Solaris 10 でのパッチ適用

  • とにかく読んでおくべきもの
  • 基本的な考え方
    • Solaris 10 リリース以降、Sunは推奨パッチクラスターの提供を有償化した。
    • 無償で入手できるのは、パブリックパッチと分類されているもので、推奨(Recommended)パッチの大部分が含まれるが、すべてではない。また、クラスターではないので、リリース番号単位で個別に当てる必要がある。
    • 煩雑なパッチ適用を楽にするツールとして、GUIでの「Sun Update Manager」と呼ばれるものが提供されているが、それなりに重いツールであり、利用にあたっては個人情報と併せてシステム構成情報をSunに示す義務を生じる。(日本語マニュアル @ Sun)
    • インターネット上に晒すことがない個人用サーバならば、セキュリティーパッチの最新適用に神経を使う必要はないと(自分は)考える。重要機能の不具合修正に絞って適用するポリシーならば、昔ながらのpatchaddコマンドで十分対応可能。(日本語マニュアル @ Sun)
    • 有償パッチを入手するには、Solarisサブスクリプションを購入する必要がある。
    • 富士通機を所有している場合は、無償で富士通サイトから推奨パッチを入手できるらしい。SupportDeskサービスを契約することでパッチを入手できる。
  • パッチの探し方
    • パッチ検索 @ SunSolve を使う。
      • OS Release: Solaris 10
      • Architecture: SPARC または x86
      • OS Patches Only: チェックon
      • Recommended Only: チェックon
      • Show Obsolete: 通常はチェックoffでいいが、経緯を追いたい場合はonにする
      • 以下、Show minusHide Advanced Searchを開く
      • Released After: 何日前までの範囲で検索するか? 2009年10月時点で5/09リリースの対象分を検索する場合は半年(180日)程度
      • Public Patches Only: チェックon
  • 2009年10月時点で個人的に気になる Solaris 10 5/09用パッチ
    • SPARC用
      • iSCSI方面 141878-09 多数の不具合改修
      • kernel方面 141444-09 Jumbo Patch的な内容で、GbEの動作なども関係する
        • 5月7日にリリースされた 139555-08 は 5/09リリースに含まれているので適用不要
      • Samba方面 119757-16 Sambaバージョン 3.0.33 → 3.0.35
      • GbE方面 118777-14 GigaSwift(ce)を使っている人向け
        • 5/09リリースでは、118777-13まで当たってる状態なので、適用必要
    • x86用
      • iSCSI方面 141879-08 多数の不具合改修 ⇒ 2009年10月24日、実機確認によりOK
      • kernel方面 141445-09 Jumbo Patch的な内容で、GbEの動作なども関係する ⇒ 2009年10月24日、実機確認によりNG、地雷パッチと判断
        • このパッチを適用すると、ESXi 4からのiSCSIターゲット利用において、不具合が起こる(Solaris 10 10/09リリースに詳細を記載)
        • このパッチは、適用してしまうと削除ができないため、スナップショット、DDバックアップイメージまたはOS再インストールでリカバリする必要がある
        • 5月7日にリリースされた 139556-08 は 5/09リリースに含まれているので適用不要
      • Samba方面 119758-16 Sambaバージョン 3.0.33 → 3.0.35 ⇒ 2009年10月24日、実機確認によりOK
    • これらの改修は、2009年10月8日のSolaris 10 10/09リリースに含まれている
      • 不具合持ちの141445-09を含んでいるため、10/09は地雷リリースと判断したい
    • 5/09リリースに141445-09を除く一通りのパッチを適用するのが、安定稼動向けには良さげ。
      • 10/09リリースにて、破損パケット生成問題の回避策としてSunから提示されている LSO無効化を、5/09リリースに設定し、経過観察中。CPU負荷増大やアクセス速度低下は、特に現れていない。実際にLSOが無効化されているかどうかは不明。
最終更新:2012年12月22日 02:13
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。