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氷の料理人(職業)

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riwamahi

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氷の料理人


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目次


設定

iデータ


L:氷の料理人 = {
 t:名称 = 氷の料理人(職業)
 t:要点 = 冷やし,ソーメン,感涙
 t:周辺環境 = 氷の皿
  }

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氷の料理人誕生秘話(作:琥村 祥子)


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リワマヒ国でターン13に新しく誕生した炎の料理人。
彼らの腕から生み出された料理は、国内だけでなく、聯合した国にも広く知られるところとなり
その味を求めての多くの国から派遣を申し込まれるようになっていた。
料理人たちはさらに自分たちの料理に磨きをかけていたが、この夏、ある問題が発生した。

例年の平均を超えたあまりの暑さに、熱い料理を食べる気をなくすという人が続出したのだ。

暑い日に熱い料理を食べるのもそれはそれでよいのだが
ここまで暑くなると冷たいものがほしくなるのが人の性である。
ちょうど産業育成準備に先駆けて、冷凍庫や製氷機といった冷たい料理を作るのに役立つ電化製品の輸入も
緩和されたため料理人たちはいままでの料理に加えて、新たに冷たい料理の開発に取り掛かることにした。

○料理
冷性スープ、冷やし中華、サラダ、冷しゃぶ、素麺などを筆頭に
いろいろな冷たい料理が考案されて国中に広まっていた。
中でも素麺は、ゆでた後は氷とめんつゆがあればいいだけでトッピングもお好みで工夫できる
というお手軽さが国民に大ヒットして、一気に国中に浸透して夏の風物詩となり
夏の町内の炊き出しではみんなで流し素麺を楽しむ姿が見られるようになった。

また、リワマヒ国ではもともと果物の生産もさかんに行われているため
お菓子やデザートとしてアイスクリームやシャーベットとの組み合わせに利用され
さまざまなバリエーションのものが生み出されて人気となっている。

新しい料理はみんなが楽しめるお手軽なものが多かったが
もともとの料理人たちの技量が高かったおかげもあり食べた人が元気になったり
以前よりすばやい動きができるようになるといったハイレベルな料理も生み出され
国内トップクラスの料理人による料理にいたっては食べた人がおいしさのあまり感涙にむせぶほどであった。


○料理学部の設立
いままで以上に料理に対する注目度があがったことを受け
学生の通う学校では料理専門の学部が新たに設立された。
炎の料理人や氷の料理人と呼ばれるようになるためにはかなり高度な技術の習得が求められるため
そのレベルまでたどり着ける生徒は一握りであるが
この学部では料理の技術のほかに食材の生産や加工に関する知識も学ぶことができ
調理技術の向上だけではなく、国全体の食産業の活性化にもつながるとして期待がもたれている。


○国外への展開
氷の料理人によって生み出された料理は国内のみならず
外食産業として国外も視野に入れた販売も行われ始めた。
基本的にはリワマヒ国のご飯のおいしさをより多くの人に知ってもらうために
みんなが食べられる安くておいしい料理を売り出していて
国内で人気の素麺やアイスクリームなどの食べ物が、旅行や仕事関係で国を訪れた人が
お土産に持って帰ることができるように、駅ビル内や港で簡単に購入できるようになっている。

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激闘!突発料理自慢大会(作:蒼燐)



 氷の料理人という職業がある。
炎の料理人が炎の芸術のような熱い料理を作るのに対し
様々な冷製料理を作ることからその名前で呼ばれるようになった。
 とはいえ、同じ料理人である。
それぞれに特化した料理人もいれば、修行を重ね双方に熟達した料理人も多く存在している。


 なんでこんなに料理人がいるんやねん! と思う人も多いだろうが、理由は簡単である。
「リワマヒの飯は美味い!」
 この一言に尽きる。料理人たちが日々競いあうことによってさらにこの評判は高まっている。
今やその料理人たちが作る料理は、究極であり至高の一品と言ってもよいだろう。


