実習前のシナリオに基づいた課題発見・解決型のグループ学習} =>&bold(){症例をもとにして少人数の学生がチューターの助言を得ながら}    &bold(){個々の問題解決に必要な事柄を学ぶ} =>&bold(){米国から輸入導入された大人数講義ではない新しい授業形態} PBLは米国を初め海外の医学部でさかんに行われている手法です。 日本では1990年に女子医大が初めて導入してから 現在では、日本の医学部の80%でPBLチュートリアル教育が カリキュラムに取り入れられているといわれています。   (PBLの詳細については後半参照) しかし、 これらに対する学生の反応は芳しくありません。 ・放置されて終わった ・PBLを行う意義・目的がわからない ・学生同士でおしゃべりしているだけ ・時間の無駄   。。。など。 また教員の方や 医学教育の分野においても ・日本のPBLは失敗である ・日本のPBLは上手くいっていない という話がちらほら聞かれています。 *なぜ日本の医学部のPBLはうまくいっていないのでしょうか   有志の会では     &bold(){-> 「本当の」PBLが行われていないから}だと考えています。 その理由として以下の3つの理由が考えられます。 ***理由1.PBLという名前だけ米国から輸入して、手法・中身を輸入しなかった ***理由2.学生のモチベーションが違う  ・米国:一度大学を出て「本当に医師になりたい」学生が経済的困難を承知で入学  ・日本:医師になりたいという強い目標を持った学生がいる一方      高校卒業時の成績が良かったという理由でなんとなく入学した学生も多い       -> 積極的に意見を言ったりディスカッションをしない     ->PBLが上手く進まない ***理由3.チューターのファシリテートが充分に理解されて行われていない   学生の自主性に任せる、ということを「誤解」してディスカッションにおいて   殆ど声を出さないチュ-ターの方が多くいます。       =>米国におけるPBLではチューターは「積極的に」発言します      ***<チューターの役割とは>   ・学生の思考・発言・議論を促す   ・「それは何故?」と学生に問い掛けることで    「あいまいな知識であったこと」 に気づかせる   ・学生が気づかなかった事象(患者さんの心理・背景・繋がり)に気付かせる    と、チュ-ターは積極的に介入し、議論を上手く導く  「ちゃんとしたファシリテート手法」を学ぶ必要があります。  しかし日本においてはチュ-ターの重要性が認識されていないことが多く、  チューターに対する「ファシリテート手法」の指導が行われておらず  その結果 &bold(){「学生の出席をチェックしたら、あとは適度に学生のディスカッションに口をはさんで  いればいい」という誤ったファシリテートがおこなわれている場合が多くあります。}      そこで有志の会では  ***「本当のPBL実践部会」を  IFMSA pre-COME(http://ifmsa.jp/)とコラボで設立いたしました。 ***【活動目標1】誰でも使えるような「工夫された」教授手法を紹介ー>普及させる   現在、以下の二つを取り上げています (詳細はセッション例を参照)     ***【手法1】樹形図マッピング ー>患者さんに関する一つ一つの情報(症状・生活習慣・背景)がどう関連しているのか   紙やホワイトボード状で繋げていく。 ー>病気だけでなく患者さんを「まるごと」理解する ー>病態生理や症状について、その繋がりが「視覚的」に分かる ー>机上だけのディスカッションではないので、楽しみやすい ー>グループ全員が参加しやすい。 ***【手法2】医師-患者ロールプレイング ー>患者役学生(高学年が望ましい)に「ある病気を想定した」人を演じてもらう ー>医師役の学生が「実際の医師になったつもり」になって問診(&身体診察)をしてもらう ー>終わったらお互いフィードバックを行う  1、実際の患者さんに会う前に問診・身体診察を充分に練習する機会をつくる  (日本の医学部では、問診・身体診察を充分に練習する機会は少ない大学が多い)     2.しゃべり方、アイ・コンタクト、身振り、雰囲気について    患者役ー>医師役へアドバイスをもらうことで、コミュニケーションについて学ぶ  3.患者役を体験してみることで、「問診をうけている時の患者さんの気持ち」を実感する    あまり自分の言いたいことが言えないんだなぁ、、、等。 ***【活動目標2】  ***学生でもルールとコツを学べば 学生チュ-ターになれることを実証する  チュ-ターは難しいことではなく、手法(コツとルール)を学べば誰にでも出来る!    ・実際にハワイ大学でPBLの授業を受けてきた学生を中心に   学生チューターの方法を学び、実際に医学生を対象にセッションを行う  ->アンケートを施行し参加者から反省点やフィードバックをもらう  ->学生チューター同士で、セッションの反省点を議論する   ***最終目標 ***本当のPBLの楽しさについて日本の学生&先生方に知ってもらう 【今後の計画】  各地でセッションを行ったり、既に各大学の学生団体で行われている  PBLの成功例やコツを紹介していけたらと思っています。 *【みなさんのご意見&ご感想&アドバイスをお待ちしております!】  他の団体からのコラボ提案、アドバイス、叱咤激励、、、etc  HP右上の連絡先へどしどしお寄せください!  今後ともどうぞよろしくお願いいたします!   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ***●PBLチュートリアルの概要(例) ・メンバー :5~8名程度の学生からなる小グループ+担当教員(チューター)1名 ・1回1時間、1週間に2~3回 ・対象学年:大学ごとに違う   1年~4年 、 4年生のみ など。。。。   【参考文献】 ・PBLチュートリアルの是非  医学界新聞 大西弘高先生  http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n2565dir/n2565_06.htm#00 ・佐賀大学 PBL改革ワーキンググループ最終報告書 2005   PBLの問題点やその解決策を提言しています www.med.saga-u.ac.jp/admdir/editor_img/File/PBL-kaikaku-002.pdf  ・PBLの導入によるカリキュラム改編  医学界新聞 青木洋介先生 http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n2554dir/n2554_04.htm
***日本の医学部のPBLチュートリアル教育は上手くいっているのか? &bold(){【有志の会&IFMSA pre-COMEで「本当のPBL実践部会」を設立しました!】} ●PBLチュートリアルとは   ・PBL(Problem based learning)=課題(症例)に基づく学習アプローチ ・チュートリアル        =少人数制個別指導 =>&bold(){臨床実習前のシナリオに基づいた課題発見・解決型のグループ学習} =>&bold(){症例をもとにして少人数の学生がチューターの助言を得ながら}    &bold(){個々の問題解決に必要な事柄を学ぶ} =>&bold(){米国から輸入導入された大人数講義ではない新しい授業形態} PBLは米国を初め海外の医学部でさかんに行われている手法です。 日本では1990年に女子医大が初めて導入してから 現在では、日本の医学部の80%でPBLチュートリアル教育が カリキュラムに取り入れられているといわれています。   (PBLの詳細については後半参照) しかし、 これらに対する学生の反応は芳しくありません。 ・放置されて終わった ・PBLを行う意義・目的がわからない ・学生同士でおしゃべりしているだけ ・時間の無駄   。。。など。 また教員の方や 医学教育の分野においても ・日本のPBLは失敗である ・日本のPBLは上手くいっていない という話がちらほら聞かれています。 *なぜ日本の医学部のPBLはうまくいっていないのでしょうか   有志の会では     &bold(){-> 「本当の」PBLが行われていないから}だと考えています。 その理由として以下の3つの理由が考えられます。 ***理由1.PBLという名前だけ米国から輸入して、手法・中身を輸入しなかった ***理由2.学生のモチベーションが違う  ・米国:一度大学を出て「本当に医師になりたい」学生が経済的困難を承知で入学  ・日本:医師になりたいという強い目標を持った学生がいる一方      高校卒業時の成績が良かったという理由でなんとなく入学した学生も多い       -> 積極的に意見を言ったりディスカッションをしない     ->PBLが上手く進まない ***理由3.チューターのファシリテートが充分に理解されて行われていない   学生の自主性に任せる、ということを「誤解」してディスカッションにおいて   殆ど声を出さないチュ-ターの方が多くいます。       =>米国におけるPBLではチューターは「積極的に」発言します      ***<チューターの役割とは>   ・学生の思考・発言・議論を促す   ・「それは何故?」