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何故「秋山問題」は沈静化しないのか

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何故「秋山問題」は沈静化しないのか

問題の試合から数ヶ月経ってもなお、「秋山問題」が沈静化しないのは何故か。

■継続する秋山成勲・FEG・TBSへの不信感

試合直後から、観戦者・視聴者は不快な試合に対して声をあげた。
その声は、ネット上で目に見える形で拡散した。
当初、主に問題視されていたのは、
といったものだった。
これらに対し、秋山・FEGは公式発表などで謝罪、
FEGは改善策を取ったが、主催元であるTBSは何の対応もしなかった。

■秋山成勲への不信感

勝利者宣言後のマイクパフォーマンス、試合後のコメントでは
「多汗症」を理由に、一切自らの否に言及することはなく、
抗議を元にした桜庭との再戦を拒否する姿勢を示した。

しかし、2007年1月11日の公式発表で不正クリーム塗布が発覚し態度は急変。
桜庭への謝罪を口にし、ブログ上でも謝罪のコメントを残した。
それでも秋山成勲に対する抗議が収まらないのは、
  • 「乾燥肌」を理由にクリームを使用したとする点 → 試合直前に何故?
  • ルールの認識不足であったとする点 → ルールミーティングの意味は?
  • 再戦を拒否したにも関わらず
    「機会があれば笑ってリングの上で」と再戦意向を示した点
    → 猛省しているならば"笑って許して"といった発言は出ないはずだ
など、疑問や指摘があるからである。

「事の重大さを痛感し反省したいと思います!」
「本当に申し訳ございませんでした!」
とブログに残しているが、言葉に出すことは反省していなくてもできる。
  • ファンにわかる形での反省が見られない
  • サブレフェリーを務めた和田氏による抗議
加えて柔道時代の不正疑惑もあり、秋山成勲への信用は皆無の状態にある。

■HERO'S協力運営会社・FEGへの不信感

公式発表で不正クリーム塗布と問題視されているグローブに関して
見解と処分を示したが、実質的な処分が下されたのは審判団のみと
思われるものだった。
最高責任者である谷川EPは不問、
問題自体を単なるルールの不備程度で終わらせたい節がある。
ファンや視聴者の中には、「命の危険に繋がるものだった」
と認識している者がいるのにだ。
ここにFEGとファン・視聴者のズレが生じ、そのためFEGの対応に
納得する者が少ないのだろう。

  • 秋山のクリーム塗布が「故意」ではなく「過失」とする証拠
  • グローブが公式のものである証拠
として、それらを収めたVTRの存在を公言したが、内部調査のみに使用し、
マスコミとファンへの開示を拒否している。
谷川EP
「一つのことに対してすべて突き詰めて追い込むというのは
いかがなものかなと思っています」
との理由からである。
また、グローブ製造会社であるISAMIに問題のグローブを提出していないらしい。
この理由は、「紛失されては困る」としている。
徐々に出始めた関係者らのコメントを踏まえると、
突発的な反則ではなく、計画的反則の可能性が高いと考えられる。
それを誰もが納得のいく形で否定し、証明しなければ、
問題視する声が消えることはない。
公式発表までの経緯で信用を失っているFEGの言葉では納得ができない、
だからVTRを公開し、真相を明らかにしてほしい、
という考えを持つ者が大半なのだ。

VTRと問題のグローブの公開はしないが、桜庭の提案もあり、
選手を交えたルールミーティングを開催。
実際に試合をする選手の声を取り入れ、ルールの大幅整備が行われた。
この事は、今後のHERO'S発展のために大きな意味がある。
2007年3月12日「OLYMPIA HERO'S 2007開幕戦~名古屋初上陸~」において、
改定されたルールが適用された。
なお、この開幕戦のキャッチコピーは「クリーンなリングへ」である。

■HERO'S主催元・TBSへの不信感

しかし、第一試合の「メルヴィン・マヌーフvs高橋義生」において、
リング上でマヌーフの足に松ヤニが塗られていることが発覚し、
レフェリー陣がタオルで拭う事態になった。
  • リング上までわからなかったのか
    → ルールミーティング・監視体制を強化したのではなかったのか
  • カメラワークや実況の「厳正なチェックが行われました」
    → クリーンさを強調するためだけのポーズではないか
などの指摘があった。
見せかけの「クリーン」に見えるのだ。
VTRの公開を拒否する代わりの不正防止対策(ルール改定・監視体制強化)であるのならば、
第一試合で不正が起こるとは考えにくい。

また、「桜庭vsキセリオ戦」の直前のPVでは、桜庭に対するネガティブな意見を並べた
掲示板映像を作成・放映。主催元であるTBSが偏向的な印象操作をすること自体問題がある。
今回の件に限らず、TBSは報道番組やオウム・坂本弁護士事件で「偏向報道」や「捏造問題」、
「管理問題」を生み出してきている。
それらに対し、何一つ信用できる対応を行ってはいなし、改善されていない。

HERO'S 2007開幕戦では、主要日本人選手は勝利後のコメントで、
HERO'Sを引っ張っていく姿勢を示したが、HERO'Sへの不信感は
「秋山成勲・FEG・TBS」の対応によるものだ。
各選手が努力をしても、母体であるTBS・FEGが変わらなければ、何の解決にもならない。

■秋山成勲・FEG・TBSに望むこと

ファンや視聴者の声を聞き、それを反映させなければ、「秋山問題」をきっかけに
発生した疑惑や不信を、いつまでも払拭することはできないだろう。
いつまでも払拭されないから、HERO'S及びK-1のスポンサーに対し、
問題提起をする動きが出るようになった。
  • 開催資金が得られなくなる事態になれば、真剣に問題を受け止めるだろう
  • 改善が一向にされないのならば、開催しなくてもいいだろう
  • 疑惑のイベントを広告で使うとスポンサーイメージが悪化する
  • 関係各社の発表やコメントなどに疑問があるから問合せする
など、さまざまな考えの上で問題提起や問合せが行われている。

ファンや視聴者は「HERO'S憎し」で一連の問題を声高に叫んでるわけではない。
中には「秋山成勲・FEG・TBS憎し」が過熱して、「格闘技憎し」となる者もいる。
しかし、HERO'S・総合格闘技に期待するからこそ異議を唱える者がいるということを、
関係者には是非認識してほしいのだ。
そして、二度と同じような問題が起きない運営体制を築いていってほしいのである。




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