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優朗 UNHOLY2

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匿名ユーザー

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SPEED-iDのVo、優朗氏のソロ作品の2作目。
テーマは、殺人!!!!!!!!!!!
とりわけ本作はシリアルキラー、異常性愛をテーマに書かれているらしい。
SPEED-iD言うバンドは、1993年結成で
元THE OTHERSIDEのメンバーを中心に
結成されたカルトバンドという表現が似合うバンドである。
特にバンドリーダーの優朗さんはカリスマ的な存在であり、
その私情が2ch、ライブ等でぶちまけられても、
ステージ、CD、Blogから感じられる風格は待ったく持ってカリスマである(作者の貧屈?)。
ただの太った気の良いおっさんだと知っても彼に尊敬の念は絶どえない。
長くなってしまったが、音楽性はまた例の如くコロコロ変わるバンドである。
ジャパメタ、ポジパン、それらが融合した中の音楽の真っ盛りに出た、
1STアルバム、INNER DIMENTIONは数々のギミックが凝られ、
逆再生、ウィスパー、オクターブを多用したワウギターノイズなどが暴れ、
今も、フォロワーも少ないMY BLODDY VAIENTINE等の
シューゲイズ的アプローチをヴィジュアル系でし、メイク、詩等はゴシック、
そしてサイケデリックな表現、そこから感じるのはSPEED SLAVE
つまり麻○を決めてダイヴしようぜという物である。
あながち、麻○という点ではヴィジュアル系という物から外れているわけではないが、
それをポジティブに、死や、精神病的な麻○の使い方と違うというのは珍しいのではないか。
特に、INNER DIMENTIONの時のギター、
IPPEI氏は今でも戻ってきてくれというファンが根強い位良いギターノイズを弾く。
彼無しではINNER DIMENTIONは出来なかった程の物である(僕は後任のギタリストMARQUEEたん!)。
そして、当然、彼の脱退により、音楽性は変わってしまい、
今でも、SPEED-iDのファンと言うと、INNER DIMENTIONのファンが大多数を占める。
その後、クラブ的なアレンジ、時代の最先端を行く様に、
当時のゴス的、マッシブアタック等のトリップホップの影響を受けた
M・A・S、or、D・O・S、EDITIONのCDを2枚同時発売!!!!!
あまりにレアなので、作者もM・A・S EDITIONしか持ってないが、
そのサウンドはクラブ、ジャズ、ポップス等のとてもおしゃれな作風で有りつつ、
前作とは全く違う魅力を持っている。
ロックマニアにこのアルバムを聴かせて声以外でヴィジュアル系と見抜くのは難しく、
かつ、レベルの高い事をやっている。
DOORSのパクリなんかもやりつつ、パワーコードでは無く、
アルペジオで迫ってくるロックテイストは、
Vo.優朗さんのアコースティックからギターを持った繊細さを感じ、
ギターのチョーキング一つ油断のならぬMARQUEEたんのギターソロ、
そして、普通は綺麗に弾くのがギターソロだが、
それをメタル的にでもなく、あくまでロック然として不協和音的に格好良く弾くMARQUEEたん。
そしてドラムに味を持たせるべく、フランジャーを掛ける等の工夫を施した、
JP.J.HAL氏の人力デジタルドラム。これが特に良い味を持たせており、
おしゃれでジャズっぽい感じが良く出てる。
バーや、クラブで陶酔しながら聴きたいアルバムである。
そんなシューゲイザー、打ち込み、クラブ、全てはアンプリファイドされた音から始まる
と言う、退廃的な世紀末感を催し、
ついに、まだかまだかとファンを待たせて登場したのが優朗ソロのUNHOLYシリーズである。