○突発料理自慢大会とは

 そんな料理人の多いリワマヒ国。国民たちの会話は、料理の話であることが多い。

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A「あの料理だったら俺が作るやつが一番だな!」
B「いや、私の方が一番よ!」
C「まぁまぁ、ふたりとも落ちついて。俺のが美味いに決まってるじゃないか」
A・B「なにー!」

/*/

 こんなやりとりがよく街で起きたりする。
料理の美味しさを自慢しあうのはいいが、喧嘩に発展してはまぁ問題である。
しかしリワマヒ国ではこの場合は絶対に喧嘩にはならない。
料理自慢対決で決着をつけるからである。
 このために昔から藩国政庁に簡易的なキッチンが用意されている。
申請書を書けば自由に使えるとあって、料理自慢対決の会場としてよく使われていた。

 近年では、筋肉作戦時に建設された補給基地を改装したキッチンスタジアムがその役割を担っている。
このキッチンスタジアムは本格的な設備が揃っているため、多くの国民に利用されている。
 当初懸念された問題として、筋肉作戦で使用した補給基地であるために
その立地が郊外であるという難点があったが
補給基地の改装に伴い、周辺が整備された結果その問題も解決した。
 この周辺整備の目玉は、新鮮な食材をリワマヒの輸送機であるきゃりっじが運んでこれるように
新設された空港である。規模は小規模ながら、様々な飲食店などもテナントとして入り
キッチンスタジアムに並ぶ観光名所になりつつある。
 まぁ料理自慢対決といっても、それぞれが料理を作り食べあうだけで終わることが多い。
なんでかといえば、うまい料理を食べた後には
誰の料理が一番美味いとかそんな些細なことが気にならなくなるからにほかならない。



○定期料理大会

 そんなリワマヒ国では時々テーマに沿った料理を競う、定期料理大会というものが開催されている。
参加自由でささやかではあるものの商品が出るとあって
国民だけでなく逗留ACE達もこっそり参加して大会を盛り上げている。
ここでこの前開かれた大会の模様をお届けしよう。

/*/

 キッチンスタジアムの中は大勢で賑わっている。
中華鍋を背負った料理人も入れば大きなクーラーボックスを携えた料理人もいてとても賑やかだ。

 また、スタジアムには観客席という名のパイプ椅子が並べられており、こちらもまた盛況である。
年齢も職種も様々で、白衣を着たままの医師がいる横には
勤務を抜けて駆けつけたと見える軍服姿の軍人が上官に見つかって苦い顔で敬礼していたり
その脇をちょこまかと走りまわる猫士や子供たちもいてとても賑やか。
 これだけみると和やかな光景である。
彼らの手には箸やスプーンにフォーク、紙皿などがしっかりと握られていなければ…… 

 一段高いところに出てきた摂政の蒼燐がマイクを持って話しだした。
「それでは今回のテーマの発表でーす!」
 料理大会のテーマは毎回その場で発表される。緊張が走る会場。意味もなくコケる奈津子ちゃん。
ちなみに炎の料理人を着用している蒼燐が司会をしている理由は
派遣先に料理道具を忘れてしまったからである。
(もちろんすぐに送ってもらったが、届いたのは大会の翌日であった)

「テーマはこちら! 【素麺・氷デザート】!」
 会場は騒然である。特に炎の料理人系は大騒ぎである。中には諦めて観客席に移動するものもいた。
「それでは調理スタート~!」
 ともあれ一斉に動き出す料理人達。あれを持って来い
いやそれはみじん切りだとまるで戦場のような賑やかさだ。

~ 一時間後 ~

「しゅ~りょ~!」
一斉に手を止める料理人たち。意味もなくコケる斉藤奈津子。
手をさし出す琥村佳々子。さすが委員長さんだ。

「それでは審査に移りましょう、今回の特別審査員はこの方々です!」バーン!
ライトアップされるステージ。そこには審査員席に座る二つの影が。
「ご紹介しましょう、まずはこの方。俺のコロッケは世界を駆ける! 黒にして黒光りのバッドさん!
そして今回初審査員のこの方をご紹介します!
美味さを語るのに言葉はいらない! クリサリス・ミルヒさんでーす! 大きな拍手を~!」
 ほんの少し微妙な表情なクリサリス。それには誰も気づかず会場は盛大な拍手が巻き起こった。
バッドさんの目に留まるということは美味さのお墨付きともっぱらの評価だったからである。
「それでは審査を開始しましょうー!」

