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植物型ウォードレスの開発(イベント)

最終更新:

riwamahi

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植物型ウォードレスの開発(イベント)


イベントiデータ

L:植物型ウォードレスの開発 = {
 t:名称 = 植物型ウォードレスの開発(イベント)
 t:要点 = 一般性能要求{
植物型ウォードレスはバイオテクノロジーの発達によって生まれた新たな可能性である。これは人と共生する植物種として作られ、人を包むように機能して人の性能の全般を強化するようにできている。
 }
 t:周辺環境 = 森
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *植物型ウォードレスの開発のイベントカテゴリ = ,,,藩国イベント。
  *植物型ウォードレスの開発の位置づけ = ,,,生産イベント。
  *植物型ウォードレスの開発の内容 = ,,,このイベントを取得した国は、その国用の植物型ウォードレス(アイテム)を作成できる。作成したものにあわせてアイドレスが作成、公布される。
 }
 t:→次のアイドレス = なし

植物型ウォードレスiデータ

L:謙者 = {
 t:名称 = 謙者(ウォードレス)
 t:要点 = なし
 t:周辺環境 = なし
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *謙者のアイテムカテゴリ = ,,,着用型アイテム。
  *謙者の位置づけ = ,,,{ウォードレス,兵器}。
  *謙者の着用箇所 = ,,,全身に着用するもの(ウォードレス)。
  *謙者のみなし職業 = ,,,<歩兵>。
  *謙者の着用資格 = ,,,{着用可能(ウォードレス),みなし職業({<歩兵>,<偵察兵>})}。
  *謙者のイベント時食料消費 = ,,,(戦闘イベント参加時)食料-1万t。
  *謙者の人機数 = ,,,2人機。
  *謙者のアタックランク = ,,,AR12。
  *謙者の全能力補正 = ,,,全能力、評価+3。
  *謙者の白兵距離戦闘行為 = 白兵距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。
  *謙者の近距離戦闘行為 = 近距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。
  *謙者の遠距離戦闘行為 = 遠距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。
 }
 t:→次のアイドレス = 偵察型ウォードレスの開発(イベント),本格的ウォードレスの開発(イベント),次期主力ウォードレスの開発(イベント)

植物的設定

植物型ウォードレス“謙者”(けんしゃ リワマヒオバケヘゴ)


分類
界 : 植物界 Plantae
門 : シダ植物門 Pteridophyta
綱 : シダ綱 Pteridopsida
目 : ヘゴ目 Cyatheales
科 : ヘゴ科 cyatheaceae
属 : ヘゴ属 Cyathea
種 : リワマヒオバケヘゴ C. riwamahi-humblesera

学名:
Cyathea riwamahi-humblesera
和名:リワマヒオバケヘゴ

解説:
リワマヒオバケヘゴ (Cyathea riwamahi-humblesera、謙者 けんしゃ) は、リワマヒ国のバイオ技術により人工的に作られたヘゴ科の多年生のシダ植物である。リワマヒダキツキヘゴを大元として人工的に育成された。
人を媒介に殖える生態をもち、若芽が衣服のように人体に寄生することで被寄生者の身体機能を強化する。

着用者を選ばない点に着目したリワマヒ国陸軍兵器工廠により、「植物型ウォードレス 謙者」として正式採用に至った。

特徴

 外見上は巨大なヒカゲヘゴに似た幹を形成する。幹の高さは10~15m、最大で30mほどとなり、葉だけで3m以上になる。 幹から生える葉はすべて栄養葉であり、胞子葉は若芽に出る小葉のみである。
 大きな特徴として、幹頭頂部より袋状に変化した小葉を生やした若芽を数本生やす。一見して背骨の入った宇宙服のようにも見えるこの若芽は、内側に人間等の動物が侵入することで伸縮、包むようにその表面を覆い、内側に侵入した動物に寄生する。
小葉の内側の胞子のう群からは胞子を核とした粘液の球が形成され、内側に侵入した動物と密着する。若芽は茎、葉をもつ他、着用者の排出物を栄養とする為の根が内側にも生える。
この若芽および胞子は表面から一定量以上の水分を失うことで被寄生者より自然に剥がれ落ち、生育に適した環境であった場合、その場にて発芽する。
この性質によりリワマヒオバケヘゴは若芽に侵入した動物に寄生して種を伝播させる。 しかしながら在来品種に改良を重ねた結果として、種としては脆弱で、育成環境においては人工管理された環境を必要する。

被寄生者を取り込む植物のメカニズム

 植物は動かないというイメージがあるが、これは正しくない。例えば花をつける植物であれば朝にはつぼみを広げ、夕には閉じる。 より早い動きの例としては、オジギソウは刺激を与えると対で並んだ葉を合わせる動作を行う。 
 ほかにも、食虫植物であるハエトリグサは、双葉のように広げた葉に虫が入ると、葉を素早く閉じて虫を閉じ込めてしまう。トリガープラントと呼ばれる植物はさらにすばやく、花に止まった虫に花粉を付けるため、虫におしべを叩きつける動作をする。
 これら植物は感覚毛と呼ばれる接触にて微弱な電気を発する細胞を表面に供え、それらが発する微弱な電気に反応する伸縮細胞によって動いている。

