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補給士官(職4)

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riwamahi

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補給士官(職4)


i言語

L:補給士官 = {
 t:名称 = 補給士官(職業4)
 t:要点 = バインダーに挟んだ書類,ボールペン,軍服
 t:周辺環境 = 補給物資
 t:評価 = 体格1,筋力1,耐久力1,外見-1,敏捷4,器用1,感覚1,知識4,幸運1
 t:特殊 = {
  *補給士官の職業4カテゴリ = ,,,派生職業4アイドレス。
  *補給士官の消費削減効果 = ,,,所属部隊の戦闘での食料、燃料の消費を75%削減する。この特殊能力による効果は重複しない。
 }
 t:→次のアイドレス = 資源削減計画(イベント),補給所の建設(イベント)

HQ継承

 ※食糧生産地HQ認定の継承(第3世代)により、任意の評価値は+1される
 ※食糧倉庫HQ認定の継承(第2世代)により、任意の評価値は+1される
 ※知識を評価+することを申告。
 ※以上のHQ補正により、評価値 知識+2される。

設定

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(イラスト:さやさん@わかば)


 リワマヒ国は最低限の戦力しか保有していない最弱の国である。
この国に生きる者は皆、無用な争いを望まない。
共に和する国には争いなど似合わない。
リワマヒ国の藩王となった室賀兼一が最初に打ち出した政策は、過剰戦力の放棄だった。


 それは育むことの尊さを知っているから。
破壊は一瞬で訪れる。しかし再生や復興には莫大な労力と時間が必要になる。
古来より洪水と闘いながら作物や果樹を育ててきたこの国には
その痛みと悲しみが身に染みているのである。

争いは何も生まない。
周辺諸国の脅威となり得る戦力を保有するよりは生産力の向上を目指そう。
これが、後に食糧大国と呼ばれることになるリワマヒ国の始まりである。


 生産力のみに心血を注いだ結果、この国は食糧しか無い国となった。
金は無く、人は少ない。しかし食糧だけは莫大に生産される。
そんなリワマヒ国にできることといえば糧食の供給くらいのものだった。
幸か不幸か少人数国家のため国内での食糧消費量はそれほど多くない。
余剰分の食糧を市場に投下すれば資金を得られるし、食糧不足の国も助かる。
八方丸く治まるではないか、といった具合である。
その頃、ニューワールドではいくつかの戦闘が発生しており、軍事力の強化が叫ばれていた。
気がつけば、他国との戦力差は埋めようのない程に広がっていた。


 リワマヒ国の戦闘力は低い。今となってはどんなに頑張ったところで戦力外とならざるをえない。
だが、戦争において重要なものは戦闘力ばかりではない筈である。
弱いなりにも戦闘に貢献できるよう、戦術を模索する日々が続いた。


 そして、転機が訪れた。
極秘裏に決行された大統領邸襲撃事件である。
不本意ながらクーデターという形になってしまってはいるが、
リワマヒ国は国家の命運を懸けてこの作戦の実行部隊へ物資援助を行った。
国庫を開放して物資をかき集め、実行部隊が存分に実力を発揮できるように送り届けたのである。
戦力となれなくとも戦う術は存在する。
これがリワマヒ国の兵站運用の第一歩であり、
この経験によってリワマヒ国は兵站国家として補給技術の向上を目指すこととなったのである。

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(イラスト:シコウ)

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 とあるリワマヒ国の昼下がり。宮城では国民を全員集めた大掛かりな講義が開かれようとしていた。
(といっても10人足らずだったので、さながら少人数制の塾のようである。)

 右手に指し棒、左手にはテキストを持った人物が教壇に立っている。
リワマヒ国藩王、室賀兼一その人である。異様に張り切っている。結構形から入るたちみたいだ。
「はい、というわけで今日は後方補給についてみっちり覚えてもらいますからね。」
おや、リワマヒ国の技族にして護民官であるシコウは一人用コタツの中から手を上げている。
「はいはーい、質問ネゥ。」
「なんでしょうか、シコウさん?」
「何で急にこんな授業するネゥ?」
確かに急であった。学生に至っては授業中だったため体操着姿だ(どうやら体育の時間だったらしい)
「いやぁこの前の戦いで兵站システムを運用してみたんですが、結論として皆さんにも補給士官の知識があったほうがうまく使えそうだなぁと思いまして。」
「ふむふむ、納得ネゥ。けど何でこんなに急ネゥか?」
「えーと、近いうちにまた戦闘があるらしいので早く備える必要が出てきたんですよ。」
「だからネゥね、了解ネゥ!」

よく見るとテキストには「今日から君も補給士官!~たった3日で君も裏方スターだ~」と書いてある。

ここから地獄のようなレッスンが始まった。補給品のチェック方法から始まり、リストの記入方法、補給品が早く運ばれるような催促テクニックまでを短期間で叩き込むのである。
ちなみに講師役の室賀はこの講義のために昨日から資料を読み漁ったものの、結局参考書はわかりやすいものが良いという判断であの参考書を選んだらしい。

最終日、そこにはへとへとなリワマヒ国民が座っていた。
「はい、お疲れ様でした。皆さん真面目で飲み込みが早くて助かりました。」
そういう室賀もへろへろである。よろよろしながらダンボール(NOT、I=D)を引っ張ってきた。
「さぁ、がんばった皆さんにプレゼントです!」

やったー!と喜ぶ国民。
塩むすびの経験から、ただで何かもらえるとあって大喜びである。
口々に「なにかな?」「おいしいもの食べたいー」と話している。

「プレゼントはこれです!」

中から取り出したものはなんと……
「特注のバインダーとボールペンのセットです。これでバリバリ仕事しちゃってください!」
うへぇという国民一同。それを無視して話し続ける室賀。
「裏には雁木輪に蔓柏の家紋をあしらってまして、あぁボールペンは予備もたっぷり用意しましたからバンバン使ってくださいね。なおこのボールペンは窒素ガス加圧によってなんと逆さの体勢でも……」

……すでに部屋には室賀一人が残されていた。

(文:薊(前半部),蒼燐(後半部))






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