この間、1993~1997からSPEED-iD名義では
3、4枚しかCDを出してないからファンが如何に待ったか解る。
その一枚目、それがUNHOLY、で有る。
そのテーマは、殺人!!!!!!!
一枚目のUNHOLYは、時代遅れのディスコ音や、
フランジャーを掛けた、もはやこれはギターの必要性があるのか?
と言うノイズ、今までiDが通ってきた、シューゲイザー、クラブ、トリップホップを
悪戯に混ぜたアルバムである。
全体的にアンプリファイド、デジタルであると言える。
そして歌詞だが、家庭性の喪失、、自己喪失、欠陥、等、
何か吹っ切れた物を持った大量殺人者の快楽を歌った物になっている。
一人目、戸井睦夫氏の闘病の焦りから来る、大量殺人、
二人目、HENLY REE LUCASの圧倒的な家庭性の欠如、
殺人が快楽、否、日常生活の一つとして組み込まれてしまった男の悲劇。
他にも寝ている内に殺人を犯してしまい、それが自分でも気付かない者。
神を嫌い、逆様に十字を切り、真夏の嵐の中で殺人をする者、
子供達を蹂躙し、何人格も人格を持ちながら最後の一人が
殺人を犯した人格をも殺していくと言う設定が真っ赤な嘘の殺人者、
特にこれらが圧倒的である。
実は三人目以降から誰の事を歌っているのか分からないが、
自分がした犯罪ではなく、実質的にモデルが伴った殺人者の事を、
あくまで自分を重ね、邪魔な物を排除した上で深遠なる彼等の暗黒を、
優朗さんは詩から作詞し、それらをギターを付け、ベースを付け、歌っている。
そして忘れてはいけないのが、6曲目のアリスと言う曲である。
これはINNER DIMENTIONのMAD HOUSE FREAKSと同じく、
殺人者、宮崎勤の歌で有る。
当時、優朗さんにとってはバンドをやり始めの時であり、
ダラダラしていた時、TVから流れる彼のニュースがとってもショッキングだと語っている。
そしてそれから、SPEED-iDのテーマを殺人にすると言う事に決めたらしい。
MAD HOUSE FREAKSはとても幻想的なシューゲイザー、
綺麗な中に途方もない終焉を迎える歌だが、まさかその、
“たった一枚のガラス越しに、俺は血塗れの手で君を抱いていた”
とても好きだった愛のフレーズが殺人者の歌だったとは!
このアリスの詩と歌の説明と、MAD HOUSE FREAKSと
この歌が根底で同じと聞いた時は、とてつもない衝撃を受けた!!!!!
あの歌が!?まさか!
……アリスと言う曲は冷たいフランジャーの効いたメロディアスを狙ったんだろうが
潰れたギターが印象的な“ラブソング”である。
殺人者の歌であるが、“ラブソング”である。
そしてそれは途轍もなく、ロマンチックであり、甘美であり、純粋だ。
……誰もが彼、宮崎勤をテーマにした歌を語ってきたと語る優朗さん。
特に、どろどろした世界観がウリのヴィジュアル系では、
彼の猟奇的な犯行を詩にした歌は数え切れない。
その中で、此処までロマンティックに歌う優朗さんは何て素敵なんだろう(乙女)!
同時にアリスに対する思いも胸きゅんキュン(SHR)!
俺はこの歌が大好きである。
もっと言うと、再録されたUNHOLY NIGHTの方のALICEを専ら聴いてるのだが、
日本語で歌う、このシンプルな言葉のマジックを重視するならばUNHOLYのアリスの方が良いだろう。
……アリス、と言うタイトルは彼、宮崎勤の愛ポルノ雑誌アリスクラブから。
誰かが言う、宮崎勤は性的に少女を見なかったらしい。
そう言う点も重ねて、僕はこの歌が好きだ。
優朗さんは言葉に直喩、と言うか、数え切れない裏の意味を持たせることが多い。
“たった一枚のガラス越しに、俺は血塗れの手で君を抱いていた。”
この詩の意味が分かった時、俺は表現し辛いエクスタシーを感じた。
未だこのアリスと言う詩にも途方もないマジックが掛けられているだろう。
“鐘の音が、僕等を引き裂いて、終わりを告げていく……”。