胞子粘液球(液体筋肉)

胞子のうより出される粘液球の粘液こそ、リワマヒオバケヘゴ最大の特徴である。
この粘液は高い浸透力をもち、寄生された動物の表皮に浸透して寄生先の活動を助ける。
液中には糸状の伸縮細胞(弾糸)が多量に浮遊しており、筋肉が動く際の微弱な電気信号を受けてこの細胞が緊縮、弛緩することで、働きを持つ。
この粘液は若芽下部に備えられた小葉の一部である「さく」の中にも大量に存在し、寄生者の脚部への緊張による電気信号を感知して爆発的に伸展する。例外的に、「さく」内の伸縮細胞は直列につながり繊維状をなしており、伸展時は被寄生者に驚異的な機動性能を与える。

リワマヒオバケヘゴについて

原種

●リワマヒダキツキヘゴ

imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
リワマヒ国の豊富な植物相にて発見されたヘゴ科の植物。リワマヒオバケヘゴの元となった植物。
アサクサの森と呼ばれる、シダ植物を中心とした樹海にて採取できる。

リワマヒ特有のヘゴ科植物で、姿かたちは普通のヘゴと変わらないが、小型で高さは90cmほど。葉の付け根に小さな若芽を形成し動物に寄生させるという特徴をもっている。
広義のシダ植物ではあるが、その姿はむしろ巨大なコケを思わせる。
若芽にはかぎ状の毛が生えており、これを動物の毛に引っ掛けることによって体に付着、芽から直接毛根を伸ばし着床する。
着床した若芽はそこで発芽し、光合成と寄生した動物から養分を吸って急速に成長、
ある程度成長すると小葉を伸ばし、葉の裏の胞子のうから胞子の散布を始める。
一定量の胞子を散布した若芽は自然に枯れ落ち、寄生された動物に後遺症などが残ることはない。
胞子の散布には様々な方法があるが、このダキツキヘゴは動物に胞子の散布を手伝わせることによって広範囲への胞子散布を成功させている。
ダキツキヘゴはこの特性を元に植物型ウォードレスの元株となった。

コラム:アサクサの森
リワマヒ国の中央から北にかけての東部一帯は、一面に広がる密林エリアとなっている。その中でも特に、他には見られない珍しい動植物が多数生息する地域、それが「アサクサの森」と呼ばれるエリアである。
西をイリヤ樹海、東を長城に挟まれたこの森は、昔からリワマヒの植物層の中でも特に変種や亜種が育ちやすい場所であり、通常種でも他の森よりも大きく生育するものが多いことが、研究者の調べで判っている。だが、そうした生育差が出る理由までは、まだ明らかにはなっていないのが現状である。
リワマヒオバケホウセン樹、コタツモドキソウ、リマワヒケムリタケなどもこの森に生息する珍しい植物に数えられ、シダ植物の豊富さでは他に類を見ない。沼沢地も多く、けして足を踏み入れやすい環境ではないが、それでも多数の研究者達が訪れ、今日も熱心にこの森の動植物の研究を進めている。

分布

由来種であるリワマヒダキツキヘゴとは幹などの特徴について類似している部分があるが、リワマヒオバケヘゴは育成環境にかなりナーバスであり、実質的に人工管理された環境が必要と見られている。
自然界に適応する環境が存在しうるかに関しては今だ調査が及んでおらず、科学的なデータの蓄積が必要である。

近似種等

リワマヒ軍医大学生物資源研究センターにて開発されたリワマヒオバケヘゴには、研究過程にて派生した近似種がいくつか確認されている。
  • リワマヒボウドクヘゴ
 被寄生者を胞子粘液球に由来する半透明な膜で包むタイプ。特に加工の必要なく外が見え、全身を包むことから防毒服として機能した。外気の毒を遮断する点については高く評価されたが、着用にひどく時間がかかる事からお蔵入りとなった。
  • リワマヒハナミツヘゴ
 被寄生者を包む粘液が蜜として食用に耐えるようにしたもの。蜜はアミノ酸とミネラル分、澱粉を含む。また内部に根を備え、根圏微生物とともに被寄生者の排出物を分解する。 長時間の着用に耐えたが水分の補給と悪臭に問題が生じる事からお蔵入りとなった。

植物型ウォードレス「謙者」とは

外見(男性型)

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外見(女性型)

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利用・着用方法

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 ずんぐりとした宇宙服に見える若芽は、幹を傷めないよう切り離され、通常は保存液に浸され保存される。切り口を含め全体を水(または保存液)に浸して保存されていた若芽は、下着姿になった着用者が背負うような形で着込む。
ウォードレス「謙者」として利用する際は、首から上の部分には植物由来の樹脂によって作られた透明のカバーを手で取り付け、やはり天然由来の樹脂で糊付けして用いられる。

 なお、ウォードレスとして運用の際は常に水気を必要とすることから、着用者は別途水筒を肩掛けにするなどして確保しておく必要がある。このことから制式名を「覚者」とする案も出されたが、恐れ多いという事で変更された。「謙者」とはへりくだるもの、の意味。