 がやがやと審査が始まった。順番に料理を食べていくバッドとクリサリス。
素麺でデザートということで氷の料理人たちの独壇場である。
バッドはさすがの的確なコメントを付けていくのに対して、クリサリスは基本「・・・・・・」と無言。
良い評価なのかどうなのか戸惑う料理人達。

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「えーと、次はエントリーナンバー15番。斉藤奈津子さんなんですが・・・・・・」
 姿が見えないので辺りを見回す参加者やスタッフ。しかしその姿はどこにもない。

「あのー、さっき英吏さんに持ってくーって走って行きましたよ。」
 そう言って前に出てきたのはエントリーナンバー16番を制服の上につけている
エプロンにぶら下げた琥村佳々子だ。エプロンがとても似合っている。
それを聞いて驚く全員。しかしすぐに仲よさそうで何よりということで何事もなかったように進む料理大会。
なんともまぁ和やかだ。
 ちなみに佳々子ちゃんが作ったのは冷たいチョコレートソースにつけて食べる素麺でした。
バレンタインに向けた試作だとか。

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 審査も大詰めになり、いよいよ大本命の登場となった。仮面のお兄さんの登場である。
 過去大会でも何回も優秀な成績を取っているため会場も真剣である。
テーブルの上に置かれた料理のフタを取るお兄さん。
「おぉーっと、これはなんだー! これはまるで鳥の巣と雛鳥のようだー!」
 蒼燐が叫ぶと共に会場にもどよめきが走った。その料理は、鳥の巣と鳥を型どられており
一見料理には見えないほどである。

「おぅ、これは凄いな。鳥の巣の部分は素揚げした素麺だな。雛鳥はアイスクリームとケーキのようだな!」
バッドさんのコメントに頷く仮面のお兄さん。
と、ここでこれまで「・・・・・・」と沈黙を貫いていたクリサリスが帽子をかぶり直した!
「おぉーっと! これはどうしたことか。クリサリスさんが帽子をかぶり直したぞー!
これは高評価ということなのかー!?」
おぉー!と盛り上がる会場。俺も食べたいぞ!という声も聞こえてくる。

「それではみんなで試食タイムにしましょー! 全部で27作品あるので皆さんも食べて審査をお願いしま・・」
 蒼燐が話せたのはここまでであった。人の波に巻き込まれてしまったのである。

 こうなると審査もそっちのけである。
食べ終わって「いやぁ、美味しかったねぇ。じゃあ解散ー」と家に帰る国民たち。
後日発表される審査結果。入院する司会者。
これがいつもの定期料理大会だ。

 ちなみに開会中に審査結果が発表されたケースは、試食タイムがなかった第1回大会だけである。
 試食タイムをなくして審査をしっかりしたほうがいいのでは?という意見もあるが
実際に食べなきゃ審査結果にも納得できないじゃないか!という多くの声に押され現在も変わらずに行われている。
 実害を被る司会者だけは納得出来ていないようであるが。

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 定期料理大会はこのような流れで毎回行われている。
料理の腕を競うのはもちろんであるが
一番の目的は料理を通じてのコミュニケーションであると言っても過言ではない。
 おいしい料理を作り・食べ・語らう。
定期料理大会が行われたあとは皆満腹で家に帰り、明日への活力につなげるのである。

 この国にとっての料理。それは幸せといってもよい。


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東パパは ツ♡ン♥デ♡レ♥~家庭料理編~(作:東 恭一郎/タイトル:和子)


「東さん! 冷たい料理つくってください!」

私こと東 恭一郎は炎の料理人である。まぁ、ここ2~3年(ターン)は、であるが。
そこに飛び込んで来た和子さん。
仕事が忙しいのを口実に最近あまり顔を見せてなかったのだが
疲れてさぼっていたのをめざとく見つけて来たらしい。