さて、その後に出されたUNHOLYシリーズ、2。
それが今回紹介するUNHOLY2で有る
(あまりに好き過ぎて途轍もなく方向性と説明がずれて長文に成って監禁モノの雅寛だ~?w)。
ぶっちゃけUNHOLY1は、アリス以外音楽が好きじゃない。
未だ初めて出したという初々しさが有るのか、
UNHOLY NIGHTに入ってる曲の方が良いケースが多い。
だが、UNHOLY2に至ってはSPEED-iD最高傑作と言っても良い位、名盤だ~!!!!!!!!!
そして後、優朗さんの手に2枚有れば良い方だろう。
後は中古ショップ(多分GOLDとかはダメ)を漁る以外手に入れる方法はない。
そんなマニアックな超激レアCDを、この雅寛が紹介してしまって良いのか悩むが、
是非、皆に聴いて欲しい、CDだから、此処にレビューする。

まず、初っぱなから耳に痛いサンプリング、
それもフランジャーが掛かった狼の遠吠えの様な悲鳴ギターが鳴る。
この瞬間、暗黒のグルーブが動き出す。
EVILL MOON RISING。
同じフレーズのベース、コード進行も変更無しで、
リズムはテクノチックなアプローチを感じる。
満月の夜、悪魔は来たれり。
と言うフレーズもクールでいて実質感がある。
決して激しく、盛り上がるという気はしないが、
ライブでは何時も盛り上がる。
だがこれはそのロック的アプローチもない、
ただ暗黒的にグルーブに酔いしれる感じで有る。
「満月の夜、悪魔は来たれり。」
キック音が印象的なドラムのサンプリングから始まる、
BLACK OUT RIPPER-管制灯火管下の殺人鬼-等は高揚感、
いかにも人間狩りを始める狂気の男の視点を上手く表現した、
一筋縄でいかないドラムの打ち込みリズムの疾走感がある。
歌のメロディが激しいく盛り上がるのに相応しいメロディであるのに
この曲の疾走感がより拍車を掛ける。
そして、構成が素晴らしい。
ギターソロがパワーコードを用いた簡易的で、
悪者のロックンロールで有るのも人気の一つか。
しかし、優朗さんの醍醐味はラブソングにあると思う。
悪魔の庭-親愛なるローズマリー-は気の狂れたラブソングで有る。
実在した夫婦、フレデリック・ウェストと、ローズマリー・レッツの夫婦の愛を書いた
ダウナーなバラードナンバー。
少女達を犯し、殺し、埋めて、生まれて来た自分の息子だろうと、娘だろうと犯し、殺し、埋める。
そんな彼、フレデリック・ウェストはこう語る、
「愛していたのはローズマリー、御前だけだ。」と。
その情愛と、娘達について淡々と語る内に、
足が痛くなること必須のうさぎの国の物語。
QUEERは失念。
実質するモデルを色々調べたが、誰だか全く分からない。
ただ、言える事は、彼の前に男の恋人が居て、
その恋が禍々しく、バッドエンドのまま、優しく終わると言う事で有る。
逆再生したオルガンの様なフレッドレスベース、
時折入る印象的な、これもまたサンプリングであろうギターフレーズ、
そして何より、詩が素晴らしい!
このようなバッドエンドのロマンスを優しく、
メロディアスに自分に重ねて歌う“ラブソング”である。
ロック、ポップス、ラブ&ピース、アングラ、サタニズム、死体愛好、カニバリズム、スカトロジー、
……色々有るが、この様に狂気の沙汰を含んだラブソングは彼にしか歌えないと思っている。
黒いダリア等は気が狂れた愛故の殺人の歌とは言え、
髪の毛一本も一つ一つ耽美に書かれた美しいラブソングである。
美しすぎる故、独占し、バラバラにしてしまう。
それを高潔な、まるで映画の様なラブソングとして昇華し、
儚い恋として歌ってしまうから優朗さんは凄い。
実質誰も彼も彼女の死体を見てこの歌が歌えるだろうか?
多分、優朗さんは掠れた声で、この歌を口付さむのではないか。
音楽的には不協和音を導入した、
アコースティックでロマンス溢れる所謂、御涙頂戴のお得意のコード、
だが完結していないコードである。
その下手さがこの歌の美しさを醸し出している。
最後のフレーズが何時来るかの恐さも含めて……。
デュッセルドルフの吸血鬼は神への反嵩、
長い詩に町中を恐怖に陥れた殺人者が
最後に望むのは自分の首が落とされる音だと言う事を優朗さんなりに表現している。
……ものの、
ものの、この作品の中では、長い詩が語りになってしまっているので
音楽と言える物か判断し辛い上に長い。
しかし作る上で何かしらの感情は植え付けるので意味深い。
ライブの最後で何時もやっていたそうだ。
反響するハウリング、ベースが迫る重低音、そして恐怖のコーラス、
とてもバンド形式とは言い難い曲である。

この6曲がUNHOLY2の全部で有る。

はっきり言うと、この後、UNHOLY NIGHTと言う、
このシリーズのまとめみたいな作品を出すのだが、
ロックし過ぎて本来の良さを失っている曲が多い。
それでもロックらしくアレンジするのがMARQUEEたん、JP.J.HAL氏なんだが。
敢えてこのままギターとベース以外は打ち込みだった方が良かったかも知れない。
その後、UNHOLYシリーズの最高峰、喰人を扱ったUNHOLY3、
もっともっと変わっていってロックでラブ&ピース、だけど、普通の愛だけじゃない、
iNDEEP等も出ているのだが、此処では割愛する。
だが、此処ではっきり言おう。
この作品こそ、SPEED-iDの最高傑作であると―。

「愛してる、Always love you.」

公式サイト
http://speedid.com/

レア過ぎる為、CDが無いのでINNER DIMETIONのCD。
詩の解釈もグレイトフル!
http://www.amazon.co.jp/INNER-DIMENSION-SPEED%E2%80%90iD/dp/B00005IF9D/

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