着用限界時間

人口筋肉を用いるWDには着用時間の限界というものが存在する。
これは単純に皮膚のかゆみを抑える薬品の効果時間によるのだが、植物由来で肌に優しい『謙者』にも時間制限が存在する。
とはいえそれは着心地の問題ではなく、植物型WDゆえの理由による。すなわち、『謙者』が生物であるという点である。

『謙者』は一定量の水分を失った時、および寄生から48時間が経過した段階で被寄生者から自然と剥がれ落ちる。
前者は乾燥が生育に適した条件の一つだからであり、後者は寄生対象となる大型動物の生活活動半径を考慮した場合、おおよそ48時間あれば十分な範囲へと胞子を散布することができるからである。とするのが研究者による共通見解である。

なお、理論上は水分さえ補給してやれば48時間までの連続着用が可能ではあるが、トライアルにおいて8時間までならば着用に問題ないという結果までしか出ておらず、それ以上の時間の活動に関しては人体にどのような影響を及ぼすか不明である。よって今後の科学データの蓄積が必要である。

生理反応に対する処理.

 『謙者』はいったん脱いでしまうと枯れて土へと帰ってしまう。そのため脱がなくてもいいように生理反応には植物に存在している維管束を上手く利用する事で対応している。導管、師官の水や光合成産物などを運ぶ性質を利用して排泄物をタンクであるリワマヒオバケカズラへと運ぶ能力があった。

コラム:オムツイラズ (学術名:リワマヒオバケカズラ)

排泄物の処理。当初開発陣はこの問題に対し、「最悪、おむつで戦場に向かってもらうことになる」と弱気であった。
だが、運用試験を行う際、リワマヒオバケヘゴには幸運にも寄生対象の排泄物を栄養にする機能が発見され、その性能はトイレパックに勝るとも劣らない結果を示した。
タンク容量をオーバーし溢れる可能性のあるトイレパックに比べ、リワマヒオバケヘゴのそれは適宜分解・吸収を行うため稼動限界まで交換不要であると考えられたのである。

リワマヒオバケヘゴの内部に自然な形で存在したそれは、当初リワマヒオバケヘゴの一部であると思われていたが、これはそれは勘違いであった。
実際には全く別種の植物であり、大型生物に寄生することで分布範囲を広げるリワマヒオバケヘゴに更に寄生する他力本願な横着者である。

リワマヒオバケヘゴから切り分けたタンク部分の形状及びその機能がウツボカズラを連想させるところから「リワマヒオバケカズラ」と名づけられたが、発見されたばかりということもあり生物学的な関連性は研究中である。

余談だが開発陣はオムツイラズの愛称で呼ぶことが多い。

生産

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 リワマヒ陸軍兵器工廠ではリワマヒオバケヘゴの完成を持って植物型ウォードレスの嚆矢としたものの、その生産プロセスの特異さからI=D工場での生産をあきらめ、増産のための新施設設立のために用地確保を進めている。増産には農業設備を利用する目論見であるが、栽培に適した土壌への改良方法については科学的なデータの蓄積が必要である。

植物型ウォードレス「謙者」の兵装・オプション


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謙者は頭部にヘルメット、背部及び腰部にナップザック、ウエストバッグを装備し、水筒、各種兵装を収納することで携行装備に関する幅広い要求に対応している。
以下に基本的な兵装設定を記す。各兵装に付随する装備品については各項を参照にされたい。

基本兵装

謙者の基本的な兵装である。 スリングスティック、煙幕弾、さく裂弾、シャベル、ガスマスクを装備する。
南国人としての活動(農作業他生産活動、医療活動など)が可能であるように手指が自由に動かせるようになっている。

戦闘用兵装

浸透攻撃、強襲作戦用の兵装。
基本兵装に加え、白兵戦用の防具、背部雑のうには長時間行軍に耐えるよう大型水筒を装備。さく裂弾を応用した樹脂製指向性散弾、小口径サブマシンガン、小口径サブマシンガン、剣鉈、ロープとフックショット、マグライトを備える。

対戦車戦闘兵装

対RB、I=D級への攻撃を行うための装備。基本兵装に加え、樹脂製指向性散弾のほか、りゅう弾、さく裂弾を装備する。
これにより、歩兵の柔軟性を維持しつつ対戦車戦能力を得た。

後方支援兵装

戦闘支援に用いられる装備。
基本装備のスリングスティック他に代わり一人牽きのリヤカー、マウンテンバイクを装備する。これにより、動力なしに物資を輸送できる他、怪我人や病人等を運ぶことができる。

水中活動兵装

水場での運用を考えられた兵装。
水筒の代わりに背部に別途酸素ボンベを装備する。なお呼気はヘルメットを通じ植物部に吸収される。
渡河、ある程度の潜水には耐えるものの水密性は考えられておらず、素潜り以上のことはできない。

極地兵装(乾燥地帯)

湿度の極端に低い地域での兵装。 全身を布で覆い乾燥を防いでいる。

極地兵装(寒冷地)