「なんですか、藪から棒に・・・」
「氷の料理人ですよ、氷の料理人!」

 ああ、そういえば、取得しようって事になっていたっけ。
日々の仕事ですっかり忘れていたけれど。
だが、なんで私の所に来るのだか。
なんでも第一回リワマヒ料理対決だかがあるそうな。

「や、摂政自ら音頭とった方がいいじゃないですか」
「や、その理屈はおかしい」

 まぁ、実装されたら確実に着用するので
構わないと言えば構わないのだけれど。

「して、その目的は?」
「みなとちゃんにパパの手料r・・・」

最近覚えた格闘術の構えを取ると、
脱兎のごとく逃げ出す和子さんを、追いかけ回すのだった

/*/

とりあえず、建造中のキッチンスタジアムはさすがにアレなので
政庁会議室「こたつの間」のキッチンを借りる事にする。

「冷製の料理ねぇ」

まずは、前菜だよな。
冷やした大根があるから、皮ポンでも作るか。
(この男の献立は、酒の肴になるかどうかで決まっている)

ビールをジョッキに注ぐと一杯飲み干し、大根をおろしはじめる。
鳥皮を湯引き・かりかりにしている間に飲むビールがまた美味い。
絞った大根おろしと鳥皮と合わせたら、ポン酢をかけて完成。

まずは味見。
うん、クニクニした食感とカリカリが美味しい。
大根の辛さもたまらん。
で、口の中が辛いのをビールで洗い流す。
いい感じだ。


ぷはぁ。いやぁ、ビールが進む。
・・・おや、作った奴も半分になってしまったな。
盛り直し。

/*/

コースだと、ここらでサラダかな?
レタスとトマトをドレッシングで合えて
おろしたチーズを振りかける。

サラダというにはアレだが、癖がない方がビール美味いしな!

サラダで思い出した。
そういえば奈津子さんもサラダだけは
失敗しなかったなぁ。

ということで、早速試食。
レタスぱりぱりの、トマトの酸味に、チーズの風味が美味しい。

/*/

 メインは牛肉のカルパッチョもどき。
肉の表面焼いて、薄く切ったタマネギやらの上に盛って、オリーブオイルをかける。
肉っってのがいいよね、肉ってのが。
健康健康いいやがってもっと肉を食え、肉を。
タンパク質は素晴らしい。

そして、肉には赤ワインだよな。
と一人、ボトルを出すと開栓。
安ワインだけどふんわりと良い香りがする。

 さて、早速試食。
うん。冷めて肉の中で落ち着いた肉汁が美味い。
ワインの味はちょっとハズしたなぁ、香りは良いのにずいぶんとシブい。

/*/

冷製パスタ。パスタを茹でつつ。
トマトを刻む。

そうめんでいいんじゃないかって?
暑いリワマヒの夏を乗り切るために
ざる蕎麦、そうめん、冷や麦、冷やし中華、ざるうどんあたりは
さんざんっぱら食べたので飽きたのである。

そういえば、そうめんを氷の皿に入れて出した時は、結構受けは良かったけど、
リワマヒの気温じゃあっというまに溶けて水浸しになったっけ。
あれは冷房の効いた部屋で食べる贅沢品だよなぁ。
スズキの洗いとか、氷使った料理は
熱帯の国ならではの楽しみだよねぇ。
建てて良かった食料倉庫こと国家冷凍庫。
国民のみなさんもどんどんご利用ください、とな。

レモンがさっきので切らしたので
焼酎割る為のレモン汁が・・・確かそこの棚に。
ちょうどいいから、レモンハイも作るか。
出来たソースにトマトと
柔らかめに茹でて冷水で引き締めたパスタを合わせて、完成。

鉄板すぎる組み合わせなので、今更味見するまでもないが念の為にちょっと頂くか。
酒のつまみならもうちょっとコショウ効かせても良かったかなぁー・・・

/*/

 食後には冷凍ミカンなどの冷凍フルーツを山盛り。
あとでこの、カチコチの砲弾の様に堅い冷凍ミカンを和子さんには投げつけてやろう。
きっと喜ぶに違いない。
 大人用には、ウォッカに漬けて冷凍庫で冷やしたカットフルーツ。
これがまた手間掛からないくせに美味いんだ。
ウォッカも、フルーツも。

