植物の助けとは、リワマヒ国に移民として訪れたカマキリ知類国民、および人知類国民により推進された、
医療復興・繁茂安全性向上研究・植物マジックアイテム保護活動の総称である。
この植物の助け運動は、「繁茂」災害により衰退が予想されたリワマヒ国の医療・科学技術(評価)の復興がなされるべく、
akiharu国を復活させた「生き物がなる木」にあやかり、藩王および政府と国民とのつながりを重視した、
地道な復興が念頭に置かれて進められた。
「生き物がなる木」そのものは一本だけ、カマキリ知類国民によってakiharu国よりリワマヒ国宮廷へと持ち込まれたが、
リワマヒ国政府はこれに頼ることなく、生き物がなる木をこの木に似たふつうの木にすりかえ、リワマヒ国復興のシンボルとして用いた。
この記念樹のもとには
「臨床医療技術の復興」
「繁茂バイオハザードに対する安全性確立の研究」
「植物マジックアイテムの育成技術の保持管理」を行う人々が集い、
日々の業務による疲れをひと時忘れたという。
なお、一方でリワマヒ国政府は「akiharuのカマキリ」よりもたらされたこの木が余人に悪用されぬよう、本物の「生き物のなる木」をよく似た木と共に光差す丘の上に植えると同時に、丘のふもとにakiharu国の植生に近しい植林を行い、「密林化」するよう取り計らった。
近い将来、リワマヒの林の奥深く、光差す野に生えた「生き物のなる木」の根元では、越冬と代替わりを重ねながら木を護るリワマヒ国民の一族と、年に一度ともに席を囲む、藩王と廷臣の面々を見ることができることだろう。
製作:
絵:和子 松井
文:平祥子(T14まで)、室賀兼一