謙者は寒冷地での運用を想定しておらず、このようなものはない。宇宙環境も同様である。

謙者の装備

攻撃に使用する兵装について以下に記載した。
なお、これら兵装は以下に列挙したもの以外にも常人用の装備がそのまま利用できる。
これは謙者の運用理念として、謙者を誰もが幅広く運用するためには需要に応じた様々な道具を簡便に都合できるほうがよい、と考えられた為である。
図(男性版三面図)では左に小口径サブマシンガン、右にオートマチックピストルを装備している。

ヘルメット

植物型WDの頭部はフルフェイス型マスクで覆い外気を遮断し機密性を高めることをコンセプトとして開発された。
これは生きているリワマヒダキツキヘゴを使うことで体面との密着度を高めることに成功、高レベルの機密性を保持することに成功した。リワマヒヒダツキヘゴが寄生型植物であり着床者に不快を与えることなく共存するため装着者が快適なのも利点である。
加えて、呼気を吸収し光合成を行い酸素を供給することができるため、密閉型でありながら『吸気弁』『排気弁』を付けることなく呼気を行うことが可能である。
『吸気弁』『排気弁』をつける必要がなくなったことで伝声器に面積をとることが可能になり、音声による意思の疎通が非常に容易になった。
全体的にはガスマスクを模した形状を用い、マスク部にはフィルター型吸収缶方式を取り入れた。
フィルター型吸収缶交換方式を取り入れたことで、フィルター缶を防毒等用途にあわせて取り替えることで幅広い対処が可能になっている。また、眼鏡着用者であっても無理な圧着をするわけでないためフレームの歪みなどの心配がない。
アイピース部分にはリワマヒボウドクヘゴ由来の樹脂を別途用いることでクリアな視界の確保に成功した。
アイピース部分を大きくとったことにより、広い視野を確保しつつ密閉型にありがちな閉鎖感がない。

問題として、リワマヒダキツキヘゴの特性『一定量の水分を失った時』『寄生から48時間が経過した段階で被寄生者から自然と剥がれ落ちる』より、時に著しく機密性を失う可能性がある。
また、これら素材は全て植物から作られているため着用者を選ぶことがない反面、ボディ部分と同様に連続装着時間には限度が存在する。
これについては、首周辺に水分補給用ボトルを用意することで、植物型WDを維持するための水分を密閉型マスクでも補給を可能にしている。また、後発として、大きな伝声器部分の加工により下部に開閉カバーを装着し水分を補給することが可能としたタイプも開発された。

小口径サブマシンガン

全長 625mm  重量 3.2kg  口径 5.7mm×28  装弾数 30発  有効射程 300m。
対テロ特殊部隊向けにリワマヒ兵器工廠が開発したサブマシンガン(短機関銃)。
ボルトを閉鎖した状態で発砲するクローズドボルト方式と反動の少ない小口径弾(後述)、固定式ショートストックが採用されたことで銃自体の振動が抑えられ、屋内戦闘における高い命中精度を誇っている。
各部位は共通のピンで留められており、メンテナンスの容易さにもつながっている。
軽量の小口径弾を高い命中精度で高速射出することで運動エネルギーを極めて狭い範囲に集中させることが分かっており、ライフル弾並みの貫通力を持ちつつも、軟体への着弾時には不正回転を生じさせることによる高いマンストッピングパワーを両立した。
銃口部にはフラッシュハイダーを装備し、強装弾にも対応している。

剣鉈(けんなた)

片手持ちに適した、刃渡り39.39cm(一尺三寸)の鉈。両刃で刃先と切っ先を備える。
刀身の重さを利用して叩き切ることによって切断するため、刀身は厚く丈夫である。ほおの木の焼鞘にいれて腰から下げて携帯する。図(女性型の携行装備)では鞘が見られないが、これは全体のシルエットを描くためにあえて省略されたもの。

スリングスティック(クロス)

全長 950mm  重量 1.2kg  口径 約60mm  装弾数 1発  有効射程 650m。
謙者の特徴的な装備で、先に網の付いた棒状の器具。網に各種投擲弾を入れて振ることで手で投擲するよりも速く、より遠くへ投擲する。その初速は160~260m/sと兵器としては低速であるが、ほぼ無音で射出できる点が評価された。なお、装てん中はスティック内でボールを揺すり、遠心力を利用して保持する。
攻撃に際しては煙幕弾、リワマヒオバケホウセンの実を利用したさく裂弾、自身の粘液球を利用した粘着弾などをスリングスティックで投擲する。白兵に際してはスリングスティックの下端による打突を行う。なお、打ち合いを想定して肩あて、肘あて等の防具を用いる場合もある。

さく裂弾

リワマヒオバケホウセンの実を利用したさく裂弾で、衝撃によって直径6mm程度の種をばら撒く。破裂した実から飛び出す種の初速は300m/sを超える。

粘着弾

謙者の粘液を元に調整された粘着弾。とりもちのようにはりつき、歩兵の動きを阻害する。

煙幕弾

リワマヒケムリタケの胞子を封じ込めたカプセルで、割るとケムリタケの胞子を猛烈な量噴き出し周囲の視界をふさぐ。

りゅう弾(火炎弾)

