SS 1/10のリワマヒ国 ある青年の災難(作:蒼燐)
宮城でのやり取り。
平 祥子「藩王!吏族が足りません。」
平 祥子「藩王!吏族が足りません。」
(絵:シコウさん)
兼一王 「え、マジデ?」
平 祥子「このままでは藩国の危機です。」
説明:一時間前に尚書省から届いた吏族の招集人数は2名となっていた。
規定人数を出仕しなければ尚書省から厳しいお叱りを受けてしまうのである。
規定人数を出仕しなければ尚書省から厳しいお叱りを受けてしまうのである。
兼一王 「うーん、しょうがない。」
平 祥子「どうするんですか?」
兼一王 「引き抜きだ。」
数時間後、放課後の学校にて。
教師 「藩王から緊急の連絡だ、なんだろう。」
シキュウガッコウデイチバンユウシュウナセイトヲオシエテクダサイ。ハンオウ。
教師 「……なんだ?これ。掃除の人手でも足りないのか?」
時々兼一王から、「掃除するので生徒を派遣してー」というよくわからない電話を受けていたので、
今日もそれかぁと思った教師。
今日もそれかぁと思った教師。
教師 「それにしても今回は電報とは手が凝っているな~」
イド 「せんせーい。宿題今もって来ましたー」
教師 「遅かったな、イド。(ちょうどいいや~)」
イド 「朝家から持ってくるのを忘れてしまって……」
教師 「わかったわかった。とはいえ遅れたのは感心できないなぁ。遅れたペナルティーとして兼一王のところを手伝ってきなさい。」
イド 「はーい。」
数分後、宮城にて
イド 「すいませーん。先生に言われて来たのですが。」
平 祥子「君ね、さぁこっちに着てこれに着替えて!」
イド 「(宮城内用の服なのかなぁ)わかりました。」
平 祥子「あ、その前にこれにサインして!」
イド 「はぁ。(いろいろ手続きがあるんだな、きっと。さらさらっ)はい、これでいいですか?」
平 祥子「……よしこれでとりあえずOK。着替えたらそこにあるマニュアルを見ておいて。」
イド 「もぞもぞ(マニュアルまであるのか、すごいなぁ)」
さらに数分後、
(絵:シコウさん)
イド 「……あの~この服って……」
平 祥子「さぁ、こっちに来て。」
兼一王 「よく来てくれたね。」
イド 「(わぁ、藩王様だ)遅くなりまして申し訳ありません。」
兼一王 「大丈夫ですよ。……さてと。」
兼一王 「ただいまよりそなたを吏族とする。がんばってくださいね。」
イド 「……………………えっ?」
平 祥子「さぁ、これからみっちり吏族としての知識を身に付けてもらいますから覚悟してくださいね(にやり)」
イド 「そんなばかなぁーーーーーーーー」
それからイドにとって地獄の日々が始まったのは言うまでも無い。
(作:蒼燐さん)