鍋の国 @ ウィキ

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匿名ユーザー

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r:以下の内容を鍋の国のテレビ、ラジオ、新聞など各メディアに載せます。 テレビやラジオはCMの尺には収まらないので政府がスポンサーのミニ番組として流します。農水省や厚生省など政府関係のサイトからも番組を見ることが出来るようにします。

鍋の国、秋の一大鍋キャンペーンを展開!


CM第二弾~安心安全の王猫さま印編~


~安心安全の王猫さま印とは~
政府公認のきびしい検査に合格し、王猫さまも太鼓判を押す安心でとても美味しい食べ物に付けられます。
現在認可を受けた食品が徐々に増えつつあります。きっと各店舗がこの印で一杯になることでしょう。



グルメな鍋っ子に!安心安全な食を求める鍋っ子に!
安くておいしいものからちょっと贅沢なもの、かなり奮発した食品まで。
ぜひ王猫さま印の食品をお求め下さい!


王猫さま印のついた食品の売り上げの一部は、政府公認の慈善団体を通じ国内の病院や学校への援助活動資金として活用されます。




何だか良い匂いが漂ってきています。
鍋の国の猫士ブチ、トラ、タマの仲良し3匹は、今日はお外で鍋パーティーのようです。
今日の鍋の具は、里芋、こんにゃく、葱、季節のきのこ、薄切りのお肉、芋煮風みたいですね。

「おいしそうニャ~…」
食いしん坊のトラはさっそくお鍋をのぞきこんでよだれをたらさんばかりです。
「もうしこし待つネウ。最後に葱をいれて完成ネウー」
ブチがおねーさんらしく、お玉を片手にトラをなだめます。
その横で葱のはいったボールを両手で抱えたタマがお鍋のお肉をじーと見ています。
その顔はちょっと不安そうです。
「このお肉どこで買ったねう?」
タマが遠慮がちに訪ねたところに、後ろから整備士のおじさんが覗き込んできました。
ニヤニヤ笑って意地悪そうです。このおじさん悪い人ではないのですが、時々猫士たちをからかうのです。
「この肉はなー猫の肉なんだぞー」
「ね、ねう~…」
整備士のおじさんがそう脅かすと、タマは震え上がりました。
「う。何だか食欲がなくなったニャー…」
トラは尻尾もしおしお、あわれっぽく鍋をみつめます。
「意地悪言うのやめるネウ!」
ブチはお玉を掲げてシビビと威嚇します。
「冗談冗談~」
整備士のおじさんは、笑ってそう言いましたが、タマはプルプルと震えながら葱をじっとにらんで涙を堪えています。
「まいったな…」
おじさんはさすがに悪い事をした気分になって、ガシガシと頭をかきますと、どこかへ行ってしまいました。

「大丈夫ネウ。このお肉は安心安全の王猫さま印入りネウ」
そう言って、ブチがトラとタマをなぐさめます。
「猫のお肉かと思ったねう~…ねう~…」
「冗談とわかってても気分わるいニャー…」
3匹とも何だかしょんぼりしてしまいました。
と、その時、さっきの整備士のおじさんが、何か大きな袋を持ってもどって来たのです。
シビビ、と威嚇する3匹でしたが、おじさんが困った顔をして、頭を下げました。
「いやー…本当に悪かった!このとおり!」
目を丸くする3匹に、おじさんは袋を差し出しました。
その袋の中にはギッシリとお菓子がつまっているではありませんか。
クッキーに、チョコレート、王猫さまビスケット、3色マシュマロ。
3匹はニャーと歓声をあげて袋を覗き込みます。
「すごいねうーお菓子いっぱいねうー」
「おじさんありがとうニャー」
「ネ、ネウ…。一緒に鍋食べてもいいネウよ?」
ブチがしょうがないなあ、という顔で言うと、整備士のおじさんは恥かしそうに頭をかきました。

こうして整備士のおじさんも鍋パーティーに加わり、楽しく美味しく鍋を食べました。
「安心してご飯が食べられるって幸せニャー…」
トラが口いっぱいにほお張った具を飲み込んでの一言に、2匹と1人は大いに頷くのでした。


おしまい。


(おはなし:八守時緒)



みんなも猫士たちのようにおいしくて安全な王猫さま印の鍋具をたくさん食べて、元気な秋を過ごしましょう!


政府からのお知らせでした。


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