発火点の低い油を充填し、リワマヒオバケホウセンの実を利用した発火装置を付けた火炎瓶。

指向性散弾(樹脂製)

リワマヒオバケホウセンの実を利用した指向性散弾。樹脂製で生分解性をもつ。

リヤカー

後方支援装備のひとつで、一人牽きの2輪式荷物運搬具。マウンテンバイクと併用して、燃料を用いずに物資や負傷者の搬送を可能とする。

マウンテンバイク

後方支援装備のひとつで、山岳地帯などの高速移動に用いるほか、リヤカーの牽引に用いる。クロモリ鋼を素材に用い、フルリジッドシャーシ、26インチHEホイール、機械式ディスクブレーキを採用することで、高い耐久性と制動性能、修理の容易さ、部品調達の容易さを実現している。当然ながら、燃料を消費しない。


物語


開発の開始

「……今、なんと仰せられましたか?」
いきなり何を言い出すんだこの人は、といった表情で技士が聞き返す。
「植物型ウォードレスの開発に着手してください」
真顔で繰り返す兼一王。
この王は真顔で冗談を言える人物でもあるのだが、どうやら今回は本気のようである。
「何故にそのようなけったいな、いえ、その、規格外の品を?」
困惑する技士。
「面白そうだからです」
兼一王は輝くような笑顔で言い切った。


「植物型ですか~?」
突然背後から声がして跳び上がる技士。
いつの間にかシコウ・アル・ナスラインが技士の背後に忍び寄っていた。
「し、シコウさん脅かさないでくださいっ」
振り向いた技士は涙目になっていた。

「はい。植物型です」
兼一王は鉄壁の笑顔を浮かべているが、内心穏やかではない。
如何にバイオ技術の研究を推し進めているとはいえ、現実にそんな物が造れるのかは判らない。
シコウはリワマヒ国の技士を統轄している技術主任である。シコウが無理だと言えば諦めるしかない。

「面白そうですネウ」
シコウは金色の虹彩を輝かせている。
「そうでしょう?」
微笑む兼一王。心からの笑顔。
「腕が鳴りますネウ」

こうして植物型ウォードレスの開発が始まった。

<歴史的補講>
リワマヒ国にウォードレスダンサーの存在は確認されていない。
要するに、通常規格のウォードレスを造っても運用できる者がいないのである。
ましてやリワマヒ国軍の主力は医療部隊であり、歩兵よりもまず医師が着用できる事が求められた。
特殊なウォードレスの開発は着用者の制限を取り払い汎用性を高めるために必要だったのである。
この時期のリワマヒ国はバイオテクノロジーが飛躍的に進歩を遂げており、生物兵器の開発にも成功している。
豊かな自然を有するリワマヒ国にとって、植物との共生という選択は当然の成り行きだったのかもしれない。

開発中のお話(または入国した途端にテスターに駆り出された新人さんの悲劇)

