曲紹介
- 「海(歌)の日2010」・「夏をUTAわせる祭り2010」参加の民族調曲。
歌詞
銀に輝いた飛沫に胸は高鳴りむせ返る潮風にいつしか酔わされ
目も眩む白砂が熱を帯びる中で一人の聴き手もなく歌い始めた
蒼と碧の狭間に吸い込まれるように理由も考えずまたここに至る
もし訳を問うならばこう語るのだろう――
「渚が、ただ俺を呼んでいるから」
透き通る水は光と歓喜を堪えて熱く揺らぐ空気は思い出を抱く
友と来る浜ならば尚更賑やかでわきあがる感情は雲ひとつなく
それなのに何故今日は波音が痛い? 景色も心乱し見透かすようで・・・・・・
深さも知れない碧の奥に求めるのは安らぎか、それとも、誰かの面影?
心揺さぶる怒涛は激しく、その上力の抜けるような優しい感覚
瞼の裏に込み上げて疼く 思いは外に溢れぬよう泡に溶かして
その時にはじめて事実に気づいた 一つが知らぬ間に積み上げた痛み
そして渚がこの身を呼ぶ訳ではなく潮騒に焦がれたのは自分の方だったと――
細波の囁きは胸に染み渡って緩やかに感傷を押し流してゆく
再び友とこの砂を踏むときはもう曇りさえ見せずに笑えるだろう
翌朝の渚にはどんな風吹くか水面は穏やかに揺れているのか
眩しさも火照りも騒めきも抱きしめて笑顔を取り戻し歩き始める
代わりに歌一つ、ここに残して・・・・・・
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最終更新:2010年09月08日 18:28