あ、ウォッカ美味ぇ。

/*/

「あっずまさーん、出来ましたー?」

ほとぼり冷まして帰ってきた彼女が見たものは
こたつに並べられた料理と、ビール片手に寝ている東の姿だった。
疲れた身体に、アルコールのちゃんぽんはさすがに耐えられなかったようであった。

「くくく。油断大敵なのですよ、東さん?」

真っ赤になっていびきをかいて寝ている東をつつくと
にやりと笑い、電話で目的の人を呼び出そう~と受話器を手に取るのだった

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続♡パパ♥ツン裏舞台(作:薊)


やっぱし白地に手書きが基本だと思うのですよ。

/*/


「冷たいすぱげてぃ、つめすぱ、たいすぱ、たいげてぃ……」

私こと薊は墨汁まみれになりながら、のぼりの製作に勤しんでいる。
誰に頼まれたわけでもなく、当然ながら仕事ではない。
何故そんな物を作っているのかというと
摂政を務める東 恭一郎がこのところぼやいていたのを聞いてしまったからだったりする。

ソーメンは飽きたから冷たいスパゲティが食いたいとか言ってたけど
あのひと料理人だから自分で作れそうなもんだよねぇ。
注文がきたら作るかもだし、とりあえずのぼりでも立てとこうかな。

……数時間経過。
格闘の末にようやく満足のいくのぼりが完成し、早速おこたの間の入口付近に設置することにした。
『冷やしパスタはじめました』
おし、完璧。


 のぼりに満足して立ち去ろうとしたところ、明らかに不審な挙動をしている人物の存在に気付き足が止まる。
いつからいたのか、和子がどこぞの家政婦さながらに半身で中の様子を窺っていた。

「……なにしてるですか?」
「ちょっ!? しーっ、しーっ!」
人差し指を唇に当てて黙れの合図。
気になったので視線を辿ってみると
その先には達磨のように真っ赤になって高イビキをかいている東の姿があった。
酒豪で知られるこの人物が酔い潰れている姿など滅多に見られるものではない……と思う。
少なくとも私は初めて見た。
酒に呑まれるタイプではないと思うのだが…?


「……えと。一服盛ったです?」
ぶんぶんと首を振り否定する和子。
「ほんとですかー?」
疑いの眼差しに耐えかねたのか手振りが加わる。
すると……

ゴトリ

重厚な音が響き、床に大量の化粧道具が散らばった。
口紅、白粉、頬紅、眉墨、果ては文金高島田のカツラまで?
これだけの品を一体どこに隠し持っていたのだろうか。
慌てて拾い集める和子を前に若干の頭痛を覚えつつ、どう対処すべきかを思案することにした。


 この状況で東が目を覚ませば恐らく私は共犯と見なされて説教をくらうだろう。
撤退するならのぼりを片付けなければ危険だ。
心なしか東のイビキが小さくなってきているように思える。あまり猶予は無さそうだ。
痕跡を消して退くなら今しかないか。
和子はぶちまけた化粧道具を必死で拾おうとしているが、量が多いせいか難航している。
片手では抱え切れないのか、拾った先からぼとぼととこぼれ落ちているようだ。


 時間が無い。東はいつ目を覚ましてもおかしくない状況だ。
悩んでいる間に目覚めてしまったら目も当てられない。
考えてみれば私にとって最も都合が悪い事態は現状を見られることなのだ。
それが判っているのだからすぐにでも行動に移すべきだろう。
仕方ないか……