「ふぅむ……やっぱり装着時はともかくある程度動き回ると若干肌とのズレが生じるみたいだなぁ。反応速度にばらつきが出てきてる……各所をきっちりと留められるようなプロテクターを、上から装着する必要があるみたいだ」
 呟きを漏らしつつモバイルPCにデータを打ち込んでから、その技術者は嬉しそうにインカムに触れた。
「じゃあ次は垂直跳びね。僕たちの試算ではあの壁に赤でマーキングしてある場所まで、飛ぶことが出来るはずだから。一人ずつよろしく」
 それほど広くない真っ白な壁に囲まれた部屋の中、つい先ほど国民登録を済ませたばかりの銀倖斗、冬摩彼方の二人は、荒い息をつきながらガラス窓の向こうの技術者を恨めしげに見返した。身につけているのはいずれも、リワマヒのバイオテクノロジーの結晶であるウォードレス、『謙者』である。糾し見た目は植物の皮がだぶだぶと全身を覆い尽くしているように見え、まったく強そうには見えない。有り体にいってちょっと格好悪い。その上着心地としては全身がぬるいお湯に浸らされているような感覚なのだ。いや、体にまとわりついてくる感じからいって、お湯というより油かもしれない。正直最先端の技術の粋を極めたものだとは到底思えないのだが。
 ちなみに二人がなぜこんなところにいるかといえば……ちょっと怪しげな白衣の集団に歓迎会と称して連れ去られたせいである。時には人を外見で判断した方がいいかもしれないという、一好例かもしれない、合掌。
「あの‥‥‥少し休ませてもらえませんか?」
 技術者が示した壁の赤いマーキングは、普通に考えてあり得ない高さに示されている。冬摩と顔を見合わせ、銀は恐る恐る訴えてみた。銀縁眼鏡の奥の目をキラリと光らせたのが、言葉より早い技術者の返事だった。
「何を言うんだい、君達。この『謙者』には身体の諸機能が向上する機能が組み込まれているんだよ? この程度で疲れるわけがないだろう」
「いや、あの」
 個人的侮辱を受けたと言わんばかりの憮然とした返答に、銀は半ば慌てて口を挟もうとして……言葉を失った。きぃぃっと向けられた視線にやばさを感じたせいでもある。
「いいかい君達、この『謙者』はリワマヒのバイオテクノロジーの結晶だよ? 着る前に内部を見せただろう? あの胞子嚢には『弾糸』……つまり君たちの筋肉の動きに反応し力を増幅する伸縮細胞を含んだ粘液を分泌する働きがある。要するに君たちにも理解できるようにいうと、他のウォードレスにある工学的に作り上げた人工筋肉が人間の能力を向上させるのと同じ働きを、この『謙者』は植物が生まれ持つ特性を最大限に高めることによってなし得ている。今君達は、水に浮いているときと同じように体を軽く感じているはずだ。それもまた『謙者』の内部に分泌される粘液のなせる技というわけだよ。君たちがなにか動作をする度に、その信号を弾糸が受け取って伸縮細胞を同調させる。その反応速度は実に0.05秒! 判るかい、そうして君たちの力が必要最小限以下に抑えられるように、この『謙者』は常に君たちを守り、サポートし続ける。それを、はっ、疲れたなどと!」
(理解できたか?)
(いや、早口すぎて)
(つーかマッドだよ、マッド)
(俺、日常会話で「はっ」なんて言う人、初めて見たよ)
 思わずぎりぎりまで声を潜めて、ひそひそと意見を交わしあう。違う部屋にいるのだから聞こえやしないだろうと思うのだが、何があるかわからない怖さというのはあるからして。
「何をこそこそ話しているのかなぁ?」
 にまぁっと笑いかけられて(お約束的に目はちっとも笑っていない)、背筋が凍った。怖い、怖すぎる。すみません勘弁して下さいなんて、身を投げ出したくなる。
 まぁ確かに、このちょっといっちゃってる系の技術者の言う通り、身体にはほとんど疲れは感じられない。これを着せられてこの部屋に放り込まれてからそろそろ半日くらいは経っていそうだが、身体の方は寧ろすっきりとしている気がする。
 だが。それはそれとして。
 精神的疲労感というのは、どーーーしようもないわけで。
「ようし、納得したところで垂直跳び開始。僕がいいっていうまで続けてね」
 誰も納得してないっつーの、そう突っ込めたらさぞかし気分爽快だろうな。二人は顔を見合わせて相手の目の中に同じものを見出だし、同時に深ーくため息をついた。

テスト中の物語

午前9時。
こうしてここに来るのも何度目になるだろうか。技術者らしい、というかもう技術者そのまんまな人たちが忙しそうに働いている。
―リワマヒ国兵器開発部門。ここはその実験棟である。正式名称は知らない。
「やあ、君か。よく来てくれたね」
白々しく声をかけてくる技術者が一人。ちょっとは偉い立場にあると思われるその人は、ここ数日研究に没頭していたからだろうよれよれの白衣を着て俺の前に現れた。
「今日は休日だったんですけどね。それも今で終わりです。それで、今日は私にどのような御用で?」
質問なんてしなくたって分かってる。今この人たちが『アレ』のテスト以外の用などあるわけないだろう。というか一度目以外は全部同じ用件である。その一度目すら歓迎会という名の実験への強制連行だったが。
ささやかな抵抗として不機嫌さを隠そうともせず、言葉にわずかに棘をこめる。だがまあこいつにその程度の皮肉が通じるはずもなく。
「いつものテストをね。そろそろ開発も大詰めだし、今日が休日の暇人にひとつ頼まれて欲しいことがあるのさ」
なぜこいつの言い方はこういちいち癪に障るのだろうか。まあ、毎回私に頼むぐらいだからそれなりに信頼されているということなのだろう。
「で、とりあえずいつも通り演習場に行けばいいんですか?」
「いや、一応これから君には『謙者』を着てもらうが、今日はいつもに比べれば楽なものさ」

午前10時半。
そんなわけで私は市場に買い物に来ている。今日はレタスがお買い得だ。そういえば卵も切らしてたから買っておかないと。うーん、お昼はチャーハンにするか。塩辛も余ってたはずだし。
…別にテストが早く終わったからこんな所に来ている訳ではない。本日のテスト内容は
『長期着用におけるデータ収集のために君には今日一日、といっても夕方までだがね、それを着たまま過ごしてもらう。なに、普段どおりに休日を過ごしてもらうだけで構わないんだ。楽なものだろう?』
だそうだ。確かに今までのつまらない反復作業に比べれば肉体的にも精神的にも楽だろう。…人の目さえ気にしなければ。
というか、いいのだろうか? 軍事機密(だと思われる)新型のウォードレスをこんな風に人前にさらしても。
…いいのか。どうせ技術的に目新しい部分は肝心な所以外ないし、その肝心な所である植物製という特徴も簡単に真似できるものじゃないだろうしな。

とかなんとか考えてるうちにお昼である。慣れというのは恐ろしいもので、こうして考えことをしていても体は勝手にチャーハンの調理を済ませている。ついでにすれ違う人の視線にも慣れた。明日からは有名人になるかもしれないが、なるべく考えないことにする。
洗い物を片付けお茶で一服。さて、午後はどうしようか。いつもと同じように休日を過ごしてもらえればいいということだったし、着用の時間が問題なわけだから無理に体を動かす必要もないか。となると。