と学生に問い掛けることで    「あいまいな知識であったこと」 に気づかせる   ・学生が気づかなかった事象(患者さんの心理・背景・繋がり)に気付かせる    と、チュ-ターは積極的に介入し、議論を上手く導く  「ちゃんとしたファシリテート手法」を学ぶ必要があります。  しかし日本においてはチュ-ターの重要性が認識されていないことが多く、  チューターに対する「ファシリテート手法」の指導が行われておらず  その結果 &bold(){「学生の出席をチェックしたら、あとは適度に学生のディスカッションに口をはさんで}&bold(){いればいい」という誤ったファシリテートがおこなわれている場合が多くあります。}      そこで有志の会では  ***「本当のPBL実践部会」を  IFMSA pre-COME(http://ifmsa.jp/)とコラボで設立いたしました。 ***【活動目標1】誰でも使えるような「工夫された」手法を紹介ー>普及させる   現在、以下の二つを取り上げています (詳細はセッション例を参照)     ***【手法1】樹形図マッピング ー>患者さんに関する一つ一つの情報(症状・生活習慣・背景)がどう関連しているのか   紙やホワイトボード状で繋げていく。 ー>病気だけでなく患者さんを「まるごと」理解する ー>病態生理や症状について、その繋がりが「視覚的」に分かる ー>机上だけのディスカッションではないので、楽しみやすい ー>グループ全員が参加しやすい。 ***【手法2】医師-患者ロールプレイング ー>患者役学生(高学年が望ましい)に「ある病気を想定した」人を演じてもらう ー>医師役の学生が「実際の医師になったつもり」になって問診(&身体診察)をしてもらう ー>終わったらお互いフィードバックを行う  1、実際の患者さんに会う前に問診・身体診察を充分に練習する機会をつくる  (日本の医学部では、問診・身体診察を充分に練習する機会は少ない大学が多い)     2.しゃべり方、アイ・コンタクト、身振り、雰囲気について    患者役ー>医師役へアドバイスをもらうことで、コミュニケーションについて学ぶ  3.患者役を体験してみることで、「問診をうけている時の患者さんの気持ち」を実感する    あまり自分の言いたいことが言えないんだなぁ、、、等。 ***【活動目標2】  ***学生でもルールとコツを学べば 学生チュ-ターになれることを実証する  チュ-ターは難しいことではなく、手法(コツとルール)を学べば誰にでも出来る!    ・実際にハワイ大学でPBLの授業を受けてきた学生を中心に   学生チューターの方法を学び、実際に医学生を対象にセッションを行う  ->アンケートを施行し参加者から反省点やフィードバックをもらう  ->学生チューター同士で、セッションの反省点を議論する   ***最終目標 ***本当のPBLの楽しさについて日本の学生&先生方に知ってもらう 【今後の計画】  各地でセッションを行ったり、既に各大学の学生団体で行われている  PBLの成功例やコツを紹介していけたらと思っています。 *【みなさんのご意見&ご感想&アドバイスをお待ちしております!】  他の団体からのコラボ提案、アドバイス、叱咤激励、、、etc  HP右上の連絡先へどしどしお寄せください!  今後ともどうぞよろしくお願いいたします!   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ***●PBLチュートリアルの概要(例) ・メンバー :5~8名程度の学生からなる小グループ+担当教員(チューター)1名 ・1回1時間、1週間に2~3回 ・対象学年:大学ごとに違う   1年~4年 、 4年生のみ など。。。。   【参考文献】 ・PBLチュートリアルの是非  医学界新聞 大西弘高先生  http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n2565dir/n2565_06.htm#00 ・佐賀大学 PBL改革ワーキンググループ最終報告書 2005   PBLの問題点やその解決策を提言しています www.med.saga-u.ac.jp/admdir/editor_img/File/PBL-kaikaku-002.pdf  ・PBLの導入によるカリキュラム改編  医学界新聞 青木洋介先生 http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n2554dir/n2554_04.htm

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