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防空リレーSS(1)

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防空リレーSS(1)「敵機発見から撃墜までの流れ」


AM9:00 芥辺境空港航空基地

『進路クリア、壱番機きゃりっじAWACS、発進どうぞ』
芥辺境空港航空基地から飛び立つきゃりっじAWACS。
高度をとり正常航行へと移行する。
「これよりレーダーシステム起動、オペレートを開始します。」
コパイとして搭乗している平の凜とした声がきゃりっじAWACSのコントロールルームに響く。
平の声を合図に一斉にシステムチェックをはじめるオペレーターの猫士達。
モニターに火が灯り、システムが次々と立ち上がる
「DDS、システムオールグリーンにゃ。」
「CEC、いつでもいけますにゃ。」
「CEP異常なしネゥ、がんばるネゥ」
元気な猫士達の声が自分の緊張をほぐしてくれるのを平は感じた。
「芥辺境空港航空基地、バッジシステムとのデータリンク開始します。」
毎分4回転とゆっくりと回転していたレーダードームが毎分6回転へと回転速度を上げはじめる。
システムの正常起動を確認、表示されるデータ数値共に異常なし、ここまでは順調だ。
『こちら芥辺境空港航空基地です、どうぞ。データリンクを確認しました。』
『レンジャー連邦ですどうぞ。こちらもリンク確認、皆様に幸運を。』
きゃりっじAWACSは芥辺境藩国の芥辺境空港航空基地、レンジャー連邦のバッジシステムと連携している。
互いに補い連携することで早期警戒防衛システムとして力を発揮するからだ。
順調にシステムが稼動しているのを確認すると平はパイロットへ準備完了を報告する。
そして、今日も何も起きないようにと平は祈った。
「こちら壱番機、芥辺境空港航空基地どうぞ。これより警戒行動を開始します。」

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同日PM23:50 北海島沖上空

「見つけるなら渡り鳥の群れとかがいいですネゥ。」
弐番機のコパイとして搭乗しているシコウは夜空を眺めて思った。
警戒活動を行うも平時において未確認飛行物体と遭遇する確立はそうあるものではない。
できることなら物騒な遭遇は御免である。
「北緯60度、高度9000、距離600000の地点に未確認飛行物体を確認ネゥ!」
ヘッドセットから聞こえてくる報告に驚くシコウ。
なんでこんな事に、帰ってデートの準備をと思っていたのに。
正常な数値を示していた計器がめまぐるしく動きアラートが鳴り響く。
次々とデータが芥辺境空港航空基地へと送られる。
「データ照合、対応するデータはみつからないにゃ!」
「進路こちらへ向かって居ます!」
ヘッドセットからは次々に報告がよせられる。
「これより未確認飛行物体Aの情報収集をしながら後方へ下がります。」
戦争が始まるのか、次々と届く報告を処理しながらシコウは考える。
『こちら芥辺境空港航空基地、目標A補足完了しました。レンジャー連邦さんの迎撃部隊の発進も確認しました、速やかに後方へ。』
非武装のきゃりっじAWACSでの戦闘は無謀を通り越して自殺行為だ、後は任せるしかない。
「私達も後退しましょう。これより弐番機は後方空域で戦闘支援に入ります。」
戦闘にならないことを祈り、シコウはパイロットの指示をオペレーター達へ伝達するのだった。


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