午後2時。
目的地に到着。…実のところ私は『謙者』をかなり気に入っている。もちろんあの技術者は気に食わないがそれとこれとは話は別だ。なんといっても『謙者』は着心地がいい。通気性は考えられていないため蒸し暑そうに見えるが、その実汗は完全に吸収してくれる。色も別段熱を吸収する類のものではないためむしろ普通の服よりも快適だ。
なんでこんなことを言うかというと、つまりそれがここへ来た理由の一つだからである。確かに『謙者』は快適だ。だが南国の太陽というのはその性能を凌駕しているのである。故にクーラーの効いた図書館へとやってきたのだ。
図書館、それは南国人のわりに暑さに弱い私のためにあるような施設である。もちろんただで本が読めるという点も見過ごせない。ここで日が暮れるまで本を読みふけるのが私の休日の過ごし方である。

陽はまだ高いが気がついたらすでに6時前だった。ついつい時間を忘れてしまうなー、なんて考えてる場合じゃない。急いでもどらねば!
普通なら間に合わないがそこはさすがウォードレス、体が軽い。公園を突っ切れば近道になるから十分間に合うだろう。
輪になって遊ぶ子供たちの脇をすり抜ける。遠くから聞こえる軽快な打球音。となりのグラウンドでは野球か。邪魔しないように少し迂回していこうかな。
「ッッッ!?」
頭の隅に何かが引っかかった。コンマ数秒の間に今の出来事が巻き戻される。
前方にグラウンド。すり抜けた子供たちは後方。音からしていい当たりだとこの距離でも分かる。いや、もう見えている。視界の隅、前方から来る白球!
落下コースを計算。―急げ
確実に子供たちに直撃する。―急げ
今叫べば届くか?―間に合わない
今走ればかばえるか?―間に合わない
無理じゃない!私の着ているものはなんだ!?私は歩兵だろう!?戦う気もないのになぜこの道を選んだ!?
守る。迷うな。思い出せ。
足に意識を集中する。嫌になるぐらいに繰り返した。目を瞑っていてもできる。
あのボールをキャッチする。そのために後方へ高くジャンプする。
『謙者』はちゃんということを聞いてくれた。でも足りない。手を伸ばしてもボールはすり抜ける。
でもまだだ。軌道をずらす。何かをぶつければいい。放り投げた粘着弾は………命中!
「よし!」
着地も完璧だ。子供たちは気づかなかったようだけど、まあ無事ならいいや。さて、さっさととりもちを外してボールを返しに行きますかね。

午後6時、と少し。
『謙者』を脱ぎ、私服に着替えて例の技術者からの質問に答える。
「なるほど、どうやら8時間までは問題なしと。それで、君の感想は?」
「いいウォードレスです。自分の未熟さを実感しましたよ。今日はこいつに助けられましたからね」
「ふむ、日常行動に支障なしか。上出来だな」
言われてみて気づく。途中で着ていることを忘れそうになるぐらい『謙者』は私にフィットしていた。フライパンを軽々と振るえるのに、全く違和感なく力加減ができた。本を読む際のページ捲りも困らなかった。
最初に着た頃に比べて、考えた動作をそのまま実行できるようになっている。それは私が慣れたというのもあるのだろうが、それ以上に目の前にいる濃い隈を浮かせた顔で笑っているこいつの努力の賜物だろう。
これなら医者が着たって問題ないに違いない。まあ、そのあたりのテストはもう一人の「被害者」に任せるが。あいつ確か医者だったし。
「では失礼します。…また用が出来たら呼んで下さい」
別れの言葉にはほんの少し、感謝と親しみを込めておく。こいつが気づくとは思えんが。
ああ、そういえば一度自己紹介は受けた気がするが、ちゃんと名前を覚えてなかったなぁ。
…うん、ちゃんとした歓迎会を開いてくれたら、そのときはちゃんと覚えてあげよう。

開発状況視察に来た関係者の手記

 新型のウォードレスの試作が終わったと連絡を受け、今日は摂政のお供で開発局まで見学会に来た。学校の授業がさぼれると思って希望したんだけれど、研究者の難しい講義を聴かされる事になって、あんまり変わらなかったかも。
 会議って名前の講演会が終わってから案内された研究棟に隣接された体育館のような建物の中で、緑色の服を着た最近入国したばかりの二人が運動テストをしていた。
 開発中のその新しい「服」は、戦場で見た他国のウォードレスに比べるとずいぶん
と軽装に見える。

「あれ、どうして装甲してないんですか?」
「要求仕様に入れてないからです」

 顔に『?』とか『@@』とでも出ているのだろうか、摂政がこっちを見るとため息をついた。

「この新装備は国民が誰でも着用出来るようにという仕様で開発されています。つまり、訓練していない人間の体を壊さないよう、筋力系の強化部分の出力が少し低く、それに合わせてプロテクターを減らして軽量化した結果、挙動を速くする方向で開発されているのです」
「でも、防具って有った方が良いですよね?」
「残念ながら使い捨て兵器ですから、そこまで求めるのは無駄遣いでしょう。今後改良を進めたり、別のコンセプトで再開発ならわかりませんが……」
「ふ~ん」

