鋼の街

はがねのまち【登録タグ:からっP は 曲 水音ラル 波音リツ】

作詞：からっP
作曲：からっP
編曲：からっP
唄：波音リツ・水音ラル

曲紹介

• 街の発展と心の平穏と、引き換えにしたものの歌。

歌詞

（作者ブログより転載）

立派な立派な鋼の街の　昔の話をしようか
かつてまだこの街が　大きくなる前のこと
人々は奮い立つ　「この街を大きくしよう」
もう負けないように　もっともっと上を見上げるんだ

そびえるビル　延びる道路
眠ることなく働く工場　街は輝いた　
でも　歓喜の裏では　悲しみも垂れ流し
空が煙り　土は汚れ　川が濁った
銀色の海で魚はおかされた
弱者たちは倒れていく　この声が聞こえるか？
腕は震え　胸が潰れ　骨は砕けた
こどもはもがいた　もう光も見えぬ
「助けてください」　声は通らない　ごらん　街は立派になった

倒れ叫ぶ弱者たちには　何故か石が投げられた
皆尋ねた「この街を大きくしたくないのか？」
皆実は知っていた　悲しみの源さえ
豊かになるまでは　悲鳴さえも全てもみ消すんだ

街は栄え　物が溢れ　軌道に乗った
「そろそろいいだろう」誰かつぶやいた
まず法を揃えてみた　つぎはそう大掃除
煙を消し　土を洗い　川を浚った
銀色の泥を掘り出し埋め立てた　
でも溢れた悲しみは　傷跡はどうなった？
喉は枯れて　涙に濡れ　虐げられた
慰められてもこの痛みは消えぬ
「助けてください」声は止まらない
ごらん　街は立派になった　大きすぎる犠牲の上で　忘れられぬ惨禍の上で

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