リワマヒ国ver0.8@wiki

E143SSその2

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riwamahi

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だれでも歓迎! 編集

とある日の飲み会での会話

(文:東 恭一郎さん)

それはリワマヒという国にいる男の話。
それは晩飯を食べにきた炊き出しの片隅の出来事。
それはアルコールという血で結ばれた兄弟たちの頭の悪い話。

(イラスト:室賀兼一さん)

「まぁ、そんなわけで幸せそうな人たちを見てると、こちらも心があったまるというかですね」

人のよさそうな顔をした彼が、ここの所の「ログ」といううわさ話を話題に持ち出していた。
でも言ってることは本当かもしれないが、本音は他所にあるなと、
付き合いもそれなりに長くなりつつある我等は思うわけである。

「そうですか。いいですね」
「まぁ、まずは野菜を食え」

私たちはまったく話を聞いていない気がするが、事実聞いてない。
ちなみに、野菜を食わすのは、話題がループする場合の常套手段である。
ループし続けるかぎり食わせ飲ませるのだ。

「いや、本音を言えば、俺も嫁がほしいとかですね」

やっと本音が顔を出し始めたらしい。
隣の芝は青いというやつだなと思う。

「まぁ、充実してますよね」
「もっと野菜を食うといい」

後者はまったく聞いていない気がする。
繰り返すが、野菜を食わすのは、話題がループする場合の常套手段である。
ループし続けるかぎり食わせ飲ませるのだ。

「あの人には幸せになってほしいんですよね」
「そうですねぇ」
「幸あわせ死すればいいのに」
「それどんな死に方ですか」

だめな会話が、朝まで繰り返されようとしていた

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