 良く解ったような、解らなかったような……説明を受けている間も短距離走、高飛びや幅跳びなど体育の運動能力測定と同じ様な検査項目をやっている。研究員がまとめているデータシートを見ると、どれもたいした記録で生身だったら確実にオリンピックでメダルも取れそうな感じ。
 毎日同じような事をやってるからか、着てる人たちは面倒そうな顔をしているけれど、いつもの自分の壁を越えられるというのはとても楽しそうに見える

「私も早く着てみたいなぁ」

そんな言葉が自分の口から出てきていた……


運用試験報告書

提出日 ××508002         

「新型WD【謙者】を着用してのリワマヒ陸軍部隊・医療部隊合同演習に関する報告書」

以下のとおり合同演習の報告を致します。

1.所属  リワマヒ陸軍医科大学所属・ちひろ@わかば 

2.演習実施日
 ××508002 10:00より 処・藩国内アサクサの森にて
 参加内訳・陸軍小隊20名
      医療分隊10名
      ウォードレス「謙者」開発技術者2名(オブザーバーとして)

3.演習内容
10:00
 集合後点呼-員数確認、開発技術者より「謙者」について説明・指導の後、着用。
11:00
 着用後、開発技術者より指導を受け、両参加部隊による軽度な運動。
 内容・全身運動、ストレッチ、5分ほどのジョギング。
 完了後、開発技術者による再度の着用チェック。
11:30
 各部隊全装備着用後、駆け足にて20キロの密林内踏破訓練。
 途中、沼沢地にて水中活動訓練。リワマヒ川支流において渡河訓練。高低差30メートルの断層において登攀訓練。
13:00
 休憩、食事。
14:30
 陸軍小隊と医療分隊に別れ、それぞれ個別に訓練。
 陸軍小隊訓練内容・スリングスティックを用いた白兵戦訓練及び煙幕弾等の投擲訓練。
          射撃訓練。2分隊に分かれて模擬戦。陣地設営。
 医療分隊訓練内容・【謙者】着用状態にて応急処置から手術までの医療訓練。
          重傷者後送のための運搬訓練。
16:00
 陸軍小隊と合流し、密林奥地での戦闘により重傷を負った患者をその場にて応急処置後後送、という想定で合同訓練。
17:30
 演習終了。感想・反省会の後、解散。

4.演習の感想
 医療部隊としての活動に備え、医療分隊として演習に参加しました。
 新型ウォードレス「謙者」に関しては、この演習にて完成品を初めて着用しましたが、開発テスト時より遙かにスムーズに着用が出来、また着心地も格段によくなっています。内部の繊毛による着用時の違和感は一瞬のみで、すぐに普通の服を着ているのと変わらない感覚になりました。

 今回の演習の医療部隊側の要点は、「戦闘地域に実際に赴きその場で患者を治療する」というものであり、今までは体力的装備的な問題でなかなか難しい問題であった現場治療が容易に実現可能になったことが、「謙者」の最大の恩恵といえるでしょう。
 実際、医療部隊も応急処置用ではなく手術も行える装備で歩兵部隊と同じ踏破訓練を行いましたが、生身では通過の難しい段差や障害物も難なく避ける事が出来、まったく問題なくついていくことが出来ました。これは「謙者」の身体能力向上機能と機動性(特にジャンプ機能)の賜物と認識しております。
 また、午後に行われた医療訓練において、「謙者」着用のまま簡易手術台を使っての手術を行いましたが、懸念された指先の微細な操作に「謙者」のプロテクトグローブはなんら問題なく対応いたしました。また患者後送訓練として、私よりも身長体重が大幅に上回る成人男性を背負ってアサクサの森を移動しましたが、こちらも生身であれば不可能なレベルで楽々と移動することが出来ました。

 全体的に見て、「謙者」を医者が着用できる効能はきわめて大きく、今後のリワマヒ国の戦略に一定以上のプラス修正を与えることが出来ると思われます。
 同時に、医者としての所見ですが、ウォードレスとして開発された「謙者」ではありますが、戦地以上に災害時における災害救助へ貢献する可能性が非常に高いと思われます。充分以上の生産が可能であれば、戦地への携行に限らず、病院・警察・消防などの施設への常備を考慮頂ければ幸いです。

以 上




製作:
文族
3400678:室賀兼一:リワマヒ国
3400430:薊:リワマヒ国
3400749:島津 裕:リワマヒ国
3400755:ちひろ:リワマヒ国
3400767:銀 倖斗:リワマヒ国
3400768:冬摩 彼方:リワマヒ国
3400771:皆見一二三:リワマヒ国


技族
3400672:シコウ・アル・ナスライン:リワマヒ国
3400674:和子:リワマヒ国
3400677:さやさん:リワマヒ国

ページ実装
3400675:東 恭一郎:リワマヒ国


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