「手伝いますー」
後は野となれ山となれ。大和撫子な摂政というのも見ものだろう。
一瞬、感涙にむせぶ和子の姿が脳裏をよぎった気がした。

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<了>




要点継承ページ


食は人を幸せにする

誰かを守るために銃をとる闘いもあるが

人を笑顔にするために己を鍛え続ける闘いもある


高位南国人+炎の料理人+氷の料理人+緊急展開軍



高位南国人


高位南国人要点継承ページ

L:高位南国人 = {
 t:名称 = 高位南国人(人)
 t:要点 = 布地の多い服装,小麦色の肌で健康的な人材,金色の髪,頭環
 t:周辺環境 = 密林の王宮
 t:評価 = 体格0,筋力2,耐久力1,外見0,敏捷2,器用2,感覚0,知識0,幸運1
 t:特殊 = {
  *高位南国人の人カテゴリ = ,,,高位人アイドレス。
  *高位南国人の根源力制限 = ,,,着用制限(根源力:25001以上)。
  *高位南国人のイベント時食料消費 = ,,条件発動,(一般行為判定を伴うイベントに参加するごとに)食料-1万t。
 }
 t:→次のアイドレス = 治癒師(職業),漁師?(職業),ゲリラ(職業),藩王(特別職業)




炎の料理人


炎の料理人
以前の提出時に継承なしですべての職業を含んだページを作成されていたため
過去のページ内容を再構成し、イラスト1枚とテキスト800字程度を新規で作成し、追加して作り直しました。

L:炎の料理人 = {
 t:名称 = 炎の料理人(職業)
 t:要点 = ニッポリ,炎,中華鍋
 t:周辺環境 = 厨房
 t:評価 = 体格3,筋力4,耐久力5,外見-1,敏捷2,器用3,感覚2,知識4,幸運1
 t:特殊 = {
  *炎の料理人の職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。
  *炎の料理人の根源力制限 = ,,,着用制限(根源力:200000以上)。
  *炎の料理人の料理強化能力 = ,,任意発動,着用者を含む部隊に<炎の料理人の料理強化>を
  付与する。同能力重複適用不可。
 }
 t:→次のアイドレス = 熱い包丁(アイテム),絶品チャーハン(アイテム),
  笑顔の食卓(イベント),氷の料理人(職業)



緊急展開軍


緊急展開軍要点継承ページ

L:緊急展開軍 = {
 t:名称 = 緊急展開軍(職業)
 t:要点 = 敬礼,輸送機,軍服
 t:周辺環境 = 空港
 t:評価 = 体格3,筋力3,耐久力3,外見0,敏捷2,器用3,感覚4,知識3,幸運2
 t:特殊 = {
  *緊急展開軍の職業カテゴリ = ,,,派生職業アイドレス。
  *緊急展開軍の位置づけ = ,,,歩兵系。
  *緊急展開軍の白兵距離戦闘行為 = 白兵距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2
  *緊急展開軍の近距離戦闘行為 = 近距離戦闘行為,歩兵,条件発動,なし。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)/2
  *緊急展開軍の中距離戦闘行為補正 = 中距離戦闘行為,歩兵,任意発動,(中距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)/2
  *緊急展開軍の援軍能力 = ,,,政府の許可がある場合、<援軍活動>を使用できる。
  *緊急展開軍の特殊能力 = ,,,輸送部隊とともに臨時編成できる。このとき一部隊あたり100億の資金を必要とする。
 }
 t:→次のアイドレス = 戦車・軽装甲車の開発?(イベント),エリート歩兵?(職業),低物理域対応訓練?(技術),新型芋?(アイテム)




氷の料理人


L:氷の料理人(職業) = {
 t:名称 = 氷の料理人(職業)
 t:要点 = 冷やし,ソーメン,感涙
 t:周辺環境 = 氷の皿
 t:評価 = 体格6,筋力7,耐久力7,外見-1,敏捷4,器用5,感覚6,知識7,幸運5
 t:特殊 = {
  *氷の料理人の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
  *氷の料理人の着用制限 =このアイドレスを着用するには根源力が20万以上必要である。
  *氷の料理人を含む部隊は、編成時、食料を1多く消費することで全評価に+4することを選択出来る。この効果は重複しない。
 }
 t:→次のアイドレス = 凍る包丁(アイテム),凍るギャグ(アイテム),寿司職人(職業),悪の料理人(職業)









製作スタッフ

イラスト:和子
S S  :蒼燐、琥村 祥子、東 恭一郎、薊
ページ :和子、琥村 祥子

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